バレンシアの沖合いに浮かぶ4つの島からなるバレアレス諸島。その中で一番大きな島がマヨルカであり、島の中心となる街がここパルマ・デ・マヨルカだ。ちなみに街の名は他国にもある「パルマ」と区別する意味でついた「マヨルカのパルマ」が正式名称だけど、今回はマヨルカの旅行記なので以下パルマと省略(笑)。マヨルカ島の名を聞いてもピンとこない人も多いと思うけど、年間通して比較的温暖な島は昔からヨーロッパでも指折りのリゾート・アイランドとして愛されてきた場所。特に北ヨーロッパ(北欧やイギリス、そしてドイツなど)からのバカンス客にとってはまさに日本人にとってのハワイ的なイメージのよう。6月頃からはじまるバカンスシーズンには各国からチャーター便も飛ぶほどの人気ぶりだ。
シーズン前のこの時季はパルマ湾に沿った港にはたくさんのボートやヨットが停泊したまま、間もなく訪れるバカンスの季節を待っているかのよう。それでもちょうどイースター・ホリデーの時期でもあり各国からの家族連れは多く、華やいだ中にもしっとりと落ち着いた感のあるヨーロピアン・リゾートは健在。お天気もよくなってきたことだしと、まずはこのヨットハーバーから街歩きをスタート♪
と、すぐに港とは反対側の小高い丘の上に立つ古い風車を発見。ちょっとしんどそうだけど?あそこまで上ってみよう。
ラマンチャ地方やギリシャあたりでも見られる風車は小麦を挽くためのもの。もちろん今はもう現役を引退してるけど。風通りのいい場所だけあって、案の定湾内のハーバーがよく見渡せる。
そしてほら、反対方向に目をやるとやっぱり小高い丘の上に建つ大きなカテドラルが。湾を見下ろすように建つこの大聖堂の奥に広がる旧市街が昔からのパルマの街の中心。今日の街歩きの目的地はあのカテドラルだ。
さすがに昔からのリゾート地だけあって、港に沿って造られた遊歩道はどこも綺麗に整備されてる。ただ余計なものが何ひとつないからとっても落ち着くのね。椰子の木がなんて似合う街なんだろうと思ってしまう。さあ、傾きはじめた太陽を浴びるカテドラルはもうすぐ。
遠くに見えていたカテドラルもぷらぷら歩きしてるとあっという間に到着。さすがに間近に見る大聖堂にはそのスケールの大きさに圧倒される思い。この島をイスラムたちの手から奪回したマヨルカ王によって13世紀に建造が開始され、なんと完成までに4世紀もの年月が費やされたんだとか。この日は残念ながらイースター・マンデー(祝日)のため内部の見学はできなかったけど、その外装だけ見てもカタルーニャ・ゴシックの傑作といわれる理由がわかる。
ところでここパルマのシンボル的な存在であるこのカテドラルを一番綺麗に眺められるのがここ。カテドラルの側面に設けられた公園だ。威厳を持って建つ大聖堂と向かい合わせに建つアルムダイナ宮殿がよく見渡せる。ちなみにこの宮殿はかつてのイスラム王の城がその後マヨルカ王の居城として改装され、現在ではスペイン国王の公邸のひとつとなってる。現国王や皇太子夫妻もイースターの時季にはよくお越しのようだけど、今年はどうなのかしらん?
公園を挟んで続く遊歩道には休日を家族で過ごす人々の姿。この先には約5Kmに渡って続くパルマ海岸と呼ばれる島きってのリゾートエリアが。バカンスのシーズンともなると特にドイツ人たちでにぎわうエリアらしい。
そうこうしてるうちにようやく空の色が変わりはじめた。サマータイムに切り替わったこともあり、なかなか日の沈まないスペイン。夜のお楽しみまではまだちょっと時間がかかりそう?
となれば、のんびりビールでも飲みながらその時を待つことにしますか。日中の暖かさが嘘のように日がかげりだすとぐんぐん温度の下がっていくこの時期。まだテラス席でビールはちょっぴり寒かったんだけど…
夜9時をまわる頃、やっと日が暮れた。でもほら、寒い思いをしながらも待ってた甲斐があったでしょ?目の前に現れたのは煌びやかにドレスアップした2つのカテドラル!
パルマへ来たからにはこの景色は見て帰らないとね。さて、ライトアップされてさらに壮厳さを増したカテドラルの姿にうっとりしたら、街の夜景を楽しみながらそろそろ帰りますか…
みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。
← 魅力いっぱいのパルマにポチしてね。
← 留守番隊のホームページ「Olive-Leaf」も見てね。
← お見積もり依頼はこちらから
最近の「プライベート旅行」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2022年
人気記事