奥様は海外添乗員〜メモリアル

ムスリムの国トルコ

    

トルコという国にみなさんはどんなイメージを持っているだろうか。言わずと知れたイスラム国であるこの国に対して?ここ数年のイスラム過激派による様々なテロ行為は、同じ宗教を持つイスラム教国に対してかなりイメージダウンを下したことは間違いない。昔からの観光立国であるエジプトはもちろん、それに続くモロッコやその他のアラブ諸国などなど。トルコに興味はあるけどイスラムの国たからちょっと怖い…なんて声を聞くと、トルコ贔屓の私は正直とっても悲しい。事あるごとにツアーがキャンセルされるこの国が、私は不憫でならないのよ。だってこんなに自由な国なのに!

確かにトルコ人の99%はイスラム教徒。でもこの私いわく、彼らは「なんちゃってムスリム」。つまりイスラム教徒らしからぬ?ムスリムってこと。敬謙な信者さんに対しては失礼な言い方だけど、実際のところアザーンが響こうとお祈りはしないし、どこででも当たり前のようにお酒は買えるし飲めるし(彼らも飲んでるし~)、若い女性にいたっては今風のピチピチTシャツにミニスカートで歩いてるし。少なくともこの国ではイスラム教国であることの制約を観光客が受けることはほとんどない。もちろん都会と田舎での違いはあるにしても、ヨーロッパ諸国を旅するのと何等変わりない自由な雰囲気がある。

ちなみに今年は9月の頭からすでにはじまってるラマザン(断食)。ご存知イスラム5行のひとつで、日が出てる間は食べ物や飲み物、タバコを一切口にしないというもの。この期間の旅は私もはじめてだからどんなものかと思ってたけど、何のことはない。南国リゾートのこの街に関してはいつもと全く変わりない様子。注意深く見てたけど、あちこちで物を売るおじちゃんやおばちゃんもパンをかじってるし、相変わらずチャイ屋は忙しそうに出前してるし(笑)。多分たいていの大きな街ではこんなもんだろう。初代大統領アタチュルクによる政教分離政策が、現在の自由なトルコを創ったと言っていい。特に近年は常に西側を向いてて、ヨーロッパの仲間入りしたくて仕方のない国だからね。

かくして毎度のアザーン(モスクのミナレットから大音響で流れてくるお祈りの時間ですよコール)は、あちこちのBARから流れてくるポップスの音にまたしても掻き消される。でも決してイスラム教の是非を問うのではなく、この国自体の持つ居心地のよさを実感してほしいのよね。一朝一夕では作り出すことのできない、長いイスラムの国としての歴史の中で創り上げられた空気を。そのためには「百聞は一見にしかず」。まずはトルコへいらっしゃ~い♪

写真はヨットハーバーに建つモスク


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