初めてドラクエやったとき「そうび」とか「ぼうぎょ」とかの
意味がわかりませんでした。
わからないことや知らないことを
『これ、何?』とか
『どうして?なんでそうなるの?』
とか質問するのは
あたしのちいさいときからのくせで、
いつもなんでもおかあさんに聞いていました。
おかあさんはどんな質問にも答えてくれました。
おかあさんってすごいっていつも思っていました。
そんなあたしも27歳になって
逆におかあさんに教えてあげられるくらいの知識や経験を得ました。
おかあさんが行ったことのない場所にもたくさん行きました。
旅に出るとあたしは必ずおかあさんに絵葉書を出します。
おかあさんがあたしにしてくれたみたいに
おかあさんの知らないこと知らない土地、
あたしがたくさん経験して伝えたいと思っています。
実家の冷蔵庫はあたしの書いた絵葉書で埋まっています。
いつもは言えない言葉をたくさん詰め込んだ絵葉書です。
生まれてハイハイして歩くようになって
自転車に乗れるようになってパクった原チャで
彼氏の車に乗せてもらって
自分の稼いだお金で飛行機を予約して
行きたいところに行ける能力を身につけました。
おかあさんの欲しがるものだって買ってあげられる財力を得ました。
毎年この季節になるといっしょに高島屋に行きます。
おかあさんの欲しがるものを買って差し上げるために
いっしょにプレゼントを選びに行くのです。
おかあさんのために自分が働いてもらったお金で
何か買ってあげられるのが
あたしにとってはすごく大きな喜びです。
いつも持ち切れないくらいの買い物をして
宅急便で送ってもらわないといけないくらい、買い物します。
今年はサマンサタバサ・デラックスのバッグが欲しかったそうで
今日無事に買ってあげました。
欲しいもん、あたしより若いやん!
あたしが気に入ったチェックのパンツも
買うてました。
おしゃれ女子が好んで使うPOUL&JOEっていう
コスメブランドの化粧品を好んで使う53歳になったおかあさん。
あたしよりもピンヒールなおかあさん。
買い物好きで服も靴も鞄も普通に欲しがるおかあさん。
お料理上手でクールなおかあさん。
すごく苦労してきて今があるのにそんなそぶりを見せないおかあさん。
結婚は一回はしといたほうがいいけど
焦ってするものじゃないって、しょうもない男につかまりなやって諭すおかあさん。
だいすきでかわいすぎて毎週会いに行ってるのに
それでも会ってないときはなんだか心配になります。
あたしのしあわせの源
それはまちがいなくおかあさんです。
思いっきり笑えて
すきなひとに会えてその人の笑顔が見れて
おいしいものがおいしくて
眠たいときふかふかで眠れて
いい家に住んでいい生活をして
人を思いっきり愛せる人間に育ててくれたおかあさん
おかあさんみたいなおかあさんにあたしもなりたいです。
今のあたしのささやかで大きな目標であり夢であります。
ほんまに無鉄砲で心配ばっかりかけてるけど
これからもよろしくね。