奥様は海外添乗員〜メモリアル

ラ・マンチャの風景・その2

    

スペインの首都マドリッドと南部のアンダルシアとの間に位置するカスティーリャ・ラマンチャ地方。見所の多いスペインの旅ではたいてい走り抜けてしまう地方だ。

あるのはどこまでも続く赤茶けた大地。広大なオリーブやぶどう畑が広がる中に時折崩れかけた煉瓦造りの家があったり。突然小さな集落が現れたかと思うと、あっという間に車窓の彼方へ。まさに絵に描いたような田舎だ。あえて挙げるなら昔ながらの姿を残す風車が唯一のハイライト。

確かに他の地方ほどに有名なモニュメントが残るわけでもない。それでも他の地方にはない独特な雰囲気は、むしろ何もないことが魅力なのかも?と思わせてくれる。かつて文豪セルバンテスが書いた小説【ドン・キホーテ】の舞台になった田舎町を結んだ【ドン・キホーテの道】。主人公のドン・キホーテと従者サンチョ・パンサがロバに跨がって辿った道だ。

点在する小さな町や村には今でもVENTAというかつて彼らも泊まったとされる旅籠が残っていて、静かに旅人を迎えている。ロバに跨がってとはいかないまでも、遠くに見え隠れする風車を眺めながらのんびり歩く旅もいいかも知れない。

写真:セルバンテスが定宿としていたプエルト・ラピセのVENTA


← 何も無い田舎街を気ままに旅するのって本当の贅沢な旅なのかも知れないよね。昔ながらの雰囲気が残るラマンチャ地方にクリックしてね。

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