起伏の多いポルトの歴史地区を後にし、次に向かうのは対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区。気になってた空にも少しだけ青空が見えてきたことだし、ランチ後の散策にはもってこいだよ。
となればドウロ川に架かるドン・ルイス橋を歩いて渡ろう。上下二層構造の橋はメトロやバスも走ってるけど、せっかくのこの景観は歩いてこそ満喫できる。それでも上層はかなりの高さだから…ちょっとおっかなびっくり?
対岸に広がるヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区の川岸に並ぶのは世界に名高いポートワインのワイナリー。ドウロ川の上流アルト・ドウロで収穫されるぶどう(液)はここへ運ばれ熟成を経て美味しいワインとなる。ちなみにポートワインは第一次発酵の途中で発酵を止められ一般のワインとは異なる独特の風味を持つ酒精強化ワインの一種で、マデイラ、ヘレス(シェリー)と並ぶ世界三大酒精強化ワイン。岸に浮かぶラベーロという船はその昔ワインの運搬に用いられたものながら、現在ではその役割を終えてこうして静かに隠居生活を送ってる。これが観光客にとっては格好の被写体だ。
ところでこの周辺はその昔ポルトゥス・カーレと呼ばれており、実はこれが現在の国名ポルトガルの語源。8世紀以降イベリア半島を支配していたイスラムをこの地から追い出すことに成功し、この一帯を治めたのがフランス人貴族のポルトカリア伯爵(後の名)だった。故郷ブルゴーニュからぶどうを持ち込んでその栽培に成功したのも彼の功績と伝えられる。そして初代ポルトガル国王となった彼の息子のエンリケスの時代には国土もほぼ現在と同じまでに広がった。ポルトがポルトガル発祥の地と言われる所以だ。
そんなヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアもこの時季はひっそり。シーズンともなるとワイナリー見学に訪れる観光客を乗せたバスや乗用車がいっぱいなのに(笑)。それにしてもここから眺めるポルトの街並みは本当に素敵。丘にへばりつくように街が広がってることが手に取るようにわかるよね。
そういえば現役を引退して新たに観光船(約50分ほどのクルーズ船)として生まれ変わったラベーロはこんなシーズンでも行き交ってるのね。ちょっと寒いだろうけど、川の上から眺めるポルトの街も素敵かもよ。
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