王滝の開幕はやはり源氏蕎麦から。明日のレースに向けてテンションをあげて行きます(嘘)。
<前日>
今回も高校野球系のタイトルにしてみました。長島美奈は居ませんが(笑)。
で、源氏に来ると王滝に来たな~っと実感がわいてきます。今回参加したのは初参加のスレイプニルさん、記録更新に燃える広葉樹さん、今年こそ完走を目指すALL OUTさん、三連敗で唯一7時間台の記録を持つザリガニさん(当日合流)、そして9回目の王滝となった私の5名。
アルものを頼むと、こんなものが出てきます。この味噌が絶妙に辛いんです。
暫くするとアルものが。地元でしか飲めない七笑原酒と中乗りさんです。兄貴分の広葉樹さんが気を利かせて蕎麦屋から運転を買って出てくれたました。持つべきものは先輩ですね~。
そしてお蕎麦。太めに切った田舎蕎麦で香りも味も絶品です。
お蕎麦の後は木曽福島のスーパーで買い出しをして中善酒造へ寄り道します。地元の小さな造り酒屋で「中乗りさん」の蔵元です。
観光バスなどこないのでひっそりとしています。
みんなで試飲。至極のひと時です。
さて、いよいよ王滝御殿に向います。国道を離れて県道に入ると「サル」。今年は自走の人を見かけなかったのでやはりサルの被害が出ているのでしょうか?そう言えば監督はクマに襲われていなければよいのですが。
この橋を渡れば王滝御殿です。段々と盛り上がって参りました。
王滝御殿です。御殿と言っても屋根のある運動公園です。
エントリーと補助食を購入し宿へ向います。超~簡単に整備を済ませ綿密な作戦会議を開始!
作戦会議と言ってもダラダラと飲んでいるだけなんだけどね(笑)。
夕食後はスレイプニルさん提供の中乗りさん大吟醸。なんと4合瓶で3500円。気前良く振る舞ってくれました。
結局、昼からみんなで1升以上飲んでしまい、呑兵衛オヤジ化して盛り上がってしまいました(笑)。しかし~。広葉樹さんだけはレースに向けて酒も呑まずにテンションあげてました。
<当日>
気合いは入りまくりの広葉樹さんの号令で3時過ぎに起床。他の三名は飲み疲れでテンションダウン。朝食を済ませスタート地点に向いザリガニさんと合流する。
まだ半分寝ぼけながら準備するザリガニさん。これでも三連敗王滝最速記録保持者です。
王滝での長年の夢が実現出来るか?。それはメンバー全員で完走。
準備などしていたらアッという間にスタート時間。今回は最後尾からのスタートです。
午前6時スタート。最後尾なので全く緊張感無くのんびりスタートする。先週の調整ランでアンセムに乗ったのが、なんだかポジションがしっくりこない。しかも気が付くとメーターも動いていないし...。
一旦止まって調整しているとザリガニさんに声を掛けられ、暫く一緒に走ることにした。
林道に入ると2列縦隊で進んで行く。広葉樹さんが20Mほど前を走っているのだが、渋滞しているのでなかなか追いつけない。一つ目のピークを抜けたところで追いついた。振り向くとザリガニさんがいない。あとで聞いた話だと、チェーンがスプロケットから外れて噛みこんでしまっていたらしい。これが致命傷となったようだ。
昨年の台風で砂防堤の橋が流されてしまい50M位下流を横断する。
仮橋でKUROボンドさんと同じジャージを着た人を見かけたので、声を掛けてみたがKUROボンドさんのことは知らないようだった。
CP1まではまだ遠い。暫く広葉樹さんと走っていたが、腰痛が出てきたのでサドル調整のためストップ。先に行ってもらう。しばらくしてまた調整。今度は春に痛めた左膝が悪化。この痛みは腰よりヤバいかもしれない。
やたら長く感じたCP1だったが制限時間内に通過。広葉樹さんと合流したが、腰痛も酷いので、「ここからは俺にかまわず先に行ってください」と伝え見送った。
お互いに目標を完走に切り替えてCP1をスタートしていく。
と言ってもそんなにのんびりしている時間もない。CP1を制限時間10分前に出発。ザリガニさんとは合流できなかった。となるとALL OUTさんもCP1で絶望的か?。今年も俺の夢はかないそうにないか...。
貯水池で半分走ったことになるが、正直言ってまだ半分といった感じだった。
無限坂入り口の天然エイドステーションに立ち寄り冷たい水でリフレッシュ。
腰痛を考慮してサドルの高さを下げて走っていたが、膝が詰まった感じで走りにくいし膝の痛みも増すばかり。
無限坂です。長いっ酢。視覚から神経をヤラレテしまいます。
御岳山が「ヘタレ野郎頑張れ!」と応援してくれているような。
無限坂はかつてほどガレていなかったので助かりました。
CP1を出発したときの貯金は10分。CP2からCP3までは1時間以上かかるので、CP2までに最低でも30分の貯金がないと完走は出来ない。
情けない話だが、今まで一度も完走できないなんて考えたことがなかったが、今回は分単位で時間を計算しないとリタイアになってしまいそうだ。
無限坂を登り終えCP2まで一気に下る。到着したのは制限時間35分前だった。貯金のために出し切った感じがヤバいかも。
CP2ではかなりの人がまだ休んでいた。この人たち大丈夫なのだろうか?
この時間帯だと大半の選手はCP3でリタイアを選択しているようで、なんかのんびりしていた。俺もここでのんびりと景色でも眺めてゆっくり休憩してCP3でタイムアウトして舗装道路をゴール地点までのんびり走ろうかな?なんて思ったりした。
正直言ってタイムも過去最低で、今更頑張っても8時間台では走れないだろう。そもそも7時間台を狙っていたのだから、もうどうでもいいか。
そんな中、大会スタッフがヘタレ野郎どもに「CP3まであと1時間半ありますから、とりあえずトライしましょう。頑張ればまだ間に合いますよ。」と激励を飛ばしまくっている。
給水所は混雑していたので脇の沢で給水する。かがむと腰も痛いし左膝はあまり曲がらなくなってきてる。こりゃ無理だな。寄る年波には勝てません~。
10分が経過した。相変わらずスタッフは座り込んでいるライダーに声を掛けまくっている。松岡修造みたいな奴だな~。でも俺のところには来ない。よっぽど弱って見えるのだろうか。
自分に問いかけてみる。もしも~し。そこに魂はまだありますか~?
そうえいば...。スタートして直後の坂道でALL OUTさんに「最後まで諦めるな。ゴールで待ってるから必ず来い」といった自分がいたな~。このまま終わっていいのか?。
CP3の制限時間まであと1時間20分。CP3までは、まず続・無限坂をクリアして再び小さなピークを越えて長いガレを下らなくてはならない。過去の記録では1時間20分位はかかっている区間だ。
もう一度、自分に問いかけてみる。そこに魂はあるのか?
よし、とりあえず痛いのは忘れることにした(笑)。そしてフロントはインナーを使わないないことにした(驚)。ミドルギアで力の限りで漕ぎ続ける。
何となくレースぽくなってきた。ヘタレ野郎様たちをガンガン抜いていく。やれば出来るじゃん(笑)。
長いガレを下るとCP3が見えてきた。王滝に初めて出場したときよりも嬉しかった。制限時間まで残り15分を切っていた。パンクしたら終わりだったな。ギリギリ間に合ったよ。やれば出来るじゃん(涙)。
CP2とは明らかにライダーの表情が違います。みんなホッとした感じ。
よくやったよ俺。と言って座り込みたいとところだが左膝が痛くて座れません(泣)。座ったら二度と立ち上がれそうになかったので立ったまま休憩。
でも、通過してみれば頑張って良かった。自己満足の世界。
スタートから8時間。CP3の計測が終了した。残念ながらザリガニさんとALL OUTさんの姿はそこにはなかった。
ふと冷静に今の状況を判断してみると、車のカギは俺が持っているじゃん。と言うことは誰も着替えることするら出来ないじゃん。ちょっとヤバいか?。でも今更どうしようもないので、首を長くして待っててもらいましょう。
CP3を出発して最初のピークまでは3回の小休止をいれた。腰も痛いが左足がどうにもならない。それでもレースなので抜けるライダーは抜いた。抜いても休憩していると抜き返される。低レベルな争いだがレースなので抜かれたら抜き返すのが自転車海苔の悲しい性。
この滝が王滝かどうかは不明だが、いつも気になっていたのでとりあえず撮影。
長い下りを終えて傾斜が緩くなったころゴールの匂いがした。これほど余裕がない自分と向き合えたことに感謝しながらゴールラインを通過した。
記録は9時間13分。過去最低の記録だが過去最高に頑張った自分がいた。これが王滝の魅力なのか。
それにしても、一緒に参加してくれたメンバーの皆様、お待たせしてゴメンナサイでした。待たされるほうは長く感じるんだよね~。スタート前に鍵をスレイプニルさんに渡しておけばよかったョ(反省)。
完走した広葉樹さんと握手。ハグは汗臭いから...(笑)。
さてさて、みんな揃ったところでメインイベントの反省会を楽しみましょう!
<反省会>
反省会は奈良井宿の民宿しまだ。今年はマツタケが間に合わず残念だったが、特別メニューが楽しみです。
スレイプニルさんの初完走祝いと、みなさんを大変お待たせしたお詫びに、中乗りさん特別吟醸一升瓶をご提供させて頂きました。楽しんで頂けましたでしょうか。
特別メニューの馬刺しです。日本酒に合います。
食後も部屋に戻って監督の話題やらで盛り上がり楽しい反省会となりました。
※奈良井宿の詳細はスレイプニルさんのブログ
「大人の遠足」でどうぞ(^o^!
さて、来年の王滝は? 参加すれば10回目になるのですが、それはゆっくり考えましょうかね。
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