お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

冬那須

2025年02月16日 | 登山
仕事に忙殺される日々に身を任せていたら、あっという間に2月も半ばになってしまった。
このままでは、雪山シーズンを棒に振ってしまうと危機感に襲われ、とにかくどこかに行こう、今すぐ行こう、あれこれ思考を巡らせ、那須岳に行くことにした。
ここなら、運動不足でもなんとかなるだろう。

那須岳は、2020年の秋に登っているが、冬は初めてだ。

 以前の記録はこちら

那須ICから30分くらいで大丸駐車場に到着。
積雪期は、ここより上は通行止めで行けない。
周囲は多くの登山客でにぎわっていた。



トイレと身支度を済ませて、8時30分に出発。
那須の雪質がよくわからないので、初めからアイゼンをつけた。



那須と言えば、爆風暴風の名所だが、今日はいたって穏やか。
いや、穏やかを越えて、暑い。
すぐにミドルレイヤーを脱いで、ベースレイヤーとアウターだけで歩いた。



30分少々でロープウェイ駅に到着。
冬季は営業していない。
風が強いからね。あぶないよね。



更に登ると、峠の茶屋駐車場にたどり着く。
無雪期は、ここに車を置ける。
今の時期は、だだっ広い雪原だ。



登山口は、駐車場の端にある鳥居からだ。
鳥居もすっかり雪に埋もれていた。



トレースはあるが、結構ズボズボはまる。
ということは、自分の体重が重いせいだ。
少なくとも本日の登山者の中で、私が一番ヘビー級ということになるか。
医者から苦言を呈されるわけだ。


大汗をかきなが樹林帯を登ると、少しずつ前方が開けて風が強くなってきた。
よしよし、やっと涼しくなってきた。



中の茶屋跡で小休止。
行動食とテルモスのお湯で一息つく。



右手には荒々しい朝日岳が見える。
かっこいいなあ。



次第に風が強くなってきた。
顔が冷たくなってくる。
前方には、峰の茶屋避難小屋が見えてきた。
あと少し。



10時39分、避難小屋到着。
再び行動食とテルモスのお湯で小休止。
ここから上は、相当な風が予想されるので、ネックウォーマーとニット帽で防寒対策する。



朝日岳方面には、冬季限定で登れる剣ヶ峰がある。
何人か取りついていた。
ヘルメットを持ってきていないので、そっちには行かない。



さて、那須連峰最高峰の茶臼岳を目指して出発。
それにしても天気がいいなぁ。



風は冷たいが、体がもっていかれるほどではなかった。
ピッケルの出番はなく、ストックで十分だった。



えっちらおっちら登って、お釜口まで来た。
お釜を眺めながら山頂部の頂丘を半周回れば、最高標高点に着く。



風はほとんど無くなってしまったが、岩や杭に付着するエビの尻尾の発達具合をみると、ひとたび風が吹けがただでは済まないことが容易に想像できる。





11時34分、茶臼岳(1915m)山頂到着。
お疲れ~。







写真を撮ったり、景色を楽しんだりして、20分ほど山頂に滞在してから、来た道を戻った。
あとから、登山者がぞくぞくと登ってくる。
みんな、「今日は最高ですね」と声を掛け合った。



あっという間に、避難小屋に戻ってきた。
完全に無風状態だった。
日に焼けた顔がヒリヒリするほどだ。



茶臼岳の斜面に見事なシュカブラ(風紋)ができていた。
自然が作り出す素晴らしい造形だ。



下山も暑かった。
雪もグズグズになりつつあり、樹林帯では再びズボズボ状態。
ロープウェイ駅から下は、雪が融けてアスファルトが見えていたところも多かった。
わずか半日でずいぶん雪が融けてしまっていた。
13時30分、大丸駐車場に戻って登山終了。
厳冬期とは思えない好天だった。


大汗をかいたので、なにはともあれ温泉へ。
以前から気になっていた鹿の湯



「開湯630年 栃木県最古の湯」という石柱にわくわくが止まらない。



いやはや、すごい温泉だった。
ひなびた風情もさることながら、入湯の作法が厳格なのである。
洗い湯で体を清めた後、48℃のお湯を頭から200回かぶるのだ。
ひしゃくでお湯をすくって、バンバンかける。
頭にタオルをかけているとはいえ、熱いのなんのって。

そして、ようやく湯船に入る。
湯船は6つあり、それぞれ2畳ほどの大きさ。
温度ごとに分かれている。
41℃、42℃、43℃、44℃、46℃、48℃
私は、46℃でギブアップした。
温度もそうだが、硫黄の成分がとても濃いため、長湯はできない。
ほとんどの人たちが1~2分入ったら、湯船の周りで休んでいた。


ちなみに、せっけんやシャンプーは使えないので、ご注意を。

百聞は一見に如かず。
話のネタとしては、第一級の温泉だった。


***おまけ***
帰りの高速道路でふと気づいたら、オドメーターが20万キロを超えていた。
同じ車を20万キロ乗ったのは、初めてのことだ。
めでたし、ありがたし。


いつまでもつだろうか、この車。
そろそろ次を考えないといけないのだけれど、先立つものが無い…。

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