ジンクス

昨晩、魚信さん一家と夕食を共にした。
両家の子ども同士がプレゼント交換をしたり、遊びに行ったおみやげを受け取ったり、ほのぼのとした夕食会である。

でも、わかっている。これはサインなのだ。師匠が発するオーラをひしひしと感じる。これに応えなければ男ではない。
「明日、釣りにいってもいいか、な…？」横に座っているカミさんにおそるおそるたずねたら、ＯＫが出た！

仕事がなんだ！明日は釣りに行くのだ。後のことは後で考えよう。
師匠が私の誕生日にプレゼントしてくれたショルダーポーチにタックルを詰め込んでいるうちに、夜中の２時になってしまった。
あと２時間で師匠が来る。

師匠、４時きっかりに登場。

さあ、出発。リポＤとチーズの儀式も済ませた。（前回の貧果の原因は、チーズが激辛味だったということになったので、今回はプレーン味に戻した）

個人的にはリベンジを果たしているいつもの多摩川水系の支流に入る。先日の台風のおかげで、いい感じに水量は増えていた。今日、師匠が釣らねば、本当のリベンジは果たしたことにならない。

師匠が先行でルアーを打っていく。
開始３０分（ぐらい）

待望の１尾目が師匠にきた。ちょっと小ぶりだが、パーマークがきれいなヤマメだ。
今度は自分が先行していく。するとまもなくヒット！引きが強くて、なかなか寄ってこない。水中でぎらっとローリングする姿が見えた。尺、あるかも…？
やっと寄せたら、ラインがヤマメ体にぐるぐるに絡まっている。なんとスレでした。どうりで引きが強いわけだ。でも、２５ｃｍ以上はある良型だ。
石でプールを作り、写真を撮ろうと思ったら、バシャッと跳ねてさようなら

このあと、チビを一匹追加。
２時間遡行したので、となりの谷に移動した。

こっちもいつもより水量が増えていた。
いつも入渓するところは、ちょろちょろの浅瀬なのだが、今日は足首ぐらいの深さがある。
魚が入っているかも、と直感した。
対岸のボサ際にうまくキャストできた。ルアーが流れの中心を横切る手前でヒット。

こんな浅瀬にはふさわしくないほど立派な体高を持つキレイなヤマメが釣れた。サイズも２４～２５ｃｍくらいある。普段、アップストリームの釣りしかしてないので、クロスで釣れたのはとてもうれしかった。
師匠は、私の背後の一段高いところから見ていたのだが、このヤマメがすばやくルアーの前に回り込んでバイトする一部始終を見たと言っていた。
興奮するなぁ。
釣れてくれたヤマメに感謝して、やさしくリリース。

このあと、師匠もチビヤマメを追加。自分も、チビと良型が交互に掛かる。

この谷のヤマメは本当にパーマークが美しい。家に持って帰って、飼いたいほどだ。

ヒキガエルも挨拶にきてくれた。

師匠は、むんずと掴んでいたが、自分はちょっと…

午前１０時。ここまで、師匠２匹、私が７匹。あと１匹で二桁突入。一回の釣行で二桁は、これまで経験がない。
ぜひとも、１０匹目は師匠に釣ってほしい。

出ました～！師匠のロッドをしならせ、「祝・１０匹」。

やはり前回の敗因は「チーズが激辛味だったこと」だ。チーズはプレーン味でこそ釣果が約束される。（断定していいのか？）
こうして、オジサン二人は根拠のないジンクスをまた一つ増やし、帰りの儀式「牛丼」を食して感慨にふけった。