お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

秋川奇譚

2006年09月10日 | 釣り
昨晩、カミさんとホラー映画を見たためか、今朝の生暖かさは何となく気持ち悪い。
5時30分に秋川水系支流に到着。
すでに明るくなっていたが、周囲は霧が立ちこめていた。

川は、すごく減水していてクリア。
淵は底まで見通せ、チャラ瀬がチョロチョロ瀬になっていた。
これではポイントは限られてくる。
魚の警戒心はピークに達しているだろう。
かなり距離をとってキャストしないと、こちらの気配はバレバレである。

一投目しかチェイスしてこない。二回目はない。
連続3回バラして、へこむ。なんて合わせがヘタなのだろう。

昨日のホラー映画のシーンが思い浮かんでは、後ろを振り返ってみる。
よかった、斧をもったヒゲ面の男が立っていなくて。

少しでも深い所をねらいながら進んでいく。
釣りをしているより、歩いている方が多い。
ルアーを見切られないように、いつもよりずっとはやくトゥイッチするとコツンと小さくヒット!

秋色に染まったヤマメだ。15cmくらい。写真撮影につき合ってもらって、リリース。

あっという間に退渓点。
でも納竿にはまだ早い。もう少し釣り上がってみよう。

相変わらず水は少ないが、蜘蛛の巣も少ない。季節は確実に進んでいる。
少し先に大きな淵が見えた。見るからに居そうである。
15m位手前でストップし、キャスト。

22cm。グッドコンディションのヤマメ。居るべき所に居た。

いい型を見たので、そろそろ納竿しよう。
でも、こういう時にかぎって、退渓点が見つからない。
なんとなくルアーを投げながら、とぼとぼ沢を登っていく。
そのうち犬の鳴き声が聞こえてきた。
だいぶ激しく吠えている。
そういえば、昨日のホラー映画では、犬が斧で殺されたっけ。

前方に小さな橋を発見。あそこから抜けられそうだ。
でも、犬の鳴き声はどんどん大きくなる。
犬に見つかったら嫌だなと思いつつ林道に出る。
橋の上には小型重機があり、ブルーシートが掛けられていた。
そのシートに向かって、薄汚れた大きな野犬がワンワン吠え、時折ブルーシートの中に入っては出てくる。そして激しく吠える。
やだな~、あのシートの中に何がいるんだろ…。
まさか、死体とか?
迂闊に近づいて犬に噛まれるのは嫌だし、シートの中身が死体だったら…まともな精神状態を保てる自信は、ない。

そそくさとその場を離れる。
林道を足早に駆け下りる。
途中で黒い小型車が林道を行ったり来たりして、歩いている私のそばを数分おきに何度も通り過ぎた。乗っている人は、明らかに釣り人ではない。
それも気味が悪かった。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禁漁まであと1ヶ月 | トップ | テント »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
んんー・・・ (シュガー)
2006-09-10 21:38:00
papaさん、今晩はー。

今回のpapaさん釣行記は考えさせられました・・・。

>魚の警戒心はピークに達しているだろう。

>かなり距離をとってキャストしないと、こちらの気配はバレバレである。



>一投目しかチェイスしてこない。二回目はない。



>釣りをしているより、歩いている方が多い。



なるほど。。。

海ではあまりそういった経験も少ないんで、渓流の難しさを改めて感じました。





>昨日のホラー映画のシーンが思い浮かんでは、後ろを振り返ってみる。

>よかった、斧をもったヒゲ面の男が立っていなくて。

爆!でも分るな・・・その気持ち。。。



でも・・・

犬の件といい・黒い小型車といい・・・薄気味悪い状況の中での釣果は流石ですねっ!



山々は、そろそろ・・・熊とか?

大丈夫ですか???

返信する
ご心配ありがとうございます (papachan)
2006-09-10 22:05:23
sugarさん、こんばんは。



多摩川水系では、さすがにクマの心配はないですね。

逆にクマが生息できる環境なら喜ぶべきことです。奥多摩湖のバックウォーターや山梨との県境付近なら、そういうこともあり得そうですが。

でも、サルなら見たことがあります。都内でも野生のサルがいるんだと思い、感動しました。



あと、釣りの前にホラー映画はやめたほうがいいです。
返信する

コメントを投稿