よそみち自転車操業~よそみちさいくるらいふ~

人生も自転車をこぐように、
ひとこぎひとこぎ…
あせらず、あわてず、
ゆる~く、少しずつ進んでいこう…

ヤッパリ書かなければならないだろう

2009年05月08日 | 音楽
ココに1枚のアルバムがある

『カバーズ』RCサクセション

ハツバイは1988年8月15日

ツマリ、21年マエの『終戦記念日』

先日の2日に享年58歳で逝ってしまった
忌野清志郎氏がプレイしていたバンドです

ボクはRCサクセションを
あまり本気では聞かなかったけれど、
気になるアーティストのひとりではあった

所有している彼らのオリジナルアルバムは
1枚もない
しかし、なぜかこのアルバムだけは持っている
(他に『RCサクセション・ゴールデンベスト』を所有)

この『カバーズ』は洋楽(ロック・シャンソン・R&B・etc.…)
を清志郎が和訳(内容は直訳ではなく、彼の言葉)で
唄っている、言い方を変えれば「替え歌」集のようなアルバムである
(こういう表現は彼に大変、申し訳ない)


奇抜なファッション、ド派手なメイク、
聞く人にとってはおかしな歌声…
世の中の人たちは、彼をいろんな見方で
見ていたと思う

でも、ボクは彼ほど日本のロッカーの中で
しっかりしたメッセージを持ったロックン・ローラーは
いないんじゃないかと思う

そしてその強烈なメッセージは
この『カバーズ』に凝縮されていると
ボクは思う

もちろん彼の作る楽曲は
優れたものばかりではあるが、
こういう“カバー”での表現にこそ
彼のストレートなカタチだろうと思う

つまり、誰もが聞いたことのある
いわゆる洋楽の“スタンダード”で
社会風刺や政治批判、世論指摘をする

一度聞いたことがあるメロディーだから
みんな馴染みがあり、耳を傾ける
そして、その言葉に衝撃を受けて
彼のメッセージに共感するのである

普通に作った曲に、メッセージを乗せても
そのミュージシャンを聞かない人たちには
届かないことが多い
そういうことを彼、清志郎は知っていて
あえて“ビジネス的感覚”で世に発表し
聞いてもらい、訴える
いかにもメッセンジャーらしいやり方とも言える

91年にRCを解散した後は、
ソロやユニットで活動をしていたが
その中では
このアルバムも名盤と言えるTHE TIMERS/ザ・タイマーズ(1989年)

前出の『カバーズ』も、この『ザ・タイマーズ』も
内容の点で“発売禁止”の措置を受けた経緯がある

何にせよ、彼の楽曲は発売禁止や放送禁止が
人一倍多いのだが、それはまさに
彼が素直に「いいことはいい」
「悪いことは、もう少し考えてみようよ」
と表現した証なんだと思う

とにかく、彼のように
一本気のロックン・ローラーは
見たことがない


ボクは彼のライブを
人生で3回しか見たことがない
しかもそれは
20数年前にSUGOで毎夏に開催していた
『ロックン・ロール・オリンピック』という
オムニバス形式のライブで
単独ライブは一度もないのである

せめて一度、生の彼を見ておきたかった


明日、青山葬儀場で
彼の告別式が執り行われるそうだ


キヨシロー!!
アンタのメッセージは
このヨのレンチューで
しっかりウケ止めたから
アンシンしな!

ヂマンの愛車『オレンジ号』は
あのヨまでモッテ行きナ!!
ムコウで会ったトキは
イッショに『ツール・ド・ヘブン』
でもハシろうぜ!!


今月の10日と12日に某公共放送で
彼の特別番組が組まれている

10日/『愛し合ってるかい?~キング・オブ・ロック 忌野清志郎』

12日/『SONGS 忌野清志郎ライブ完全版』


ここではあえて『特別番組』とし、
『追悼』の言葉は使いません。


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