奥様は海外添乗員〜メモリアル

添乗後記~クリスマスまじかのヴェネチアで

    

夏場は夜10時近くまでうっすら日の残るイタリアも、太陽が一番遠のくこの時季は夕方5時ともなるとすでに暗闇が迫ってくる。日中はたくさんの人でごった返すサン・マルコ広場周辺の店でさえ6時頃から次々にシャッターを下ろしはじめるから、まるでそれに背を押されるかのように観光客たちも姿を消す。日本では考えられないくらい夜の早い冬のヴェネチアだ。

          

それでもそんな冬ならではのお楽しみもある。昼間のせかせかした街とは打って変わってしっとりとした街並みと静かなイルミネーション。水路から響いてくるボートのエンジン音と、濡れた石畳を歩く靴音。こんなものはにぎやかな街では決して出会うことはできないし、夏場だったら夜中ちかくまで待たなきゃこうはいかない。

    

そしてもうひとつはこの時季ならではのクリスマス・マーケット。日中人が集まるサン・マルコ広場から西へのびるサン・モイゼ通りをひたすらまっすぐ向かったサント・ステファノ広場がその会場。

    

小さな広場でひっそりと開かれてるマーケット。店先を見るとイタリア人の大好きな甘そうなお菓子や…

    

いろんなタイプの菓子パン…

    

それにチーズ…

    

と、クリスマスをイメージさせるものはほとんどなし。唯一この飾り物を売る店くらいかな。そう、イタリアのクリスマス・マーケットってどこもこんな感じなのよね。今でこそモミの木を飾ったいわゆるクリスマス・ツリーはポピュラーだけど、そもそもここイタリアのクリスマスで一番大切なのは【プレゼピオ】というキリストが誕生する場面を再現したお人形。だから、他所の国で見られるような華やかな飾り物もほとんど目にすることはないし、必然的にマーケットは地味(笑)。

    

でもクリスマスを待ちわびる思いはとっても深いはず。静かな聖なる日を迎える思いですでにカウント・ダウンに入ってるんじゃないかな。今年も Buon Natale (メリー・クリスマス)♪


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