とうとう来てしまった9月の最終日曜日。
解禁からあっという間の7ヶ月であった。
昨夜からどこに入ろうか色々悩んだ。
これで最後ということになると、入渓したいところが様々思い浮かんできてしまうのだ。
日の出予定時刻の5:30に南秋川上流部に入渓。だが、雲が厚く辺りは暗い。
気温は14度。マイクロフリースを着てちょうど良いくらいだった。
先週まで増水気味だった川も、ようやく平水に戻り釣りはしやすい。
だが、渓魚の反応はすこぶる悪い。というより、無い。
昨日は、かなりの釣り人が入ったようだ。
遡行していくと、かなりはっきりした足跡が、あちこちに見られる。
一級ポイントはことごとく無反応。
それならそれで、竿抜けを丁寧に拾っていくしかない。
重箱の隅をつつくような釣りも嫌いじゃない。むしろ、誰も見抜きもしないようなポイントから魚を引き出すのはちょっとした快感だ。
そんな釣りにつき合ってくれたのは、手の平サイズのチビイワナ。
携帯のカメラで撮影。
今日に限ってデジカメを忘れてきた。
そういえば、今シーズン初日もデジカメを忘れて、携帯で撮ったっけ。
2時間半遡行して、退渓。
車に戻ると、地元の猟友会らしき人たちが集まっていた。
ちょっと立ち話をする。
熊が出ているらしく、気をつけるようにアドバイスしてくれた。
「みんないないと思っているけど、いるんだよ。青梅の先の沢井とか二俣尾だって出るんだから。」
自分と同年配と思われる方が力強く語ってくれた。
熊には会いたくないが、熊がいるほど自然が豊なのは嬉しい。でも、会いたくない。
少し移動して支流筋に入った。
ここにも先行者の足跡。(熊でなくてよかった)
先ほどより若干反応はあるが、なかなかバイトには至らない。
じれったい時間が過ぎていき、諦めかけたころヤマメがヒットした。
小ぶりだが、綺麗なヤマメだ。ピンぼけでごめん。どうも、携帯カメラは苦手。うまく写せない。デジカメを忘れてきたことが悔やまれる。
小ぶりながらも、イワナもヤマメも釣れた。
ラスト釣行としては満足だ。
そろそろ終わろうかと、退渓点を探しながら静かに沢を歩いていくと、枝沢が目に入った。
真夏だったら、暑さと蜘蛛の巣で入ろうとも思わなかったかもしれない小さな沢だが、何となく惹かれるものがあって吸い込まれるように入っていった。
とても狭く、流れも小さい。
落ち込みにキャストしてもリトリーブする距離はない。
ロッドティップをちょこちょこ動かして誘ってみる。
すると、クンっと手応えがあった。
間髪入れず、抜きあげると真っ黒い魚が上がってきた。
イワナだ!
幼魚の部類に入るサイズだが、一丁前にオレンジ色の腹をしている。
一つ上の落ち込みでも、同じサイズのイワナが釣れた。
やはり真っ黒で腹がオレンジ。
次の落ち込みでも、また同じようなイワナが釣れた。
ひょっとしたら、ここはイワナの種沢になってるのかも…?
大変な発見をしてしまったかもしれない。
ちょっと興奮しながら、さらに沢を詰めると、5~6mの落差の滝が出てきた。
滝壺は小さいが、イイ具合の深さがある。
頭を屈め、一段下から滝壺にキャスト。
ロッドに全神経を集中させた。
2回、3回、ティップを上下に煽ると、グンっと手元に重みが伝わった。
立ち上がると、水面で跳ねるオレンジ色が目に入る。イワナだ。
尺はなさそうだが、この沢の規模からしたら大物の部類には違いない。
ネットに手をかけ、自分から滝壺に近寄る。
ランディングしようとしたら…
ルアーのフックについていたのは、こぶし大の岩だった。
ファイト中、たまたま底にあった岩にルアーがひっかかり、そのショックでバレてしまったのだろうか。
それとも、岩魚が岩に化けた?? 見つけてはならない種沢を見つけてしまった自分に対するイワナの悪戯か。
さっきまでの興奮がすーっと引いていき、可笑しさが込み上げてきた。
解禁からあっという間の7ヶ月であった。
昨夜からどこに入ろうか色々悩んだ。
これで最後ということになると、入渓したいところが様々思い浮かんできてしまうのだ。
日の出予定時刻の5:30に南秋川上流部に入渓。だが、雲が厚く辺りは暗い。
気温は14度。マイクロフリースを着てちょうど良いくらいだった。
先週まで増水気味だった川も、ようやく平水に戻り釣りはしやすい。
だが、渓魚の反応はすこぶる悪い。というより、無い。
昨日は、かなりの釣り人が入ったようだ。
遡行していくと、かなりはっきりした足跡が、あちこちに見られる。
一級ポイントはことごとく無反応。
それならそれで、竿抜けを丁寧に拾っていくしかない。
重箱の隅をつつくような釣りも嫌いじゃない。むしろ、誰も見抜きもしないようなポイントから魚を引き出すのはちょっとした快感だ。
そんな釣りにつき合ってくれたのは、手の平サイズのチビイワナ。
携帯のカメラで撮影。
今日に限ってデジカメを忘れてきた。
そういえば、今シーズン初日もデジカメを忘れて、携帯で撮ったっけ。
2時間半遡行して、退渓。
車に戻ると、地元の猟友会らしき人たちが集まっていた。
ちょっと立ち話をする。
熊が出ているらしく、気をつけるようにアドバイスしてくれた。
「みんないないと思っているけど、いるんだよ。青梅の先の沢井とか二俣尾だって出るんだから。」
自分と同年配と思われる方が力強く語ってくれた。
熊には会いたくないが、熊がいるほど自然が豊なのは嬉しい。でも、会いたくない。
少し移動して支流筋に入った。
ここにも先行者の足跡。(熊でなくてよかった)
先ほどより若干反応はあるが、なかなかバイトには至らない。
じれったい時間が過ぎていき、諦めかけたころヤマメがヒットした。
小ぶりだが、綺麗なヤマメだ。ピンぼけでごめん。どうも、携帯カメラは苦手。うまく写せない。デジカメを忘れてきたことが悔やまれる。
小ぶりながらも、イワナもヤマメも釣れた。
ラスト釣行としては満足だ。
そろそろ終わろうかと、退渓点を探しながら静かに沢を歩いていくと、枝沢が目に入った。
真夏だったら、暑さと蜘蛛の巣で入ろうとも思わなかったかもしれない小さな沢だが、何となく惹かれるものがあって吸い込まれるように入っていった。
とても狭く、流れも小さい。
落ち込みにキャストしてもリトリーブする距離はない。
ロッドティップをちょこちょこ動かして誘ってみる。
すると、クンっと手応えがあった。
間髪入れず、抜きあげると真っ黒い魚が上がってきた。
イワナだ!
幼魚の部類に入るサイズだが、一丁前にオレンジ色の腹をしている。
一つ上の落ち込みでも、同じサイズのイワナが釣れた。
やはり真っ黒で腹がオレンジ。
次の落ち込みでも、また同じようなイワナが釣れた。
ひょっとしたら、ここはイワナの種沢になってるのかも…?
大変な発見をしてしまったかもしれない。
ちょっと興奮しながら、さらに沢を詰めると、5~6mの落差の滝が出てきた。
滝壺は小さいが、イイ具合の深さがある。
頭を屈め、一段下から滝壺にキャスト。
ロッドに全神経を集中させた。
2回、3回、ティップを上下に煽ると、グンっと手元に重みが伝わった。
立ち上がると、水面で跳ねるオレンジ色が目に入る。イワナだ。
尺はなさそうだが、この沢の規模からしたら大物の部類には違いない。
ネットに手をかけ、自分から滝壺に近寄る。
ランディングしようとしたら…
ルアーのフックについていたのは、こぶし大の岩だった。
ファイト中、たまたま底にあった岩にルアーがひっかかり、そのショックでバレてしまったのだろうか。
それとも、岩魚が岩に化けた?? 見つけてはならない種沢を見つけてしまった自分に対するイワナの悪戯か。
さっきまでの興奮がすーっと引いていき、可笑しさが込み上げてきた。
・青梅の先でも二俣尾あたりでも熊が出るかも
・種沢イワナのいる沢発見
・そのイワナは岩にも化ける!?
また、来シーズンも楽しみですね。
(でも、熊には会いたくないですね。)
ラスト釣行?お疲れ様でしたー。
>昨日は、かなりの釣り人が入ったようだ。
>遡行していくと、かなりはっきりした足跡が、>あちこちに見られる。
>一級ポイントはことごとく無反応。
ヤッパシ、そうでしたか~・・・(泣)
コッチも、禁漁寸前の日曜日というだけあって
関東ほどではないと思いますが、似た感じの状況でした。
足跡・・・多かったぁ・・・(涙)
ラストに行く渓・・・入る場所・・・違う処にすれば良かった・・・
>それならそれで、竿抜けを丁寧に拾っていくしかない。
>重箱の隅をつつくような釣りも嫌いじゃない。
>むしろ、誰も見抜きもしないようなポイントから魚を引き出すのはちょっとした快感だ。
スゴイっ。
おらも同様のこと(重箱の隅をつつくような釣り)も考えましたが・・・
コチラも魚が小さかった・・・(汗)
>ルアーのフックについていたのは、こぶし大の岩だった。
ゲッ!
そんなことってあるんすかぁ~???
>それとも、岩魚が岩に化けた??
papaさんぢゃないケド、ナイスな表現っ!
思わず、おらも笑ってしましました。(スミマセン)
けど、(こちらに比べ)遥かに厳しい条件と思いますが
それでも引き出す!!papaさん独自のアングル&テクニックッ!!
マジ、すげーっす。
俺が(仮に)関東で釣りしたら・・・
間違いなく・・・
坊主ですっ。(爆)
今後とも、良きアドバイスを宜しくですー。
熊の話はホント目がテンでした。
来季は鈴をつけて入渓しようと思います。
イワナの種沢は、ちょっとしたサプライズ。
こんなとこにいたのかーって感じです。
しばらくはそ~っとしておいて、たまに様子を見に行こうかな。
長文コメント、感謝です!
足跡を見てしまうと、ちょっとへこみます。。。でも、今日はどこへ行ってもきっと同じだったでしょうね。
でも、なんとか有終の美を飾れてよかったです(サイズはこの際関係なし!) テクニックより根性です!ははは。
>俺が(仮に)関東で釣りしたら・・・
大丈夫、sugarさんなら日本全国どこでも大爆釣まちがいなし。なんってたって、sugarさんには釣りの神様が憑いてますから(笑)
ケド、最後にいいトコ発見しましたね☆
イワナにヤマメ!で終れるなんて羨ましいぃ!!!
オイラなんて…グスン(泣)
サオフレズ…
お疲れ様でした~。
今日でとうとうシーズン終了ですね。
終わってしまうとあっという間です。
>サオフレズ…
そうだったんですか…、残念でしたね。
これからは疑似餌不竿振侍(ギジエサオフレズザムライ)と呼ばせていただきます。なんて、ウソウソ。
疑似さんは、トラウトが終わっても海で大活躍ですからね~。
旨そうな魚、釣ってくださ~い!
来シーズンもよろしくお願いします。
最近、奥多摩でクマに襲われた方がいましたので、秋川でも要注意ですね。
こちらこそ今後もよろしくお願い致します。
この前奥多摩で熊に襲われたのは日本最高のアルパインクライマーの山野井氏でした。
熊に遭遇したら、あの山野井氏でも逃げられなかったわけです。ショックでした。
よくよく地図を見直すと、秋川の上流部は、かなりの山奥です。車でアプローチしていると、ついついそのことを忘れてしまいがちです。
今まで甘く考えていたように思います。
来シーズンは、用心して入渓したいと思っています。
最後まですばらしい釣り 流石です!
私も先日岩魚を釣ったつもりが岩になっていました 秋川の岩魚は岩化けを習得したようですので来期が心配です
来期 もし川でばったりお会いしましたら ぜひご教授お願いします(笑
ではでは お疲れ様でした!!
岩魚の「岩化け」は、最近のトレンドでしょうか? 岩魚も進化していますね~(笑)
山女魚もこれにあやかって、女に化けてくれると嬉しいのですが(笑)。でも、山姥だったりしたらご勘弁。
来シーズンは、どこかでお会いできるかもしれませんね。私はグリーンのベストを着ていることが多いです。
色々情報交換しましょう!