我が師匠

私に山を教えてくれた師匠がいる。
師匠は、今年定年退職を迎えた。
最近は、自分も仕事が忙しくなり、また家庭サービスもしなければならず、師匠とゆっくり山に行く回数も減っている。
その師匠から昨日メールがきた。退職の挨拶と近況報告だ。
まったくのリタイアというわけでもなく、嘱託として働いているらしい。

師匠には山のことを一から教わった。
自分の方がはるかに若いのに、師匠の持久力と忍耐力と確かな技術については足元にも及ばない。
自分が登れない壁は、常にトップを交代してくれた。豪雪のラッセルでも、決して弱音を吐かない。何度も助けてもらった。

今年の夏は、師匠とともにちょっとハードなルートに挑戦したいと思っている。