魅力的な街がたくさんあるここポルトガルの中でも、【谷間の真珠】と称されとりわけ人気の高い街がここオビドス。ローマ時代から砦を持つこの街はイスラム支配を経て現在のような街の外郭が築かれたようで、13世紀には王妃イザベルの目にとまり、以降19世紀に至るまで王妃直轄地として存在した。中世の時代の雰囲気をそのままにとどめるかわいらしい街だ。
そんな歴史を持つ小さな街は現在でも周囲を城壁に囲まれてる。そしてもともとはイスラム支配下で造られた現在のメインゲートとなるのがポルタ・ダ・ヴィラ。敵の侵入を防ぐための無骨な門をくぐると、いきなり門の内側を飾るアズレージョが目に飛び込んできて意表をつかれる。
シーズン中の街ともなると観光客もあふれてて活気があるけど、さすがに静まり返るこの時季。出迎えてくれたのは…1匹のネコだ。雨にしっとり濡れた街と1匹のネコ、絵になりますなぁ。
まぶしいほどの太陽に照らされる街はもちろん素敵だけど、少し霞みがかかったような街もなかなかオツなもの。本当にこの街に暮らしている人がいるんだろうかと思ってしまうほど静かだ。
歩いてるとあちこちから目に飛び込んでくるかわいらしい土産物屋のディスプレイ。観光客の姿もまばらなこの時季はちょっぴり淋しそうだけど。
それにしても、そんなものたちまでが白壁と石畳の街に違和感なく溶け込んでしまってるところがすごい。耳を澄ましてみても普段の生活の中にあふれてる雑音、そんなものが一切ない世界は本当におとぎの国みたい。
そんな街で唯一にぎやかな話声が響いてきたのが街のカフェ。どうやら近所のおじちゃんが一杯ひっかけに来てるようだ。そうそう、こういう時でもないとなかなか口にできないこの街の名酒ジンジャを私たちもひっかけて行こう。
土産物屋のあちこちで目にするジンジャはさくらんぼに似た果実を使ったお酒。甘くて口当たりはいいけど、アルコール度数はかなり高いから飲みすぎには注意。ちなみにカフェで注文するとこんなちっちゃな器にまるでマス酒のようになみなみと注いでくれる。実はこの黒いコーヒーカップ型の器、チョコレートでできてるの。最後の一滴を飲んだ後これをかじると、口の中はまさにチョコレート・ボンボン♪
さて、食前酒をいただいたところでそろそろ今回のハイライト、古城へ向かうとしますか。
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