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ヨーロッパ各国には古い時代に建てられた城がたくさんあるけど、日本人がイメージする城らしい城?が一番多いのはここフランスだろう。中世までの城づくりの目的の大半は戦いの中で必要不可欠だった城塞。他の国々に現存する多くはメルヘンのかけらもない無骨なもの。対してフランスでは中世以降、優雅な居城造りが一大ブームとなったこともあって、趣向を凝らした城が多く残されてるってわけ。だから今にはじまったことでもないけど、この国ではそんな城巡りが人気。とりわけたくさんの城が集中するロワール河沿いの古城めぐりは日本人にも知られるところ。多くの城が様々な歴史的背景の中で造られたわけで、その容姿だけでなくその城の歴史も合わせて見ていくともっと旅は面白くなるはず。
そういう意味でとりわけ興味深いのはパリ近郊にある【ヴォー・ル・ヴィコント城】。この城が造られなかったら、ひょっとするとヴェルサイユ宮殿は存在しなかったかも?つまりルイ14丗があの宮殿を造るきっかけにもなった城だ。そもそも彼の財務長官だったフーケによって建てられたこの美しく洗練された城。その完成度に嫉妬したルイ14丗はフーケを王の権力で終身刑に追い込み、同じ建築家にヴェルサイユ宮殿の改築を任せたというのはフランス史上でも有名な話。
ヴェルサイユほどの派手さはないものの、城自体の姿や内部の装飾はコテコテしすぎず、むしろ上品さを感じさせる城だ。300年以上経つ城の痛みもひどく、修復費用も観光客から寄附を募っているほど。それでもなお品のよさを感じてしまうのは歴史的背景に同情心が混じるためか。パリの街からそう離れていないこの城を訪れる人はまだまだ少ないけど、そんな歴史のひとこまを眺めながら絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿と合わせて見学してみるのも面白いと思うんだけど…
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勉強になるでしょ。
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