たまには読書もしなきゃ!ってんで適当に本屋で物色。
あんまおもしろそうな本ないねー
結局、掲題のを買いました。著者は吉村昭さん。
-日本の命運を賭した日露戦争。
国民の多大な期待を肩に、全権・小村寿太郎はポーツマス講和会議に臨んだ。
ロシア側全権ウィッテとの緊迫した駆け引きの末に迎えた劇的な講話成立。
しかし樺太北部と償金の放棄は国民の憤懣を呼び、大暴動へ発展する-。
近代日本の分水嶺・日露戦争に光をあて、名利を求めず交渉妥結に生命を燃焼させた外相・小村寿太郎の姿を浮き彫りにする力作長編。
だって。
おもしろそうでしょ!
第一次世界大戦が起こる9年前。
勢力均衡の力学でかろうじて世界平和が保たれていた時代のことです。
そういう背景がややこしそうなんですが、この講和会議を理解するのに必要十分なだけの予備知識とか背景にも簡明に触れながら書かれています。
余計なことをくどくど書かず簡潔硬質な文章で、とってもわかりやすいですよ。
司馬さんのよりドキュメント・タッチな感じです。
けど1時間以上読むのは疲れます。