奥様は海外添乗員〜メモリアル

暇な添乗員のつぶやき~豊かな日本国民の憂い

          

週も明け、そろそろゆっくりアイドリングを始めとこうか…という気にはなってるけどまだまだ余裕顔。そんなわけでつぶやき続行。海外旅行も決して特別なものでなくなったこの時代の、これぞ「日本人ならではのお悩み」について?

旅の楽しみは人それぞれ。観る楽しみに食べる楽しみ。さらに忘れちゃならない買う楽しみ。みなさんにとって旅の楽しみは?もちろん行き先によってもずいぶん変わってくるだろうけど、おそらくどんな人でも旅に出たからには少しは気にかけるでしょ、「お土産」どうしようかって。私たち日本人の旅とは切り離せないこのお土産、みなさんはどうしてます?

実のところ旅がはじまったとたん受ける質問の多くが「お土産どこで買えますか?」って類のもの。逆に「何が買いたいですか?」と質問を返して戻って来る言葉は「何でもいいの」と。へっ?つまり他人様に対する義理土産ってことなのね。お出かけ→お土産の図式がこうも成り立つ国はたぶんわが国以外にはないんじゃないかな。ある意味「おすそわけ」といったニュアンスでお土産を渡すこんな習慣は、日本のよき文化・習慣といえるかも知れないね。

そんなわけで私たちの仕事の中には「水先案内人」ならぬ「お土産案内人」的なものも含まれる。どこそこでどんなものが買えますよ~♪と、忙しく自由になる時間のない旅であればあるほどそれは重要度を増す。留守にする家のご近所さんや職場、あるいは新婚さんならご祝儀をいただいた方全員へとお土産探しに日々奔走する姿を眺めながら、自らが背負った責任を想ったりもする。だってね、せっかくの旅のわずかなフリータイムをお土産探しで終わらせてしまうのはとってももったいないことだと思うのよ、個人的には。

しかもこのご時世で大量のお土産を持ち帰るのもひと苦労。なにしろ以前は手荷物にできた液状、クリーム状、ジェル状のものはスーツケースに入れざるをえない。ただし重量制限は厳しい。こうなるとお土産選びはさらに厳しさを増す。そんな背景もあって最近はお土産の宅配サービスなるものを利用する人もずいぶん増えてきた。ちょっと味気ないと思う気持ちがあったけど、旅の間中お土産の呪縛に囚われることなく本来の旅だけを楽しめるという風に考えればそれもアリかなと最近は思える。

それでもせっかくのお土産、自分の手で探したいってあれこれ悩む気持ちもよくわかる。ところがね、今の世の中豊かなここ日本で手に入らないものって意外と少なかったりするのよね。フランスワインやイタリアのチョコレートあたりならスーパーやコンビニでさえも買える。昔は現地に行かなきゃ絶対手に入らなかったものが今ではいとも簡単に日本にいながら買える時代になった。これはとても嬉しいことであると同時に、手ぶらでは帰れない旅行者にはチト頭の痛い問題になってるのかも。せっかく喜んでもらおうと探した末に選んだお土産が近所のスーパーに並んでたりしたら、ねぇ?

もちろん、大切なのは「心」。かくいう私もお土産探しに四苦八苦した思い出はある。ハネムーンで出かけたニュージーランドで親類縁者の顔を思い浮かべながら探し出したのは蜂の巣入りの蜂蜜。今では結構ポピュラーだけどその当時はまだ珍しいものだったしね。それでもいいものを見つけたと喜んだのはたぶん私だけ?かなりの数の蜂蜜を入れた重~いリュクサックを背に担がされた留守番隊が帰路ひたすら無口だったことは言うまでもない。

ちなみに最近はこういった義理土産から開放されてるからお土産探しといえばわが家で楽しむ美味しそうなものばかり。他人へのお土産探しはちょっと面倒だけど、自分用となるとどうしてこんなに楽しいんだろう♪って、でもそれが本音だよね(笑)。限られた時間しかない旅でのお土産探しは時間をかけず効率よく、そしてできれば重くなくかさばらない、ついでにそこでしか手に入らないものを!そう助言できるようアンテナを磨き続ける日々。いや、それにしてもなんでも揃う日本ってやっぱりすごい国だわ…

写真はトルコ土産が何でも揃うエジプシャン・バザール(イスタンブール)


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