選ばれた
1000
方舟は
荒れた波の
上をゆく
幾億もの涙の犠牲
約束された
穏やかな時間
本当のものは
画面にはない
浮かぶ氷山に
方舟は
驚きもしない
母なる海に
かつての命に
1000
方舟は
荒れた波の
上をゆく
幾億もの涙の犠牲
約束された
穏やかな時間
本当のものは
画面にはない
浮かぶ氷山に
方舟は
驚きもしない
母なる海に
かつての命に
鼻にまとわる
濃い茶色
子どものあこがれ
そのままに
落ち着く先など
今もない
ただ時間をも
流し込む
大人は
そういうものなんだと
書いてあった
気もする
目に飛び込む
マーブルの
向かい側
窓辺は
ミルクのように
柔らかな色
濃い茶色
子どものあこがれ
そのままに
落ち着く先など
今もない
ただ時間をも
流し込む
大人は
そういうものなんだと
書いてあった
気もする
目に飛び込む
マーブルの
向かい側
窓辺は
ミルクのように
柔らかな色
何も見えない
この先に
私は
期待をもつ
不安と過ごす
勇気はない
眩い光
プリズムに
あたりを染める
与えられた道標
それが唯一
出口に立つ
何かが
誰かが
匂いが
色が
夢が
自分が
この先に
私は
期待をもつ
不安と過ごす
勇気はない
眩い光
プリズムに
あたりを染める
与えられた道標
それが唯一
出口に立つ
何かが
誰かが
匂いが
色が
夢が
自分が
いつの間に
バラバラ
まるで
煙の粒のよう
どんどん
楽になるのを
好む
人というもの
かつての
大事なもの
忘れるごとく
言葉となる
失われた記憶
言葉に囚われ
文字と化す
紙の上の躍動
それさえも
バラバラ
まるで
煙の粒のよう
どんどん
楽になるのを
好む
人というもの
かつての
大事なもの
忘れるごとく
言葉となる
失われた記憶
言葉に囚われ
文字と化す
紙の上の躍動
それさえも
美味しい食べ物
輝く目
騒ぐ舌
感動大作
熱いまぶた
開くココロ
どこにあるのか
何十億もの集まり
そのひとつひとつ
つながって
この世界より
大きなもの創り出す
この時間より
確実なもの創り出す
輝く目
騒ぐ舌
感動大作
熱いまぶた
開くココロ
どこにあるのか
何十億もの集まり
そのひとつひとつ
つながって
この世界より
大きなもの創り出す
この時間より
確実なもの創り出す