U教室には≪Nさん≫という今年73才の女性がいらっしゃいます。
今日はその方の話をします。
彼女との出会いは、13年前、Nさんが60才の春でした。
「先生、私、去年、肺がんの手術をしました。お医者様は大丈夫だと言われましたが、先のことは分かりません。どうぞよろしくお願いいたします。」
頑張り屋で、謙虚で、素直で(年上の方に失礼な表現ですが)押花と向き合う真摯な姿は、今も変わらず、とても魅力的な女性です。
熱心な方ですから、押花の腕前も上がり、お知り合いの方に作品をプレゼントして喜んでいただく機会も増え(周りがびっくりするほど、気前良く差し上げるんです)押花ライフを心からエンジョイされていたある日。
「先生~、お医者様から、術後7年間、再発しなければ完治だといわれたその日が、昨日過ぎましたぁ。検診で≪異常なし≫と太鼓判を押されたんです!」
そう話す笑顔は輝き、体中から喜びと安堵感があふれ出していました。
次は、こんな風景を作って・・・その次はこんな・・・と夢を膨らませていた2年後、肺の付け根に小さなガンが見つかったのです。再発でした。
そのときの彼女のショックは、私には計り知れません。お辛かったろうと思います。
でも、彼女は負けませんでした。
泣き言も言わず、辛い顔も見せず、今まで通り病気と闘う決意をされました。
手術は無理との診断を受け、月に1回、抗がん剤治療のために入院されますが、ご家族の協力を得ながら家事をこなし、旅にも出かけ、押花教室にも通い、新たな作品作りに頑張っていらっしゃいます。
今日、ブログへの掲載についてお尋ねすると
「先生、私のような病気の人たちにこそ、何か夢中になれるもの(こと)を見つけて欲しいんです。人生一度ですもの、前向きに生きなきゃ損です」と笑って快諾してくださいました。
Nさんは、出会ったその日から、今も変わらぬ≪ステキな女性≫です。
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