娘は小学校4年生。
4年生になると、社会科で自分が暮らす東京都のことをいろいろ学習する。
その中で飲み水のことを勉強するのだが、我が家の蛇口から出てくる水がどこから来るのか、今ひとつわかっていないようだ。
そういうことなら、papachanに任せなさい。
社会科見学に出発だー!
本来なら、まず自宅近くの浄水場へ行きたいところだが、手続きがめんどう。その辺は学校でなんとかしてくれ。
とりあえず、車で回れて、しかもタダのところで見学コースを考えた。
________________________
papachan一家ご一行 社会科見学コース
自宅→多摩湖(村山貯水池)→羽村取水堰→御岳渓谷
→白丸ダム→奥多摩湖(小河内ダム)→→→帰宅
________________________
つまり、自宅から多摩川をさかのぼっていくというコースだ。
papachan特製オニギリを持ってレッツゴー!
①多摩湖(村山貯水池)
多摩湖は上湖と下湖に分かれる。画像は上湖。大正13年に完成した。
ここから水は地下を通って、浄水場へ行く。
下湖は堰堤改修中につき、現在殆ど水が抜かれている状態だ。
改修完成は2009年の予定。
ここの貯水量は、東京都が使う水の10日分しかないと昔学校の先生が言っていたが、真偽のほどは定かでない。
②羽村取水堰
多摩湖から車で30分で到着。
多摩川に作られたこの堰から玉川上水がスタートする。
かつては多くが新宿区の淀橋浄水場まで送水されていたが、淀橋浄水場が廃止されてからは大半が羽村市の第3水門で取水され、鉄管によって先ほどの多摩湖と東村山市の東村山浄水場に送水されている。
玉川兄弟の像の前でパチリ!
玉川上水の全長は43km。江戸時代、玉川兄弟が江戸の水源を確保するために私財を投じて工事を行った上水路である。
飲み水の確保だけでなく、分水の多くは新田開発に利用され、農業生産にも大きく貢献した。
これぐらいは都内に住む小学生の常識ですぞ!
堰の下流ではアユ師の姿が。
あぁ、もうアユ釣りの季節なんだな…。
③多摩川御岳渓谷付近
羽村からさらに30~40分。
青梅を過ぎると途端に山深くなり、多摩川の流れも清冽になってくる。
御岳渓谷は、釣りだけでなく、河原に点在する大岩でのボルダリングを楽しむクライマーやカヌー、ラフティングでにぎわう。遊歩道も整備されているのでハイカーも多い。
画像を見ても分かるとおり、異様に釣り人が多い。
でも、誰も釣れてない。
手頃な岩がごろごろしているので、子ども達にはちょうどいい遊び場だ。
片っ端から登っている。
下のボウズ曰く、「やっぱり水より岩だね。」
お前が言うか…
④白丸ダム
さらに上流へとデリカは進む。
白丸ダム(白丸湖)到着。
1963年に完成したこの人造湖は同じ多摩川の更に上流にある奥多摩湖とは違い、発電用ダムとしての湖である。
ダムの傍らにこんな建物がある。
魚道管理事務所なのだ。
2001年に国土交通省が魚道を新設し、多摩川に生息する魚の往来が出来るようになった。
国土交通省も粋なことやるねぇ。
こういうことに税金を使うなら大歓迎よ。
この管理事務所は無料で見学させてくれる。
螺旋階段を降りていくと、ひんやりした冷気が伝わってくる。
これが魚道。
のぞき込んだが、残念ながら魚の姿はなかった。
長い魚道のトンネルと抜けると、ダムの直下が見える。
多摩川本流を遡上してきた魚は、矢印に沿って魚道に入る。
そして、先ほどのトンネルの中を通ってダム湖に上がれるという仕組みだ。
ここらで一休み。飲み物を調達。
やっぱりこれでしょう。奥多摩天然水130円也。
⑤小河内ダム(奥多摩湖)
本日の最終目的地、奥多摩湖に到着!
ちょうどお昼の12時。
7:30に家を出てからここまで4時間半もかかった。(あちこちひっかかりながら来てるからね…)
到着と同時に嬉しいサプライズ!
なんと娘がと野生のカモシカを発見!
駐車場の柵外斜面にいたのだ。
娘は、ここ数年七夕のお願いに「野生のシカを見たい」と書いていたらしく、すごい興奮ぶりだった。
さてさて、本題の社会科見学にもどって…
この山上湖の雄大な景色は昔から大好き。
奥多摩湖は1957年多摩川を小河内ダムによって堰き止めて造られた。竣工当時、水道専用貯水池としては世界最大規模の貯水池であった。現在も水道専用貯水池としては日本最大級を誇る。
堰堤を歩いて、ダム展望台をめざす。(画像奥の白い建物が展望台)
ふと湖面に目を落とすと…なんと巨大な魚影が群れになっているではないか!!!
イワナ? サクラマス? …んなわけない。 鯉でした。残念。
展望台の中。
外を見ると、ダムの堤高を体感できる。結構な高度感だ。
なんてったって148mもあるんだから、お尻の下がムズガユクなってくる。
ダムに隣接している「奥多摩 水と緑のふれあい館」。もちろん入場無料。
奥多摩の自然を楽しく学べる。
3Dシアター。ディズニーランドほどではないが、なかなかよくできていた。
娘が小河内ダムに関するクイズに挑戦。
「学校で勉強したからできるよ!」と自信満々だったが、結果は15問中9問。
こういうのを「ビミョー」っていうんだろうな。
奥多摩湖の広さを体感するために、湖岸沿いをドライブ。
湖に降りてみた。
麦山浮橋。通称ドラム缶橋。
奥多摩湖には2つのドラム缶橋があるが、これは下流側にあたる。
ワカサギと思われる魚影が群れているのが見えた。
鶴の湯温泉源泉。
奥多摩湖は人造湖であるから、その湖底には3ヶ村945戸が沈んでいる。
そのうちの一つ、旧小河内村には「鶴の湯温泉」という湯治場が存在していた。
ダム竣工に伴う湯治場の水没により源泉からの汲み上げポンプを設置した。
しかし長年活用されず「幻の温泉」と言われていた。
その後、汲み上げポンプを補修・整備し1991年「鶴の湯温泉」として正式に復活したのが、この源泉である。
温度は低いが、独特の硫黄臭がする。
温泉好きとしては、チャンスがあればぜひ入ってみたい。
・・・・・・・・・・
本日の社会科見学はここまで。
子ども達よ、自分たちの飲み水がどのように送られてきているのか分かったかな?
娘 :「カモシカがすごかったー!」
息子:「もっと岩に登りたかったー!」
papa:「…」
ま、大人になればわかるでしょ…。
4年生になると、社会科で自分が暮らす東京都のことをいろいろ学習する。
その中で飲み水のことを勉強するのだが、我が家の蛇口から出てくる水がどこから来るのか、今ひとつわかっていないようだ。
そういうことなら、papachanに任せなさい。
社会科見学に出発だー!
本来なら、まず自宅近くの浄水場へ行きたいところだが、手続きがめんどう。その辺は学校でなんとかしてくれ。
とりあえず、車で回れて、しかもタダのところで見学コースを考えた。
________________________
papachan一家ご一行 社会科見学コース
自宅→多摩湖(村山貯水池)→羽村取水堰→御岳渓谷
→白丸ダム→奥多摩湖(小河内ダム)→→→帰宅
________________________
つまり、自宅から多摩川をさかのぼっていくというコースだ。
papachan特製オニギリを持ってレッツゴー!
①多摩湖(村山貯水池)
多摩湖は上湖と下湖に分かれる。画像は上湖。大正13年に完成した。
ここから水は地下を通って、浄水場へ行く。
下湖は堰堤改修中につき、現在殆ど水が抜かれている状態だ。
改修完成は2009年の予定。
ここの貯水量は、東京都が使う水の10日分しかないと昔学校の先生が言っていたが、真偽のほどは定かでない。
②羽村取水堰
多摩湖から車で30分で到着。
多摩川に作られたこの堰から玉川上水がスタートする。
かつては多くが新宿区の淀橋浄水場まで送水されていたが、淀橋浄水場が廃止されてからは大半が羽村市の第3水門で取水され、鉄管によって先ほどの多摩湖と東村山市の東村山浄水場に送水されている。
玉川兄弟の像の前でパチリ!
玉川上水の全長は43km。江戸時代、玉川兄弟が江戸の水源を確保するために私財を投じて工事を行った上水路である。
飲み水の確保だけでなく、分水の多くは新田開発に利用され、農業生産にも大きく貢献した。
これぐらいは都内に住む小学生の常識ですぞ!
堰の下流ではアユ師の姿が。
あぁ、もうアユ釣りの季節なんだな…。
③多摩川御岳渓谷付近
羽村からさらに30~40分。
青梅を過ぎると途端に山深くなり、多摩川の流れも清冽になってくる。
御岳渓谷は、釣りだけでなく、河原に点在する大岩でのボルダリングを楽しむクライマーやカヌー、ラフティングでにぎわう。遊歩道も整備されているのでハイカーも多い。
画像を見ても分かるとおり、異様に釣り人が多い。
でも、誰も釣れてない。
手頃な岩がごろごろしているので、子ども達にはちょうどいい遊び場だ。
片っ端から登っている。
下のボウズ曰く、「やっぱり水より岩だね。」
お前が言うか…
④白丸ダム
さらに上流へとデリカは進む。
白丸ダム(白丸湖)到着。
1963年に完成したこの人造湖は同じ多摩川の更に上流にある奥多摩湖とは違い、発電用ダムとしての湖である。
ダムの傍らにこんな建物がある。
魚道管理事務所なのだ。
2001年に国土交通省が魚道を新設し、多摩川に生息する魚の往来が出来るようになった。
国土交通省も粋なことやるねぇ。
こういうことに税金を使うなら大歓迎よ。
この管理事務所は無料で見学させてくれる。
螺旋階段を降りていくと、ひんやりした冷気が伝わってくる。
これが魚道。
のぞき込んだが、残念ながら魚の姿はなかった。
長い魚道のトンネルと抜けると、ダムの直下が見える。
多摩川本流を遡上してきた魚は、矢印に沿って魚道に入る。
そして、先ほどのトンネルの中を通ってダム湖に上がれるという仕組みだ。
ここらで一休み。飲み物を調達。
やっぱりこれでしょう。奥多摩天然水130円也。
⑤小河内ダム(奥多摩湖)
本日の最終目的地、奥多摩湖に到着!
ちょうどお昼の12時。
7:30に家を出てからここまで4時間半もかかった。(あちこちひっかかりながら来てるからね…)
到着と同時に嬉しいサプライズ!
なんと娘がと野生のカモシカを発見!
駐車場の柵外斜面にいたのだ。
娘は、ここ数年七夕のお願いに「野生のシカを見たい」と書いていたらしく、すごい興奮ぶりだった。
さてさて、本題の社会科見学にもどって…
この山上湖の雄大な景色は昔から大好き。
奥多摩湖は1957年多摩川を小河内ダムによって堰き止めて造られた。竣工当時、水道専用貯水池としては世界最大規模の貯水池であった。現在も水道専用貯水池としては日本最大級を誇る。
堰堤を歩いて、ダム展望台をめざす。(画像奥の白い建物が展望台)
ふと湖面に目を落とすと…なんと巨大な魚影が群れになっているではないか!!!
イワナ? サクラマス? …んなわけない。 鯉でした。残念。
展望台の中。
外を見ると、ダムの堤高を体感できる。結構な高度感だ。
なんてったって148mもあるんだから、お尻の下がムズガユクなってくる。
ダムに隣接している「奥多摩 水と緑のふれあい館」。もちろん入場無料。
奥多摩の自然を楽しく学べる。
3Dシアター。ディズニーランドほどではないが、なかなかよくできていた。
娘が小河内ダムに関するクイズに挑戦。
「学校で勉強したからできるよ!」と自信満々だったが、結果は15問中9問。
こういうのを「ビミョー」っていうんだろうな。
奥多摩湖の広さを体感するために、湖岸沿いをドライブ。
湖に降りてみた。
麦山浮橋。通称ドラム缶橋。
奥多摩湖には2つのドラム缶橋があるが、これは下流側にあたる。
ワカサギと思われる魚影が群れているのが見えた。
鶴の湯温泉源泉。
奥多摩湖は人造湖であるから、その湖底には3ヶ村945戸が沈んでいる。
そのうちの一つ、旧小河内村には「鶴の湯温泉」という湯治場が存在していた。
ダム竣工に伴う湯治場の水没により源泉からの汲み上げポンプを設置した。
しかし長年活用されず「幻の温泉」と言われていた。
その後、汲み上げポンプを補修・整備し1991年「鶴の湯温泉」として正式に復活したのが、この源泉である。
温度は低いが、独特の硫黄臭がする。
温泉好きとしては、チャンスがあればぜひ入ってみたい。
・・・・・・・・・・
本日の社会科見学はここまで。
子ども達よ、自分たちの飲み水がどのように送られてきているのか分かったかな?
娘 :「カモシカがすごかったー!」
息子:「もっと岩に登りたかったー!」
papa:「…」
ま、大人になればわかるでしょ…。
すばらしい休日ですね
私の家からでは逆コースになってしまいますが
今度子供を連れて辿ってみます
ドラム缶橋とかバス釣りしたなぁ・・・・・
落ちた友達助けたり。。。。(笑)
子供たちにもとてもいい休日ですね!!
この日は私にとって自然渓流でのルアー3回目。何とか13cmのチビヤメが「Diving Beetle4SP 流紋ヤマメ」というミノーで釣れました。日原川のかなり奥のほうです。この1匹だけでした。小さいので管釣りのニジマスのようにはファイトせず、釣れた喜びのほうは今ひとつでしたが、記念すべきルアー初の1匹です。
今回のコースは、なかなかお手頃で楽しいドライブになります。オススメです。
時間があったら柳沢峠を越えようと思ったのですが、下のボウズが眠そうにしていたので帰りました。
続編があるかもしれません。
ドラム缶橋にはバサーがいましたよ。
ワカサギの接岸とともにそれを狙ったバスも寄ってくるのでしょうね。
ちなみに、昔、私の友人も奥多摩湖に落ちました(笑)。
ルアー初ヤマメ、おめでとうございます!
釣行3回目にして、日原川に入渓とは、なかなかやりますね。
私はまだルアーで日原に入ったことがないのですが、けっこう渓相がキビシイんじゃないですか?
ニジマスのファイトと比較すると、確かにヤマメやイワナは物足りないかもしれませんね。
ラインを1ポンドにしてフックをシングルバーブレスにすると、スリルが味わえるかも(笑)。
日原情報ありがとうございます。
ルアーマンがいないということは、チャンスですね。
小川谷かカロー谷あたりに興味があるんですよ。
久々の長編ブログですねっ。
それにしても、「素晴らしい1日!」
家族サービスしながら、子供たちに自然のお勉強~☆
なかなかpapaさんっやりますね~!!
子供たちも、きっと実体験として家族で学んだ良き記憶として残っていることでしょう。
>その湖底には3ヶ村945戸が沈んでいる。
・・・こちらにも似たような集落がありますが・・・
心が痛みますね・・・(涙)
そんな人々のためにも水や森は大切にして行かなければですね。
話はソレますが?
昨日、我が社に中学2年生の男子生徒が数名職場体験に来ました。
年輪のこと・・・森のこと・・・世界の原生林の現状のこと・・・
午後からは実際に山に連れて行って現代日本の里山の現状を実体験してもらいました。
今日、彼らからお礼と感想の手紙が届き・・・
俺、嬉しくて涙が出そうになりました???(汗)
彼らに熱心に教えた甲斐がありました。。。
このこと・・・ブログUPしようか?とも考えましたが・・・止めました(笑)
PS : 中2といえば、うちの長男の同級生でしたが、彼は当社には来ませんでした(再爆)