北海道のうまいもの厳選、「寿や はなれ」
庚申通りの奥のほうにある、
ザンギの店で知られる
北海道料理屋「寿や」。
そのママが庚申通りを
ずっとガード下まで
行った先のほうに
「寿や はなれ」をオープンした。
北海道の海のものを
なまら(本当にの意味)厳選して
出している。
ママは北海道の釧路出身、
私と同じ高校。
釧路に帰らないと
食べられないものが、
ここで食べられる。
その釧路出身の私が
知らなかったお酒で、
いま非常に気に入っているのが
「歯舞サワー」だ。
焼酎をあまり
飲まないほうなので、
寿やの母屋では
札幌ビールから
北海道の日本酒か
北海道ワインに流れていた。
それが前に来た時、
隣のほうのお客さんが
頼んでいた
昆布入りのサワーを
マネして頼んでみた。
サワーって
甘く感じるものだけど、
この歯舞サワーは
刻んで入れた
歯舞昆布のだしがきいて
まろやかさに
遠くのほうに塩っ気も感じて
甘くないです。
しかもグラスの飲み口に
ソルティードックのように
粗塩が付いているから
飲み始め塩っぱいとくる。
それが北海道のおいしい
魚の味に寄り添って
旨みを倍増させる。
お酒のあては
まず本日ママおすすめの
鰊の一夜干し。
油がのって、なまらおいしい！
歯舞サワーが
油ののった鰊の旨みを
ぐんぐん引っ張る。
鰊と歯舞昆布の相性ばっちり。
そして、お次のあては
北海しまえび。
北海道人なら
茹でたしまえびの
汁ちゅうちゅう、する。
料理上手のいとこは
このしまえびの頭をいくつか残して
だしに使っていた。
それだけ濃いしまえびの旨みも
歯舞サワーは
しっかり受け止める。
しまえびと歯舞昆布の相性も
ばっちり。
最後のあては、いか刺し。
こりこり、北海道産
真いかも旨みたっぷり。
いかと歯舞昆布の相性も、
ばっちりさ。
そして最後の最後、
歯舞サワーが終わる頃、
焼酎の中でふやけた
刻み歯舞昆布をすくって
あてにする。
次から次へと
北海道の魚の旨みを膨らませて、
最後は自らもお酒のあてになる
歯舞サワー。
一杯500円は安過ぎるっしょ。
余談ですが、
「寿や」の母屋のマスター、
ママの店が
「寿や はなれ」なら、
うちは
「寿や はずれ」と言ったとか。
はずれのほうってことだけど、
庚申通りのこっちのほうでも
あっちのほうでも
北海道のおいしいものが
食べられるって、道産子、
泣けちゃうよ。
☆歯舞サワー 500円税込
→北海道料理「寿や はなれ」
杉並区高円寺北3-1-11
↓鰊に付いてきた、大根おろしの山がいい。そんだけ油がのってるのです
↓お通しも付いてあて3品で、2人で飲んで1人2000円しなかった。ママ、ご馳走様でした
