未来を拾いに

aikoのことしか頭にないひとのブログ

TV東京のドキュメンタリー

2007-03-11 03:12:28 | 雑記

3/10(土)13:55。中国残留孤児のお話でした。 

ニュースではよく目にします。簡単に説明しますと、終戦間際に満州にソ連が攻めてきて、開拓団が蹂躙されて生き別れになって、大陸に残された幼い日本人の子供たちが中国で養父母に拾われて育てられて、高齢になって肉親が見つかって帰国してこられた方々です。 

NHKの「大地の子」は見ましたか。数年前の土曜の夜に5回くらいで放送されてたんでしたっけ。上川隆也を一躍有名にしたドラマです、ってそんなことはどうでもよくて、あのドラマねぇ、中国人の育ての親の姿がね、泣けるんですよ;; 
最終回にね、仲代(日本の親)がね、長江の船上で帰ってこんかというわけです、そしたらね、「私は大地の子です」と。 

素晴らしいドラマでしたよ。反響も大きかったようです。 

けどこうしてドキュメンタリー番組になったものを見ると、現実はやっぱり厳しくて、自分は何にも知らないもんだな、と思いました。 

高齢になってから帰ってくるので、日本語の壁がある。もとより高齢者の就職は厳しいご時世、生活の基盤を作ることは困難です。中国では長年働いてきているわけですが、日本では数年しか働いていないので年金も僅少。生活保護を受ける人がかなりの割合に上るそうです。 

そこで、原告団を作って(帰国した方々の9割が原告団になったとか)、国に救済措置を求めて提訴。東京地裁の判決はぶっちゃけていうと「戦争とはそういうものです。中国残留孤児だけが特殊な事情というわけではないです。政府のせいでそうなったんではありませんから、国には救済の義務はありません」というものでした。 

判決の翌日、安倍首相が原告団と面会しました。法律はともかく置いておいて、政策でもって何らかの救済措置をとる、と約束する場面がありました。判決で怒りに声を震わせていた原告の方はとても喜んでいました。「日本に帰ってきてよかったと思います」と言ってました。 

その方を育てた中国の養父は亡くなってるそうで3回忌。お墓の前で涙ながらに報告してらっしゃいました。 

ずっと映し出されてたその方、明るくて元気なおばさんって感じの人なんですが、きっとものすごく苦労されてるんだと思うわけですよ。それこそ想像もできないくらいに。中国の養父母の方には返しても返しきれないくらいの恩もあるんだろうと。 

胸が詰まりました。