東リビエラの旅はイタリアきっての港町ジェノバから。ジェノバといえばアメリカ新大陸を発見したコロンブスの故郷(あくまでひとつの説にすぎないけど?)として知られるところ。そんなこともあってジェノバでは彼の勇姿があちこちに立つ。
さて、ジェノバからまず目指すのはセレブなリゾートとして知る人ぞ知る、ポルトフィーノ。まずその足がかりとなるサンタ・マルゲリータ・リグレまで列車の旅を楽しもう(写真はプリンチペ駅)。
遠目にリグリア海を眺めながらあっという間に到着したサンタ・マルゲリータ・リグレ。オフシーズンとあってひと気もまばらだ。
駅舎を後に坂を下って行くとすぐに海岸に沿ったプロムナードに出る。心配無用、地図もいらないくらい小さな街だ。
海岸に沿ってたくさんのホテルやレストランが建つこの街は、これから目指すポルトフィーノに比べると庶民的なリゾートとして春から夏にかけてはバカンス客でにぎわうところ。さすがにこの時季は地元のお年寄りが日向ぼっこしながらおしゃべりを楽しんでる姿がちらほら見られるくらい。
夏場はたくさんの観光船やボートが沖を行き交うんだろうけど、今はかもめたちだけのものだ。
いつもこの海を見守ってるサンタ・マルゲリータ(聖女マルゲリータ)の後ろ姿もどこかおだやかそう?
さてさて、サンタ・マルゲリータ・リグレからポルトフィーノへはシーズン中であれば乗り合いの船が数社から出ているものの、オフシーズンはバスを使うしかない。それでも自然の岩が突き出したような海岸線を楽しみながら15~20分も走れば(シーズン中は倍くらいかかるかも?)もうポルトフィーノに到着だ。しかしバスの終点はなんとも静かな村のはずれ。正直なところ、ここがホントにセレブな・・・?って感じ。
ひっそりした石畳の坂を下って行くと、すぐ奥の方に海が見えてくる。気付けばシャッターを下ろしたブランドショップや高級そうなレストランが並んでいて、きっとシーズン中はまったく違った顔を見せる街なんだろうな、と納得。
あぁ、でも海を目の前にしたらそれまでの思いが吹っ飛んだ。
すぐ後方には自然がいっぱい残る山が迫るこの小さな入り江。派手さのない静かな空間と時間、そんなものが楽しめるここはやっぱりセレブなリゾート。がつがつした感がまったくない、まさに大人のリゾート。
ここまで来たら入り江を挟む小高い丘の上まで上ってみよう。この街を望める絶好の場所(サン・ジョルジョ城塞)があるらしいよ。オリーブや松の木々の合間を縫うようにちょっぴり急な階段と坂道を上って行くと…
木立の合間から見えるまさに隠れ家的なポルトフィーノの前景。ここまで来ると山の上の方までたくさんのヴィラ(別荘)が立ってるのがわかる。それにしても入り江にぎっしりと並ぶ色とりどりの家のかわいらしいこと。
こんな小さな入り江をよく見つけたものだと妙に感心したり。ちなみにサンタ・マルゲリータ・リグレはこの入り江の右奥。
もう一度港に戻ると、いつの間にやって来たのかカフェのテラスで日向ぼっこを楽しむ人々の姿。多分シーズンともなれば人も多くてずいぶん雰囲気も変わるんだろうけど、このひっそりとした時季にここへ来たことは逆にラッキーだったのかも。
太陽と碧い海と静かな時間、これ以上望むものはなにもない、よね?静かなリゾートに乾杯。
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