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2018年、新年一発目の山行は、天狗岳&北八ツ。
黒百合ヒュッテに一泊して、のんびり歩いてきた。
今回は、新たに購入したミレーのアウター、ティホン50000ウォームの効果を試すことも目的の一つだ。
ティホン50000ウォームとは?(ミレーのHP)
入山は渋の湯から。
駐車料金は、1日1000円なので、今回は2日分で2000円。
唐沢鉱泉から入山すれば駐車料金はかからないのだが、今回は天狗から高見石を回って賽の河原から下山する周回コースとなるので、渋の湯に駐車せざるを得ない。
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雪は、やや少なめ。
ゆっくり準備して7時20分スタート。
気温はマイナス11度。
八方台までは、50分の登り。
今まではこの登りで大汗をかいて、すぐにハードシェルを脱いでいたものだが、今日は全く大丈夫。蒸れないのだ。
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ミレーのティホン50000ウォームは、独自素材による抜群の透湿性がポイント。
今まで使用していたマーモットのゴアテックス3レイヤーが、13500g/㎡/24hの透湿性に対し、ティホンのドライエッジは50000g/㎡/24hという、ゴアの3倍以上の透湿性というとんでもない数値を持っている。24時間で50kgでっせ、お客さん。
一方で、耐水性については、ゴアテックス3レイヤーが45000mmに対し、ティホンは20000mmでゴアに軍配が上がる。
しかし、雪山で使用することを考えれば、耐水性はあまり関係ない。
今まで苦労していた雪山での脱いだり着たりというストレスからの解放は革命的である。
八方台に到着。
朝日がまぶしい。
気温が上がり始めているが、体はさらっさら。
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ちなみに今日のレイヤードは以下のとおり。
<上>
ベースレイヤー:マウンテンハードウェアの速乾長袖(ポーラテックパワードライ)
ミドルレイヤー:ノースフェースのフリース(ポーラテックパワーストレッチかな?)
アウター:ミレーのティホン50000ウォーム
手袋:モンベルのウールグローブ+オーバーグローブ(ドライテック)
<下>
ベースレイヤー:ファイントラックの速乾下着+モンベルのジオライン厚手タイツ
アウター:モンベルのアルパインパンツ(ゴアテックスプロ)
靴下:ウール薄手五本指+ウール厚手ハイソックス
行動中ならこれでマイナス20度までいける、と思っている。
とにかくいかに汗をかかないで登れるかがポイント。
八方台からは、樹林帯の穏やかな登りだ。
雪ダルマを発見。なかなかお上手な仕上がり。
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動物の足跡もあちこちにみられる。
左はウサギ。右はキツネかな? テンかな?
おとぎ話の世界のようで気持ちがほっこりする。
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10:00
森を抜けると黒百合平。黒百合ヒュッテが現れる。
小屋の前には数人の登山者がアイゼンをつけたり、ピッケルを出したりしている。
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自分もここでストックをしまい、アイゼンとピッケルの準備をしつつ、行動食をほおばってエネルギー補給する。
黒百合ヒュッテから5分で中山峠。
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さっきまで晴れていたのに、雲がかかってきた。
なんと運の悪いことか。
森林限界に出ると、このありさま。
風もかなり強くなってきた。
あの不機嫌そうな雲の中に突入するのか。
気が重いが、ティホン50000ウォームの実力を試すにはちょうど良いかもしれないな。

急斜面を登ると天狗の鼻が見えてきた。
気温はマイナス15℃くらいだろうか。
風が強いのでもう少し低く感じる。
幸い少し薄日が差してきた。
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アイゼンで雪を踏みしめる音、ピッケルで雪を突き刺す音。この音を聞くと、冬山に来た実感がわく。
人気のルートだけあって、しっかり踏まれている。
あの岩峰を越えれば山頂だ。
目玉が凍りそうなほど風が強い~。
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山頂が見えてきた。
風が強く、雲が流れている。
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11:30
東天狗岳(2640m)頂上についた!
なんとこのタイミングで青空が!
新年早々、縁起がいい~!
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山頂にいた若者にお願いして、記念撮影。
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ティホンの耐風性はゴア3レイヤーと遜色ない。しっかり風を防いでくれる。
今まで冬の森林限界では、アウターの内側がバリバリに凍っていたのだが、ティホンはそれがない。
つまり、ゴアだと体から出た水分の排出が追い付かず凍っていたのが、ティホンの場合は抜群の透湿性でその心配がないのだ。
生地もしなやかで、ごわごわ感がない。こりゃ快適だ。
凍っていたのは、フードの縁の部分だけ。
自分の吐く息が主に凍っているので、これは仕方ない。
西天狗も拝めたので撤収~!
やっぱりゴーグルが無いと、顔が冷たい、というより目が冷たい。
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そうと決まればちゃっちゃと下りる。
今日は黒百合ヒュッテに宿泊。
20年以上前に一回だけ泊まったことがある。
その時も冬だったが、こんなに混んでいたかなぁ?
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登山靴祭り開催中。置き場がなくなって、そこら中に放置状態。
みんな同じような靴を履いているから、自分のがどれかわからなくなりそうで怖い。
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16時30分から寝床を指定されるとのことで、それまで1階の食堂と談話室でぼけ~っと待つ。人混みでわちゃわちゃの状態。
案内された寝床は、2階の大部屋。1階からの暖気が階段を伝ってくるせいか、思った以上に温かい。暑いくらいだ。
ちなみに、敷布団は2人で1枚。かけ布団は1人1枚だった。
この日の食事は3回戦。いやはや、大変な賑わいだ。
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夕食後は、とくにやることもなく布団でごろごろ。
ここのしきたりとして、ザックはすべて1階の談話室に置いておかねばならない。
貴重品とヘッドランプと水筒だけもって布団に入る。
20時30分消灯。
翌朝は6時30分から朝食だった。
7時過ぎに外に出ると快晴。
気温はマイナス9度。昨日より暖かい。
朝日に雪が輝き、空にはまだ月も浮かんでいた。
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小屋の中の大混乱を避け、外で身支度を整えた。
今日は中山から高見石に抜けて、賽の河原をくだる予定。
ぶらぶら歩いても3時間弱かな。
中山峠を左に折れると、少し登って見晴らし台。
昨日は見えなかった東天狗と西天狗がよく見える。奥は硫黄だ。
今日登ればよかった???
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にゅうとの分岐を過ぎて、中山方面へ進む。
それにして、この道標は文字が完全に消えていて意味をなさないなぁ。
味はあるけど、万が一のときには危険である。
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緩やかな登りを詰めていくと、中山まではあと少し。
スノーモンスターが出来上がるには、若干雪が少ない。
でもこの道、サンタが前から橇に乗って現れてもおかしくないんじゃない?
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山頂手前の開けた場所から見える天狗もかっこいいなぁ。
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中山の山頂は樹林帯の中で特筆すべきものはなし。
クライマックスは、その先にある。
樹林帯を抜けて、どーんと目の前が開けたところが中山展望台。
まさに大展望である。
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北ア、乗鞍、御岳、中ア、浅間山など、銀嶺が手に取るように見える。
これは素晴らしい。
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しばし眺望を楽しみ、高見石小屋へ下る。
高見石から白駒池の氷結を眺めるのはお約束。
小屋でトイレ休憩をとってから、渋の湯方面へ。
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賽の河原をてくてく下る。
2014年の12月に来た時より、全然雪が無い。
日差しが強いので、日焼け止めを顔に塗った。もう遅いかもしれないけど。(笑)
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賽の河原のお地蔵さん。
1773年建立とあるので、これまで多くの人々の往来を眺めてきたわけだ。
手を合わせて、安全登山への感謝を祈念した。
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快調に下り、渋の湯まであと少し。
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穏やかな天候だったので、相当汗はかいたと思うし、汗が出ている感覚もあったが、アウターはとうとう最後まで脱がなかった。
脱がずに堪えられたのは、やはりティホン50000の優れた透湿性によるアドバンテージだろう。
ティホン50000ウォームをハードシェルと位置付けるかどうかは微妙なところである。
表面の生地が50デニールなので、アルパイン用のハードシェルより耐久性は劣るだろう。
また、脇下のベンチレーションが無かったり、スノーカフが無かったり、細かい点を言えばきりがないのだが、それを差っ引いても雪山でのアウターとしては必要十分ではないかと思う。
アルパインで岩にゴリゴリ体をこすりつけるような状況の山でないなら、今の私にはこれで十分である。
何より、太っちょ、汗っかきの自分には、2日間とても快適であったことだけは確かだ。
しかも、価格が29000円。通常のハードシェルの半額くらいの値段である。コストパフォーマンスが良過ぎ。
ちなみに、私はさらに某ショップの値引きにより25000円で購入できた。
費用対効果を考えれば、これはよい買い物であった。
いろいろ書いてきたが、新年山行は充実した二日間になった。
幸先良いスタートが切れて満足である。
下山後に温泉で汗を流し、体重計に乗ったら2キロも減っていた。
自分へのご褒美として、八ヶ岳PAで清里カレーを食す。
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これ、最高!
黒百合ヒュッテに一泊して、のんびり歩いてきた。
今回は、新たに購入したミレーのアウター、ティホン50000ウォームの効果を試すことも目的の一つだ。
ティホン50000ウォームとは?(ミレーのHP)
入山は渋の湯から。
駐車料金は、1日1000円なので、今回は2日分で2000円。
唐沢鉱泉から入山すれば駐車料金はかからないのだが、今回は天狗から高見石を回って賽の河原から下山する周回コースとなるので、渋の湯に駐車せざるを得ない。
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雪は、やや少なめ。
ゆっくり準備して7時20分スタート。
気温はマイナス11度。
八方台までは、50分の登り。
今まではこの登りで大汗をかいて、すぐにハードシェルを脱いでいたものだが、今日は全く大丈夫。蒸れないのだ。
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ミレーのティホン50000ウォームは、独自素材による抜群の透湿性がポイント。
今まで使用していたマーモットのゴアテックス3レイヤーが、13500g/㎡/24hの透湿性に対し、ティホンのドライエッジは50000g/㎡/24hという、ゴアの3倍以上の透湿性というとんでもない数値を持っている。24時間で50kgでっせ、お客さん。
一方で、耐水性については、ゴアテックス3レイヤーが45000mmに対し、ティホンは20000mmでゴアに軍配が上がる。
しかし、雪山で使用することを考えれば、耐水性はあまり関係ない。
今まで苦労していた雪山での脱いだり着たりというストレスからの解放は革命的である。
八方台に到着。
朝日がまぶしい。
気温が上がり始めているが、体はさらっさら。
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ちなみに今日のレイヤードは以下のとおり。
<上>
ベースレイヤー:マウンテンハードウェアの速乾長袖(ポーラテックパワードライ)
ミドルレイヤー:ノースフェースのフリース(ポーラテックパワーストレッチかな?)
アウター:ミレーのティホン50000ウォーム
手袋:モンベルのウールグローブ+オーバーグローブ(ドライテック)
<下>
ベースレイヤー:ファイントラックの速乾下着+モンベルのジオライン厚手タイツ
アウター:モンベルのアルパインパンツ(ゴアテックスプロ)
靴下:ウール薄手五本指+ウール厚手ハイソックス
行動中ならこれでマイナス20度までいける、と思っている。
とにかくいかに汗をかかないで登れるかがポイント。
八方台からは、樹林帯の穏やかな登りだ。
雪ダルマを発見。なかなかお上手な仕上がり。

動物の足跡もあちこちにみられる。
左はウサギ。右はキツネかな? テンかな?
おとぎ話の世界のようで気持ちがほっこりする。
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10:00
森を抜けると黒百合平。黒百合ヒュッテが現れる。
小屋の前には数人の登山者がアイゼンをつけたり、ピッケルを出したりしている。
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自分もここでストックをしまい、アイゼンとピッケルの準備をしつつ、行動食をほおばってエネルギー補給する。
黒百合ヒュッテから5分で中山峠。
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さっきまで晴れていたのに、雲がかかってきた。
なんと運の悪いことか。
森林限界に出ると、このありさま。
風もかなり強くなってきた。
あの不機嫌そうな雲の中に突入するのか。
気が重いが、ティホン50000ウォームの実力を試すにはちょうど良いかもしれないな。
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急斜面を登ると天狗の鼻が見えてきた。
気温はマイナス15℃くらいだろうか。
風が強いのでもう少し低く感じる。
幸い少し薄日が差してきた。
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アイゼンで雪を踏みしめる音、ピッケルで雪を突き刺す音。この音を聞くと、冬山に来た実感がわく。
人気のルートだけあって、しっかり踏まれている。
あの岩峰を越えれば山頂だ。
目玉が凍りそうなほど風が強い~。
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山頂が見えてきた。
風が強く、雲が流れている。
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11:30
東天狗岳(2640m)頂上についた!
なんとこのタイミングで青空が!
新年早々、縁起がいい~!
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山頂にいた若者にお願いして、記念撮影。
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ティホンの耐風性はゴア3レイヤーと遜色ない。しっかり風を防いでくれる。
今まで冬の森林限界では、アウターの内側がバリバリに凍っていたのだが、ティホンはそれがない。
つまり、ゴアだと体から出た水分の排出が追い付かず凍っていたのが、ティホンの場合は抜群の透湿性でその心配がないのだ。
生地もしなやかで、ごわごわ感がない。こりゃ快適だ。
凍っていたのは、フードの縁の部分だけ。
自分の吐く息が主に凍っているので、これは仕方ない。
西天狗も拝めたので撤収~!
やっぱりゴーグルが無いと、顔が冷たい、というより目が冷たい。
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そうと決まればちゃっちゃと下りる。
今日は黒百合ヒュッテに宿泊。
20年以上前に一回だけ泊まったことがある。
その時も冬だったが、こんなに混んでいたかなぁ?
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登山靴祭り開催中。置き場がなくなって、そこら中に放置状態。
みんな同じような靴を履いているから、自分のがどれかわからなくなりそうで怖い。
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16時30分から寝床を指定されるとのことで、それまで1階の食堂と談話室でぼけ~っと待つ。人混みでわちゃわちゃの状態。
案内された寝床は、2階の大部屋。1階からの暖気が階段を伝ってくるせいか、思った以上に温かい。暑いくらいだ。
ちなみに、敷布団は2人で1枚。かけ布団は1人1枚だった。
この日の食事は3回戦。いやはや、大変な賑わいだ。
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夕食後は、とくにやることもなく布団でごろごろ。
ここのしきたりとして、ザックはすべて1階の談話室に置いておかねばならない。
貴重品とヘッドランプと水筒だけもって布団に入る。
20時30分消灯。
翌朝は6時30分から朝食だった。
7時過ぎに外に出ると快晴。
気温はマイナス9度。昨日より暖かい。
朝日に雪が輝き、空にはまだ月も浮かんでいた。
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小屋の中の大混乱を避け、外で身支度を整えた。
今日は中山から高見石に抜けて、賽の河原をくだる予定。
ぶらぶら歩いても3時間弱かな。
中山峠を左に折れると、少し登って見晴らし台。
昨日は見えなかった東天狗と西天狗がよく見える。奥は硫黄だ。
今日登ればよかった???
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にゅうとの分岐を過ぎて、中山方面へ進む。
それにして、この道標は文字が完全に消えていて意味をなさないなぁ。
味はあるけど、万が一のときには危険である。
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緩やかな登りを詰めていくと、中山まではあと少し。
スノーモンスターが出来上がるには、若干雪が少ない。
でもこの道、サンタが前から橇に乗って現れてもおかしくないんじゃない?
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山頂手前の開けた場所から見える天狗もかっこいいなぁ。
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中山の山頂は樹林帯の中で特筆すべきものはなし。
クライマックスは、その先にある。
樹林帯を抜けて、どーんと目の前が開けたところが中山展望台。
まさに大展望である。
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北ア、乗鞍、御岳、中ア、浅間山など、銀嶺が手に取るように見える。
これは素晴らしい。
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しばし眺望を楽しみ、高見石小屋へ下る。
高見石から白駒池の氷結を眺めるのはお約束。
小屋でトイレ休憩をとってから、渋の湯方面へ。
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賽の河原をてくてく下る。
2014年の12月に来た時より、全然雪が無い。
日差しが強いので、日焼け止めを顔に塗った。もう遅いかもしれないけど。(笑)
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賽の河原のお地蔵さん。
1773年建立とあるので、これまで多くの人々の往来を眺めてきたわけだ。
手を合わせて、安全登山への感謝を祈念した。
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快調に下り、渋の湯まであと少し。
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穏やかな天候だったので、相当汗はかいたと思うし、汗が出ている感覚もあったが、アウターはとうとう最後まで脱がなかった。
脱がずに堪えられたのは、やはりティホン50000の優れた透湿性によるアドバンテージだろう。
ティホン50000ウォームをハードシェルと位置付けるかどうかは微妙なところである。
表面の生地が50デニールなので、アルパイン用のハードシェルより耐久性は劣るだろう。
また、脇下のベンチレーションが無かったり、スノーカフが無かったり、細かい点を言えばきりがないのだが、それを差っ引いても雪山でのアウターとしては必要十分ではないかと思う。
アルパインで岩にゴリゴリ体をこすりつけるような状況の山でないなら、今の私にはこれで十分である。
何より、太っちょ、汗っかきの自分には、2日間とても快適であったことだけは確かだ。
しかも、価格が29000円。通常のハードシェルの半額くらいの値段である。コストパフォーマンスが良過ぎ。
ちなみに、私はさらに某ショップの値引きにより25000円で購入できた。
費用対効果を考えれば、これはよい買い物であった。
いろいろ書いてきたが、新年山行は充実した二日間になった。
幸先良いスタートが切れて満足である。
下山後に温泉で汗を流し、体重計に乗ったら2キロも減っていた。
自分へのご褒美として、八ヶ岳PAで清里カレーを食す。
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これ、最高!
それにしても冬の八つ人気は尋常ではありませんねえ、この小屋の混雑。
夏の北岳で膝立姿勢のまま一睡もできなかった辛い体験を思い出してしまいました。
こんな時、洗濯ばさみで靴に名札を挟んでおくのが有効ですかね。
ところでミレ-のアウタ-、なかなか優れもののようですが
機能はハードシェル、着心地はソフトシェルといったところでしょうか?
ウェアの進化に乗り遅れている僕にとっては目から鱗のいい情報を頂きました。
こんばんは!
雪は例年より少ないと思いますが、それでもトレースを外すと、膝上まではズボッと踏み抜きました。
黒百合ヒュッテの混雑ぶりには、ちょっと参りました。もう少し早く寝床を指定してくれれば、人が分散されるのでしょうが、小屋としても色々な事情があるのでしょうね。
ミレーのティホン50000ウォームは、オススメです。
私も久しぶりにアウターを購入したのですが、新素材の効果に驚きました。高崎さんのおっしゃるとおり、ハードシェルとソフトシェルのいいとこどりのウェアだと思います。