ひとつまみ

ほんの“ひとつまみ”で
 いろんな味になるかも・・・

かげゆれ

2013年09月30日 | ひとつまみ
アスファルトの上
かげゆれ
秋の匂い
静かな色

横に立つ大木
実をつけ
冬を向かえる
支度がはじまる

朝日を背に受け
1日の思いを
身体に染み込ませる

足下に
かげゆれ
かすかに
生きていると感じる

富士山

2013年09月28日 | ひとつまみ
時に青く
時に黒く
すその広がり
この道を吸い込む

閉ざされた頂上に
朝の光がさし
今日という時を
告げる

全ては
上に向かうための
準備だよと

全てが
この広大なもの
全てが
私を支えてくれている
のだよと

からからりん

2013年09月24日 | ひとつまみ
爽やかな風
田んぼに波
信号もない
でこぼこ道

ただ走る
自転車の音
からからりん

賑やかな学校
ひとり帰りの
からからりん

楽しさを
さびしさを
からからりん


静かな波が
手元まで
運んでくれる

どんなに

2013年09月23日 | ひとつまみ
どんなに少しでも
たとえ1ミリの10万分の1でも
前に進めたら
それで
十分だよ

よせてはかえす波のように
何回もやってれば
それは間違いなく
1歩分になる

その1歩が集まれば
道になる

小さな花

2013年09月19日 | ひとつまみ
小さな花
ひっそり咲いて
道のはずれで
時を待つ

車や自転車
気がつきもせず
ただただ横を
通っていく

夕方お散歩
小さな子
しゃがんで話す
こんにちは

可愛いね
小さいね

花は素直に
子どもに応える

可愛いね
小さいね

そして
よかったね
ありがとう…と