ほらふきにっき

発作的な日記です

椿のおまもり「椿の梵天(ぼんてん)」

2010-05-08 | つれづれ
5月いっぱいまで、羽黒山正善院黄金堂にて
椿のおまもり「椿の梵天(ぼんてん)」が頒布されています!

↓羽黒町観光協会でも紹介されています。
http://hagurokankoblog.sblo.jp/article/37529572.html




羽黒山の山中にはユキツバキ(ツバキ科ツバキ属)が多く自生しています。

ユキツバキは北陸から東北の主に日本海側に自生する、その豪雪地の環境からか?背丈がヤブツバキよりも低めになる常緑樹です。
特徴として花弁は薄く透けるような繊細な雰囲気で、花芯はまさに黄色!というような色でそれぞれの芯がくっ付いていないで花弁の奥まで1本ずつになって見えます。
そして、花弁開いた状態は普通のツバキよりもぺろっと広がる感じです。

そんなツバキの花がお守りになりました。

家の中の気になる場所に一輪挿ししてみるのもよいかもしれません。


以下、「椿の梵天」と一緒に配られている栞(しおり)です。

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■椿のおまもり「椿の梵天(ぼんてん)」について

 万葉集にも出てくるツバキは古来よりその凛としたやわらかな佇まいから日本人に親しまれてきた花木です。室町以降はその佇まいからか特に茶人に好まれ、文化とともに様々な品種がつくられてきました。

 古来よりここ羽黒山の山中にもツバキが多く自生しており、霊木としてその御宝前にツバキをお供えし、修行の中でも様々な形で使用してまいりました。

 初夏の訪れを感じさせる黄金堂例祭の行われる五月三日は、羽黒修験道での四季の峰(修行)の一つであります夏峰の始まる時期であり、もとは荒澤寺の地蔵堂で月山の神々を迎える法要を執り行い、天下泰平、国土安穏、特に五穀が豊作であるようにと祈りを込めるとともに、この日より羽黒山上の御本社では九十六の器に花と呼ばれるツバキの葉をお供えしていました。

 この季節は雪の中でじっと生命力をたたえる常緑の葉を見せていたツバキが春を待って深紅の花を咲かせる季節でもあります。

 この度、庄内観音札所ご開帳にあたり、三山の諸佛諸天善神、山の精霊の宿された常緑樹であり、出羽三山において特別な意味を持つツバキを象った御守護「椿の梵天(ぼんてん」を頒布いたします。

 雪の中でじっと寒さに耐えながら生命力をたたえる常緑の葉は、若く瑞々しい不変の心を象徴いたします。

 椿の花弁の色である赤色は様々な生命、情熱、エネルギーの象徴であり、すべてを生み出す根源の色です。その強い霊力により災禍を除け、諸難を消滅させ、福徳を呼び込み、健康な暮らしを祈る色です。また密教において赤色は敬愛を表し良縁を結ぶ色にもつながります。

 そして、この椿の梵天は青、赤、白、黒、黄の五色を備えております。青は葉の色、赤は花弁の色、白は祈願札の色、黒は枝の色、黄は花芯の色。この五色は五行を表し生きとし生けるもの自然界人間を含む森羅万象、天地万物を表します。

 ツバキに宿る諸佛諸天善神の御加護を受け、ますますの功徳に浴されますようご祈念申し上げる次第です。

平成二十二庚寅天 五月
羽黒山 荒澤寺

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さて、余談ですが
また同じく山形県内の米沢市にある笹野観音の十七堂祭には、昔から「笹野花」と呼ばれる造花があり、その1月17日の祭礼には縁起物として市で売られていることをほんの最近知りました。

造花の文化も調べてみるといろいろ面白いかもしれませんね。


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