チンクエテッレ3番目の村はコルニリア。5つある村の中ではもっとも素朴な村。
ホームに降り立つともう目の前に海が広がってる。奥の方に突き出した岩山の上には隣村のマナローラが見える。
ところでこの村の中心は駅のある場所からさらに坂道を上ったところにある。気が遠くなりそうな急な階段も造られてるけど、列車と接続するようにミニバスが走ってるのでこれを利用すると余計な汗はかかなくて済む。バス乗り場は駅舎の階段を上がったところ。緑色のミニバスはチンクエテッレ・カードで乗車可能。乗ってしまえば約3分ほどで村の中心に到着だ。
おぉ、ここまで来るとずいぶん高いところに集落が作られてることがわかる。
海に落ち込むように作られた畑にはオリーブやぶどう、オレンジにレモン。どれも太陽の恵みをいっぱい受けて嬉しそう。
と、ひと気のない静かな中にシニョーラたちの話し声と食器をぶつける音。どうやらこの上でお食事中らしい。この景色を眺めながら?と思ったらもう我慢できない。
ランチにはずいぶん遅い時間だったので恐る恐る入って行くと、小さなテラス席には先ほど聞こえた声の主。&眠そうなアメリカン・コッカー。「ここは美味しいから食べて行きなさい。」とシニョーラたち。
そんなわけで、この村を眺められる特等席でいただいたこの村のワインはとってもフレッシュな白。
こちらはプリモで頼んだサーモンのペンネ。パスタはしっかりアルデンテ。そしてさっと和えたサーモンのフレッシュなこと。
そしてフレッシュトマトのスパゲティ。素朴なメニューだからこそ美味しさに差が出るメニュー。
実はあんまりお腹は空いてなかったので、セコンドは1品をシェアさせてもらった。これはお店の方のおすすめで頼んだ黒鯛のグリル。あっさりグリルしたものにフレッシュなレモンをぎゅっと絞っていただく。真っ白な身は柔らかくてもう最高!イタリア料理って実はとってもシンプル。もちろん高級店に行けば創作料理的な凝ったものもあるけど、一般的なメニューはこんな風に煮たり焼いたりしただけ。素材の味を生かすところは日本料理に共通してる。
ふと視線を感じて振り返ると、こちらを見つめるふたつの輝く目。
いいよ。キミもここに来ていっしょに食事を楽しもう♪
お隣のシニョーラたちが帰ってしまった後、この景色は私たちだけのもの。あっ、飛行機雲!この海を渡ってどこへ飛んで行くんだろう。
耳を澄ましても聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。
心から幸せを感じられた時間。ずぅっとこうしていたいなぁ…
RISTORANTE Cecio
バス停奥の展望台から右手の坂道を村とは逆方向に歩いて2分
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