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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

苗場山

苗場山・・・今時期に登ってみたかった高層湿原へ

機会があれば行けるうちに行くという勝手なポリシー・・・結果2週連続百名山行きとなりました。たまに登山旅行はいかがと相方も誘いましたが暑いので勘弁とのことで、まぁそうなると単独で。確かにこの時期あの行程を歩くのは恐らく不可能、正解だったと思います。東京での用事を終えたのが夜9時近くで最終便も無くなりいつもの上野泊。翌朝始発にて登山口のある越後湯沢へ向いました。

■記録

早朝から牛丼。今日の行程を思えば食っておかなくては

越後湯沢からレンタカーも考えたが、8:00オープンだし料金もさほど変わらないのでタクシー。この場合に限り和田小屋まで乗り入れてくれる

お陰で結構下の登山者専用駐車場からの歩き30分を短縮できた。さてそれでは参りますか

連日の猛暑日今日も暑くなる。この山の特徴としては木道か大きな岩が積み重なった路しかなく土の上は殆ど歩かない。よって浮石とスリップ対策に集中

しば~らく樹林帯を進み下ノ芝という休憩スポット通過。ここからは花が多くなる。キンコウカなど最盛期

紺碧の空と上部が折れた大シラビソ。あの辺りまで雪が積もりその上は季節風で飛ばされこのような姿に

灼熱の森林限界登山道。水の消費激しい・・・

青空とキスゲさん

下界は薄曇りかな。今日は紫外線ヤバイね

2時間弱登りやっと稜線。この股スリ岩からの眺めは・・・

カッサ湖と見えていないが本来谷川岳が望めるはず

そして直ぐそこに神楽ヶ峰。あそこまで行けば苗場山とご対面かな

10分程で神楽ヶ峰着。この山は苗場山に神楽を奉納した由緒ある山であり、ここもまた2000m峰である

そしてついに苗場山がドーン。でっかい山だな。写真等で見るよりも随分と迫力がある

あれに登るためにはなんと一旦200m下らなければならない

生暖かい風と涼しいのが交互にくる感じ。奥の方積雲出てきてるか??

まだまだ下る。帰りの登り返し・・・考えない事にしよう

最低コルまで下る。ここは・・・

なんと見事な花畑!!一体何十種類咲いているのだろう?

特に素晴らしかった2つの花をピックアップ。線香花火のようなシモツケソウとタカネナデシコの完全体。綺麗ェ~だなー

見上げると苗場山。ここから約300mの急登・・・

有名な雲尾坂通過中。振り返るとさっきの神楽ヶ峰と歩いてきた路

え~!うそ~!急速に雲が湧いてきた。あ~待ってくれー

もう少しなんであの景色が見た~い!!急ぐ!!

あ~なんとか間に合った。この突然デーンと言う感じ。夢にまで見た苗場山頂部到着!!

おお~。言葉が出ない。正にこれだね

先程までの辛い登りは何だったのか・・・という位景色が一変

広さ実感。何と言うか八幡平の上に存在する尾瀬のような

先程の雲の勢い、どうなるのか心配したが案外まだイケル感じなのでまずは頂上へ。聞いてた通りここの眺望は無い

5分と掛からず山頂ヒュッテへ。そして真っ先にこのメニュー表が目に飛び込む・・・

腹減ったし喉が渇いたな。それでは失礼して・・・

禁断の山頂でビールである。一人乾杯である。最高である

結構大きな山小屋なんだな。この後続々と登山客が。昼飯(パン)食べてさて・・・それでは

時間の許す限り山頂部の散策といこう!!

ワタスゲが舞いコバイケイソウ揺れる天上の楽園。ずっとここに居たい、泊まりたいと本気で思う

大分奥まで来た。ここにも無数の池塘。幻想的な霧の頂

ところが・・・さてそろそろ戻ろうかと思った矢先、結構近くでゴロゴロゴロ・・・ヤバイ雷である。直ぐに引き返すが小屋まで結構ある^^;

かなり焦ったがなんとか小屋まで辿りついた~

周りの登山者と情報交換。日帰りの人達数人で下山しましょうかと言うことになり散策はここまで。名残惜しいが充分である。さらば苗場山

雲尾坂を急激に下る。南の方で雷鳴鳴り止まず

苗場山を振り返る。この辺はまだ大丈夫のようだ。先程は最悪小屋泊まりも頭を過ぎったな~

奇しくもここは雷清水。そして携帯電波も回復。南の白砂山辺りがメインのようでホッとする

後は怪我しないように慎重に下るのみ

午前中の灼熱登山が信じられない。山の天候恐るべし

中略。延々と下りやっとのことで登山口が見える。麓はずっといい天気だったようだ

よく読んでみるとかなり厳しい表現だね

汗で濡れたシャツ等を乾かし16:00約束どおりタクシー到着

と言うことで無事帰路に着く。座りっぱなしで腰が・・・

■タイム
08:17 和田小屋登山口出発
08:43 6号目
09:08 下ノ芝
09:42 中ノ芝
09:57 上ノ芝
10:05 股スリ岩
10:16 神楽ヶ峰
10:31 鞍部お花畑
10:54 雲尾坂
11:17 苗場山頂上
11:23 苗場山頂ヒュッテ(昼食)
12:06 山頂部散策開始
12:45 下山開始
12:58 雲尾坂
13:19 雷清水
13:39 神楽ヶ峰
13:47 股スリ岩
13:54 上ノ芝
14:04 中ノ芝
14:29 下ノ芝
15:14 和田小屋登山口到着
 ※登り 3時間0分、下り 2時間29分(散策後から)

■GPSログ(距離:13.4km、累積標高上昇/下降:1182m/-1182m)


■勝手に難易度指数:39points

■感想、反省等
・山頂部に到着した瞬間からガスったり雷鳴で残念でした
・夏山は午後から曇るので早出が基本ですが止むなしです
・反面幻想的な高層湿原の雰囲気を満喫できました
・青空も良いですが霧が通り過ぎる光景も絶品でした
・90分以上も山頂部にいて尚去り難い山でした
・山頂ヒュッテ泊まり多いようです。宿泊再来したいです
・辛い登りと森林限界後の一変する景色。醍醐味ですね
・先週の大朝日岳も正にそんな感じ。こういう山好きです
・飛びっきり長い下りも時にはいいと思います
・登りは問題ないですが疲れた足で下りの岩場は要注意!!
・ちなみに山頂部では携帯電波繋がらなかったです
・やっぱり夏山はいいですね
・明日と明後日は地域行事で山はお預けです^^


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