奥様は海外添乗員〜メモリアル

旅のフィナーレはカタルーニャ音楽堂で

          

旅の最後に訪れた街バルセロナはさすがに大きな街。土曜日とあってカタルーニャ広場周辺はものすごい数の観光客と買い物客でごった返し、夕暮れとともに大勢で通りを練り歩く若者たちの発する奇声が響き渡り、週末にありがちな大都市の風景を作りあげてる。ところで今回バレアレスの島めぐりの最後にここバルセロナに寄り道したのは、イビサからの帰国便がなかったこともあるけど、仕事で来た時には絶対できないことをしようとね。その目的は天才建築家であったドメネク・イ・モンタネールの作品。バルセロナというとガウディばかりが有名だけど、彼と同時代に活躍したモンタネールの作品は決して見逃せないもの。19世紀末に花咲いたモデルニズモの立役者であった彼の作品もやはりこの街を美しく彩っているんだから。

素晴らしい作品を数々残しながらとても貧しく、最後はホームレスと間違われたほどのガウディに対し、モンタネールはとても裕福な家庭の出身だったらしい。建築学校の学長から政界へと進んだそんな彼の作品は装飾を多用した華やかさが特徴。好みは様々だろうけど、自然からインスピレーションを受けたガウディの象徴的な作品とはまた違った魅力がある。そんなモンタネールの最高傑作と言われているのがカタルーニャ音楽堂だ。優美な彫刻の数々、タイルやステンドグラスの鮮やかさ。外観を眺めてるだけでもため息もの。なにしろこの音楽堂の見学は人数制限がある上電話やネットでの予約を一切受け付けていない。つまり現地に来てからでないとチケットを手にすることはできないわけで、わずかなフリータイムしかない観光客には残念ながらチケット入手は難しい状態だ。

    

それでもやっぱり観た~い。そんな私が気づいたのはここが現在でも音楽堂として使われていること。そうか、どうせならここで行われるコンサートを予約しちゃえばいいんだ!ってことで早速調べてみたら、あったあった。運のいいことにウクライナ交響楽団によるコンサートが。そして題目はなんと私の大好きなアントニオ・ヴィバルディの「四季」。うひょひょ~♪そんなわけでちょっぴりオシャレして出かけたカタルーニャ音楽堂でのコンサート。それはそれはもう優美な世界に大興奮。土曜日だったこともあって開演が夜10時すぎとかなり遅く、睡魔に襲われるのを心配してたけどとんでもない。演奏自体も素晴らしく、最後は拍手も鳴り止まない状態で私の旅もフィナーレを迎えた。そうそう、昨年から今年にかけては音楽堂完成100周年を記念する催しが毎日行われてるみたいだから、興味があればチェックしてみて。これはわれながらグッド・アイディアだと思うわ(笑)。ただ堂内の撮影はカメラもビデオも一切禁止なので念のため。知ってか知らずかフラッシュをたいてる輩も多いけど、その素晴らしさは目にしっかり焼き付けて帰ってね。



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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