今の問題は、今住んでる家が既にお部屋となりつつあることだ。
引っ越してから五日が過ぎた。
最初の二日間は部屋には戻らず、古い自宅でせっせと荷物の片付けに励んでいた。
新居の家賃は驚きの20,000円。
しかも六階という好立地で、窓からは遠くに海沿いの風力発電のプロペラが優雅に回っている姿が見える。
これだけでもこの部屋を借りた甲斐があったというものだ。
ただし、西向きの部屋というのは、私の宿命かもしれない。
今回もまた西向きで、昼からの直射日光が盛大に降り注ぎ、室温の上昇が尋常ではない。
20,000円の部屋にエアコンなど期待する方が間違っている。
安さに釣られて借りたこの部屋だが、寒さには強い私でも暑さには弱い。
寒さは着込めば何とかなるが、暑さは全裸になっても何の解決にもならない。
これはもう、慣れるしかないのだ。
さて、引っ越しといえば、現代の三種の神器とでも言える冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機。
洗濯機は部屋に置くスペースがそもそもなく、マンションの一階にあるコインランドリーを利用するしかない。
しかし、冷蔵庫と電子レンジは現代生活において不可欠であり、これがなければ不便極まりない。
リサイクルショップで合計15,000円で購入したこれらは、今の私の生活を支えてくれている。
電子レンジは見た目もそこそこで、使い勝手も良さそうだ。
冷蔵庫は高さ一メートル程度の小型で、見た目は傷だらけ。
電気を入れる前に中を開けると、少し嫌な臭いがした。
消臭剤を購入することを決意する。使い始めてみると、上の棚に置いていた卵が一つ、シャーベット状に凍ってしまった。
これには驚いたが、さすがに食べる気にはならず、廃棄した。
現在、冷蔵庫の中身は主にお茶。野菜の保存は心もとないし、肉は怖くて入れられない。
納豆と梅干し、サバ缶、ツナ缶が常駐している。
緑茶を飲み続けるのも経済的に厳しいので、伊藤園の麦茶の水出しパックを購入し、冷やしている。
食料はご飯のパック、袋ラーメン、パスタをストック。
もともと一日一食しか食べないので、これでしばらくは何とかなるだろう。炊飯器も欲しいが、予算が足りない。引っ越しの費用でボーナスは消え、まだ少し足りないくらいだ。
昨年よりも夏のボーナスが減っているのは、何とも不可解である。
変化が分からん。