ひとつまみ

ほんの“ひとつまみ”で
 いろんな味になるかも・・・

伝統を

2013年09月18日 | ひとつまみ
長い間
つながってきた
味であり
技であり
勘であり
習慣であり
息であり
人であり

まばゆいほどの
大切な何か

一言では言えない
時間と涙と
そして笑顔

ここまで来た
証しとして
点をうつ

迷いはなく

そして
次なるものへと

流れる川のごとく
流れる雲のごと

白く広く

2013年09月17日 | ひとつまみ
ただ白く
ただ広く
目の前に
紙が敷かれ

ずっと向こうに
ぼんやり
蜃気楼のような
未来

この紙に
何を描けば
何を書けば

一歩
踏み出した足
真っ白の中
力強く
その跡を
重ねてゆく

ただ白く
ただ広く
目の前の紙に

夢をのせて

2013年09月16日 | ひとつまみ
夢をのせて
飛び立つロケット

どれだけいっぱいの夢
のせられるの
たくさんのせて
重くないの

そらたかく
ごまみたいに
小さくなって
のせた夢も
ぎゅってつまって

宇宙についたら
パァーって広げてね
ぎゅっとなったぶん
大きく広げてね

たくさんの夢
ひとつひとつ・・・

そしたらきっと
広い宇宙で
軽くなれるよね

ごみ

2013年09月12日 | ひとつまみ
発展し
発達し
進んできた

もともとあった
地面にも
戻ることが出来ない

そんな怪物を
人は作り出した

しだいに大きくなり
自身を苦しめる

可哀想な怪物は
いくあてもなく
地表をさまよう

風に吹かれても
雨にうたれても

人の苦しみと一緒に
人の悲しみと一緒に

消え去ることさえ
出来なくなった

空の見える橋

2013年09月12日 | ひとつまみ
大きな通りを曲がると
小さな橋がある
ビルの谷間をぬけ
少し坂を登る

空の見える橋の上
向こうに連なる山
そこからの風

思いっきり息を吸う
体中に時が流込む
良いことひとつ
あるといいな

ああ
今日も生きてる