清宮監督の本です。1/3ほど読み進めました。
ここまでは(監督就任1~2年目の頃まで)、野村監督がヤクルト時代前半のことについて書かれている「弱者が勝者になるために」と多くの共通点が伺えます。
全部は書きませんが、
・ゴール(大目標)を明確に設定する
・ゴールを達成するために何をすべきか徹底的に洗い出す。洗い出したら優先順位をつける。必要とあらば大胆に切り捨てる(枝葉よりも幹が大事)
・選手に「自分(=監督)についていけば間違いない」と思わせなければ何も始まらない
・練習その他全てにおいてそれをやる意味(目的)、何故やるか、を明確にしてやる
・意味のない練習は徹底的に排除
・選手への指示は具体的に行わなければならない(抽象的な言葉ではダメ)
・チームの大方針を端的に体現し、それを唱えればチームが一丸に一方向に向くような「カッコイイ言葉」(=スローガン)は非常に大事で安易に決めてはいけない
・効果測定を必ずやる(練習の成果が見える形を作る)
・アナログでなくデジタルにやる(徹底した数値化、データ化)
・合理的であることが基本だが精神論も必要。これが大舞台での勝敗に直結する。そのために理不尽な練習もやった
・チームに自信を植え付けることが非常に大事。強敵(関東学院や巨人)に対する恐怖心を一掃するためにいろいろやった(=選手の乗せ方がうまい)
・逆に、マスコミその他をうまく使って強敵に「(早稲田やヤクルトには)敵わない」と思われるようにいろいろやった
私にとって役に立つかどうかはともかく、読み物として面白いです。言われてみればお二方ともマスコミを上手に使ってますね。共通点があるのは、意識して取り入れたわけではなく方法論や考え方に普遍性があるから偶然に共通なところに行き着いたんだろうなと思います。
来年はカープも一気に日本一になって「マーティー本」も出るといいな。報道を見てると、マーティーのチーム改革も上記のような大事なポイントをきっちり踏まえているように見えます。
毎年この時期は必ず言っていますが、今季は本当に期待大。