押し花アート・ポケット ~内山実枝子のひだまり日記~

コンクールの審査を終えて(その1)

徳島で開催されている≪四国・中国・九州・押し花アート展≫は、コロナの影響を受けて、3年ぶりの開催だそうです。
テーマは、「再会・再開」・・いろいろな場面を思い描ける素敵なテーマだと思います。

今回、そのコンクールの審査員の一人として、要請をいただきました。
私にとっても、ご無沙汰している皆さんと、皆さんの作品に「再会」できる嬉しいご依頼でした。

250点余りの作品は、豊かな感性、優れた表現力、工夫された構図、緻密なもの、情熱的なもの、ほっとする素朴なもの、美しい組み立て、異素材の組み立て、、、、それぞれに
見ごたえのあるものでした。

審査会場を、一点づつ、何度も繰り返し見ていると、製作者の思いが、画面から溢れ出すように感じる時があります。
 
レベルの高い作品が並ぶ中で、私は審査のポイントの一つとして≪繰り返し何度も眺めたくなる作品≫に重点を置きました。

*誤解のないようにあえて書きますが、個人の好みは関係ありません。「好き」「嫌い」の感覚で審査は行われたりしませんから。

今回、「大賞」を受賞した作品は「年輪を重ねて」↓



年輪は木の断面に、一年にひとつづつ、ほぼ同心円の輪を重ねて成長します。

タイトルの「年輪を重ねる」は、試練を乗り越え、強くたくましく生きる、という意味合いでつけられたと思いますが、コロナや災害など度重なる困難も、年輪のように練りこみ包み込んで、しっかりと前を向いていこうという、今回のテーマに通じるものを感じました。

作品に使用した年輪も、いびつだったり、傷があったり、均一の輪を描いていないという点も、作者の意図があったのかもしれません

「準大賞」を受賞した作品は「野分」↓



野分は、秋から初冬にかけて吹く暴風ですが、この作品も、差し込む光が、明るい未来を予言しているような希望を抱かせる、テーマに副った作品だと思いました。

生徒部門で「大賞」を受賞した作品は「氷点」↓



遠近感と奥行きの表現が素晴らしく、凛としたモノトーンの世界は、冷たい空気が吹き抜けるようで、何度でも繰り返し眺めたくなる、印象に残った作品です。


今回受賞された皆様、おめでとうございます。

僅差で、リボンがつかなかった、たくさんの皆様、決して≪落っこちた≫と思わないでください。

私も今まで、何度もコンクールに応募しました。
コンクールでリボンがつかなかったとき、作品の一番のファンは製作者である≪私≫、一番の理解者も≪私≫!と思うことにしています。

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