きんこん

ふるいとけいが
きんこんと
ときをきざむ

おなじおとで
きんこんと
つないでいく

どれだけみてきたの
どれだけきいてきたの

しらんかおして
きんこんと
じっとしている

とつぜんに
おとがやむ
まわりのおとがにぎやかだ
まわりのこえがにぎやかだ
まわりのくうきがにぎやかだ

どれだけのこと
まわりにあったのか
きんこんに
まもられてきたんだ

はじめてしったとき

なにごともなかったように
きんこんと
すましている

かけら

こわれたかけら
とんできた

こわれたかけら
とんできた

かるくふれただけなのに
こんなにこころいたい

まえのことも
いまのことも
わすれてしまうほど
かこのかけらは
するどくとがってる

こわれたかけら
どんなにつきささろうと

こころいたくとも

わたしはたっていられる
ここにいられる


だいじなかけら
うしなってはいないから