
※自身のブログの画像を無断使用しないでください
数年前、アパートの賃貸に住んでいた時のことです。不動産仲介会社に5軒ほど紹介してもらい、立地も学校、病院、スーパーが近くで便利な場所にあった2DKのアパートが一番気に入り入居を決めました。立地がよいのに月5万円は安いほうで「どうしてだろう?」と考えていました。4月までにと急いでいたので、引っかかる部分は気にしないことにして契約し、5年間住んでいました。その間貸主の会社を調べると、その会社の住宅を借りていた人のあまりにも不服な退去料の話が多くありました。その会社はたまたま友達が一人暮らしで借りたことのある会社で、クッションフロアに自分の持ってきたソファーを置いていたら、床がへこみ退去料が何万円と言われてなっとくいかず、立ち合いの人ともめて結局払わずに済んだけれど、もうその会社の住宅は二度と借りないといっており、まさか自分も同じ会社の物件に住んでしまうことになるとは思わず退去するときが恐怖でした。友達の話を聞き、退去時はふつう敷金礼金の中で、修繕もまにあうはずじゃないかな?と思っていました。そのアパートで5年住みましたが、事故物件等の問題があるわけでもななかったです。そして仕事の関係で別の住居に転居することになりました。
<退去日>
引っ越しが決まり、新しい住居で暮らし始めました。元アパートの立ち合いが終わっていなかったので、住居は変わっても不安な日を過ごしました。どれだけ退去料というものがかかるのだろう?ネットの噂も友達の話もあるので、神経が病み立ち合い日の前日、おなかを壊し眠れませんでした。前もって立ち合いには社員1人で来ると約束してくれたので1対1の交渉予定になります。相手方がアパートに着いてからこちら側も行くことになっていましたが、やっと11時頃携帯電話がなり、「着いたので来てください」と言われました。「1人で来ているのですか?」と疑って質問。相手は「はい、1人です。」と言ったので、「今から行きます」と言いアパートへ向かいました。
アパートに着くと20代くらいの若い男性が一人でケータイを片手に立っているのがいるのが見えました。一人で来ていたのでその辺は安心。立会人は「ではよろしくお願いします。今日は鍵を返却してほしいのですがお持ちで来られましたか?」と聞かれました。鍵を渡すと早速部屋に入りチェックを始めました。立会人は壁の汚れ部分を一つ一つテープで貼りました。木のドアの油汚れ、仏壇の置いていた裏のカビ、白い壁紙の剝がれ、全部で30か所以上にテープが貼られました。白い壁の剝がれはテーブルの丸い角が少し当たっただけなのにすぐに剝がれるもろい素材でした。傷が着きやすい素材にしてるのは退去料を高くするためなのがわかりました。テープを張りおわるまでの作業が結構かかっていましたが立会人が床に座りテープの箇所を紙に書いて計算を始めました。そして「木のドアは手などの油が一度着くと取れないので、取り換えになります。ドアが7万円、壁も張り替えで、全部で36万円です。そのほかに清掃費用3万円になりますので、こちらにサインしてください。」と言われました。「そんなデタラメないでしょー」と話すと立会人は契約書を見せ始め、微笑「汚れなど損害は借主が負担とこちらに書いてありますので、ご負担していただきます。」と言いました。生活していて汚れるのは仕方がないことを話すと、立会人は「賃貸の物件は汚したくない人は最初に住み始める時から炊飯器の裏の壁やその他の壁に汚れ防止シートなど貼っている。シートを買ってきて対策している人もいる」と言いました。「いまどきは賃貸の壁をプチリフォームして生活当たり前ですか?」と感心。
立会人も私も2メートルの距離で向かい合い正座をしていましたが、私がサインしないのでにらみ合いが続きました。1時間後立会人のケータイに電話が入り「すいません、ちょっと」と言って立ち上がり、話が終わってまた座りましたがそわそわ落ち着かない様子になりました。「36万円は庶民が一度に払える金額ではないですよ。おたくは高額な退去料払ったことあるんですか?裁判になるかと」というと「裁判は無駄ですよ、僕も過去に住んでいた物件で退去料だけで40万円払ったことがあります」と真顔で返してきました。「裁判は退去料以上に費用がかかるということですね。だけど40万円以上払ったのはすごいですね。信じられないです」と言うとまた沈黙が始まりました。さらに30分なにも進展がないので値下げ交渉をしました。退去料は36万円から12万5千円まで下げてもらいサインしました。賃貸アパートで退去料がかかった事がなかったので納得はしていませんでした。サインした費用は翌月10日に引落しされるとのことでしたが、翌月も翌々月も何も引落しにならず契約終了し、今に至ります。結局退去料を払わずに済んだということになりますが、契約書の内容をよく見なかったので落ち度はありました。賃貸契約は貸主に当たりはずれがあることを知りました。賃貸は3回ほど住んだ事がありますが壁紙で退去料が何十万もかかるなんて事が今までないので、騙されないようにしなくてはなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます