冬のヨーロッパでおすすめ第三弾はおまちかねの?イタリア。いつ出かけても楽しめる国ですが、寒い冬ならではの楽しみといえばやっぱりカーニバル。もっとも有名なヴェネチアをはじめ、2月に入るとイタリアのあちこちで様々なかたちのカーニバルが行われます。いつもの美術館や教会めぐりにこんな楽しみをプラスした旅はいかがでしょう。
そもそもこのカーニバルの起源にはいろんな説がありますが、古代ローマの時代の農業神のお祭りだったというのが通説です。庶民が羽目をはずして飲んだり食べたりするこの行事は当時ラテン語でカルネ・ヴァーレ(肉よさらばという意)と呼ばれたのが言葉の語源とか。謝肉祭という語訳はここから来てるようですね。その後キリスト教の【大斎】という行事と結びついて今に至っているようです。
この【大斎】とは、「イエス・キリストがヨルダン川で洗礼を受けた後人々に教えを説く前の40日間荒野で断食した」ことを偲び、信者さんたちが同じように40日間の精進潔斎を守る行事のこと。復活祭(イースター)の前日から起算して日曜日を除く40日間がこれにあたり、熱心な信者さんはこの期間肉食を控えるようです。この期間は【四旬節】とも呼ばれます。
位置づけとしては「40日間の大斎に肉断ちする前に思い切りご馳走を食べ楽しんでおく行事」となる現代のカーニバルに、宗教色はほとんど見られません。むしろ観光色の方が強く、誰でも参加できる郷土祭りといった感じ。ちなみにこの行事、世界中のいろんな国や町で行われますがほとんどはカトリックやギリシア正教の国々。同じキリスト教とてプロテスタントは「聖書に根拠なし」とカーニバルを宗教行事とは認めてませんから。
さて、イタリアでカーニバルといえば誰でもヴェネチアを思い浮かべるでしょうが、トスカーナのヴィアレッジョやシチリアのアチレアーレ、シャッカなどでも盛大な催しが行われているんですよ。大きな張子が飾られたり、ねぶたのような山車が引き回されたり。普段とは違ったイタリアの顔を味わえるのがこのカーニバル・シーズンです。にぎやかな街の雰囲気を見てるだけでも十分楽しめますが、せっかくならプチ仮装したり、顔にキレイなペイントしてもらったりして一緒に参加しちゃいましょう。その時季にだけ出回るお菓子をつまみながらぜひ思い出深い旅をあなたも。
なおカーニバルの日取りは毎年変わるので注意が必要ですよ。参考までに今年の予定はヴェネチア(2/13~2/24)、ヴィアレッジョ(2/8~3/1)、アチレアーレ(2/7~)、シャッカ(2/19~)です。当然のことながらこういった時季のホテルは混雑しますしお値段の安いものほど先に満室になります。カーニバルに参加したい方は今すぐ留守番隊のHPへGO!
写真はカーニバル中のヴェネチアの風景(もっと詳しいカーニバルの風景はこちらから)
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