坂上伊織1stアルバム『フアムフアタル』を歌う
坂上伊織がデビュー8年目にしてようやく創り上げた可愛い可愛いアルバム『フアムフアタル』。この全8曲をお披露目する日がやってきた!会場に来て下さった人、出演する人、どちらにとっても特別な日になるようなスペシャル企画を、と、渋谷ジァン・ジァンのプロデューサー氏が、このたまげる提案ときっかけを作って下さった。
え、可能だろうか。でもでも。実現したらどんなにか素敵だろう!よし。…あとは、ぶつかっていこう!と、山崎ハコさんに出演を依頼。
ハコさんは、所属事務所の解散でアーティスト活動が出来なかった時期があり、昨年、ご本人とファンとの力で、やっとの思いで復活ライブを実現された。その流れで行われた渋谷ジァン・ジァン復活ライブに、坂上が制作でお手伝いしたのがハコさんとの初めての出会い。それまでは、名前やヒット曲は知っていても、一緒にステージに立つなんてご縁は無かった。
なぜ、ハコさんだったのか。・・・私も同じ時期に、事務所を離れ、オフィスミョンスーやこのURLを始動、必死で走り始めた。どこか近くに思える。もちろん、誰もが知っているハコさん、そして無名の私、というスケールの差。しかし「こんなビッグな人も、私と同じ様に独り、自分の足で進んでいる・・。」と励まされ、阿佐ヶ谷でのハコさんライブの時に楽屋へプロデューサー氏とお邪魔し、共演のお願いをした。とても緊張した。でも、ハコさんは、きりっとした表情で引き受けてくださった。そして実現したこのコンサート・・。
関西の学生だった坂上にとって、チキンジョージは夢の登竜門!ここでソロライブが出来る日が来ようとは・・。感慨もひとしお。読売、神戸など大手の新聞にも大きく取り上げられたこのライブは、チケット発売前から「こっちで大騒ぎになってんで!」と地元業界人からの一報があったほど話題に。本番の何ヶ月も前からプレッシャー!!
『フアムフアタル』は、既に聴いた方ならご存知だと思うが、アコースティックとデジタル制作とが入り交じった作りになったアルバム。これを、全曲、生ピアノとアコG.とパーカッションでお聴かせする、という冒険いっぱいのライブとなった。特に、今回初披露の『赤い・手』『つづれ・おり』『MODERATE TANGO』の変身ぶりは、驚愕のご意見が寄せられた。コーラス・ア・カペラの曲がアコ・バラードに。バリバリ打ち込みがラテンに。変わる変わる!アレンジは、フアムフアタルの一人、細田京子女史。
『汗』は、「ぼちぼちライブ」以外では初披露となった。この曲がCDの形で皆様の手元に届くようになる事をどれだけ待ち望んでいただろう。震災以来、実に4年半の月日がかかった。
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山崎ハコ、1stアルバム『飛・び・ま・す』を唄う
「レコードの針を落とし、そのままの曲順で・・。」-’75年にリリース、当時の話題をさらったご自身のデビューアルバム『飛・び・ま・す』全10曲を熱唱。「’70年代に戻って・・。」-当日、神戸入りするやいなや美容院に駆け込み、ヘアスタイルをストレートにチェンジしてリハにのぞんだハコさん。その意気込みには脱帽!だった。
「あと28枚あるね。」 -長いキャリアのなかでも、一回のライブで『飛・び・ま・す』を全曲唄うのはこれが初めてだそう。「あと28回出来るね。」とお客様を笑わせながら、チキンジョージ全体をタイムトリップさせている。
「レコードの針を落としたら、最初にこの人のギターが聴こえてくるので・・。」-この日の共演は、ギタリスト安田裕美さん。ステージ上でもずっとハコさんから目を離さず演奏する姿はミュージシャンの鏡。ハコさんサウンドを支えてきた音色と風格は圧巻だった。
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坂上のバックを務めてくださったバンドメンバーの皆様。左から、細田京子さん(Key.)、小堀浩さん(G.)、矢坂順一さん(Per.)。
本番前日の9月10日、神戸のFM MOOVの番組『MOOV DELICIOUS FLAVOR』に坂上、ゲスト出演。
チキンジョージ入り口に貼られたポスター。カラフルで目立ってた!!
リハーサル。ステージから客席を観るとこんなふう。
終演後、坂上自らCD販売!!サイン会へとなだれこみ。手前は、当日“売り子役をかってでてくれた地元の親友たち”。どめちゃん(手前)vocalist麻ちゃん。