直径1/4インチの穴をあけるドリルを買うお客は、ドリルが欲しいのではなく、直径1/4インチの穴が欲しいのだ。
みたいなやつ聞いたことありません?
T・レビットという人の著書の中の有名なやつです。
正確には、
「昨年、4分の1インチ・ドリルが100万個売れたが、これは人びとが4分の1インチ・ドリルを欲したからでなく、4分の1インチの穴を欲したからだ」
だそうですが。
開発と顧客の要望の狭間では、追い込まれれば追い込まれるほど、このことを忘れがちになっている気がします。
ついつい「ドリル」(=私の場合は、「システム」とか「ソフトウェア」とか)の枠内だけで解決方法を考えようとしてしまう。
別にシステムによって解決しなくてもよいのに、です。
言われてみれば当たり前な話なんですが、「いや全部システムで自動的にできなきゃダメだ!」って、お客も開発者も思ってること、結構多かったりはしませんか。
で、それを無理やりシステムで自動的にやろうとして、かえっていろんな人が疲れて、時間もかかって、その挙句に結局できなかったりして。
いい例えだなーと感心します。