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仕事を終え帰宅し愛犬を拾うと池間島へ車を走らせた。
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到着すると釣竿を手にし、廃船置場の脇の轍から藪こぎ、岩場を越え、防波堤へ出向く。
そうして先端に立つ風の抜ける灯台の下で潮の交差を狙い完全な日没まで無心に海と対峙する。
風の抜ける場所だけに居座る憂鬱など削ぎ、風が彼方まで吹っ飛ばしてくれる。
サーベルが5尾釣れ、水辺で血抜きし絞め内蔵と頭は海に。
満天の星空の下停車場まで戻る。愛犬の目は獣のように光り、先導は頼もしいが、今宵は大潮満潮の水位で陸地は狭まり、一ヶ所だけ降りれない岩場があり、一ヶ所だけ登れない岩場もあった。
そこだけはこちらが優位になり手助けする。水没を回避したが、結果、最後はジーンズを膝までたくしあげざるをえなかったし、愛犬も泳いで帰着した。普段よりかなり潮は満ちていた。
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帰宅しバターとニンニクで焼き上げ、釣れたての身を食した。愛犬は昼にあげた馬肉をジャーキーのように噛んでいる。
そうして今はまるで波乱な冒険を終え安堵したようにベッドサイドの床に伸びている。
仄かに海の薫りを纏うソルティードッグ。
俺もウィスキーをグラス一杯だけ呑んで、奴を真似て冒険の続きに耽りながら眠ることにした。防波堤を歩いた満天の星空の残像があるから屋根や天井を剥がれ満天の星空という錯覚も呼び起こせる感じだ。
週の真ん中、なかなか上出来なショートなオフタイムだ。
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