「天龍寺」
北門から入ると、庭園参拝コース。
庭園参拝は500円となっておりました。
中に入ると、広い天龍寺の美しい庭が。
さまざまな花も楽しむことができる場所。
そんな『天龍寺』。
1339年に後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏が創建したお寺とのことです。
火災や応仁の乱などの戦火で何度も焼けていて、さらに、禁門の変(蛤御門の変)の時には、長州軍が陣営としたので、これまた大きな被害をうけたのだとか。
それでも、この庭園参拝で見る事ができる曹源池庭園は、創建当時の面影を残しているそうです。
竜胆、清澄白山菊、紫式部。
足ずう野路菊、ほととぎす。他にも沢山の花々で、ちょっとした自然公園。
大火も戦火も想像できないような、静かな空気が流れていました。
建物の中には達磨絵(中にも入れるようです)。
大きな池には、錦鯉も泳いで、案内に乗っている写真を見てみると、もっと秋深まると、木々もさらに紅くなるようで。
不穏な過去なんて、なおいっそう忘れてしまいそうです。
庭園ぬけて、表の門近くまでみると、上のように、真っ赤に染まった紅葉も。
そして、偵察気分もどこでやら、すっかり美しい光景に目を洗われつ、朝から気になっていた看板の場所へ到着。
弘源寺 秋の特別拝観。
10月1日から12月4日まで。
午前9時から午後5時。
「長州藩兵の刀傷」の文字にひかれ、いざ!
確か、500円だったかな。ちょっと忘れてしまいました(汗)
参道ぬけて、建物の中へ。
様々な展示物ゾーンは、撮影禁止で、そんな中にも、えらく激しい刀傷があったのですが。
こちらは、撮影禁止とは描いてなかったと思うので、パシャッとしてきました。
元治元年7月20日、蛤御門の変がおこった時、長州の軍勢1500人。
天龍寺に陣を敷き、血気にはやって兵士が柱に試し切りをしたという跡。
いやはや、そうとう血気にはやっております。
もう、ざっくざっく切り込まれておりました。
今までみた刀傷で一番激しい気がします。
完璧に木がえぐれていますもんね。
ねぇ、土方サン。新選組隊士たちもけっこう各所でやらかしてますけど。
そういう意味では、皆、志にさかる想いの強さ、見えてきますね。
新選組ゆかりの地を主に回ってきましたけども、こういう敵対する側の地をいくのもまた、よいものだなぁとしみじみです。
こうして、偵察、「天龍寺」
今はもう、長州軍も、薩摩軍も、新選組もいないけど、確かにこの地で、未来を夢見ていた証。
その場所を後にいたしました。
いよいよ、トロッコ電車乗車時間が近づいてまいりました。
足早に、トロッコ嵯峨駅をめざして参ります。
<11.3長州が陣をはる?京都嵐山旅4へ続く>
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