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若者を連れて育成登山・夏山編。
今年は、山小屋泊で唐松岳に行くことにした。
みんな仕事を調整しながら休みを合わせたのはいいけれど、台風6号&7号の襲来で直前までどきどきしながら当日を迎えた。
日ごろの行いが良いせいで(?)、台風の影響がほとんどない最高の二日間になった。
8月10日の未明に東京を出発し、7時に八方第3駐車場に到着。
大混雑の予想に反してガラガラな駐車場で拍子抜けした。
荷物を整えてゴンドラ駅に向かう。
朝から真夏の太陽が照り付けていて、すでに汗だくだ。
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八方アルペンルートはゴンドラとリフトを計3本乗り継いで八方池山荘までアプローチできる。
ここまでくれば風が爽やかで、汗もすっと引いていく。
ちなみに、八方アルペンルートの料金は、往復で3300円。
モンベル会員だと、ここから150円安くなる。
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身支度とトイレを済ませたら、ゆるりと参りましょう。
8時スタート。
抜けるような夏空と涼風に身を任せ、のんびりと歩き出す。
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台風の影響は多少あるのだろうか。
風はやや強く、雲の流れもとても速い。
これじゃあ、八方池の逆さ白馬連峰は期待できないかもね、なんて話しながら歩を進めた。
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第3ケルンまでくれば、八方池はすぐそこだ。
顔に見えるケルンは、今日もイケメンだった。
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はい、きました! どーんと大絶景!
写真だとわかりづらいが、八方池はさざ波が立っていた。
これでは、鏡面にならない。
休憩をとりつつ、しばらく待っていたが、風は止まなかった。
逆さ白馬は、帰りのお楽しみにしよう。
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花の盛りはほぼ過ぎていたが、それでも目を楽しませてくれる程度には咲いていた。
相変わらず、花の名前が覚えられない。
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下の樺に入ると日陰が涼しい。
えっちらおっちらと登ると、扇雪渓に着いた。
雪渓はだいぶ小さくなっていた。
ここでまた休憩。
休憩ばっかり。(笑)
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扇雪渓からダケカンバの急登が少し続く。
このあたりが上の樺だ。
樹林帯を抜けると完全に森林限界となり、ハイマツ帯へと植生が変わる。
相変わらず夏空が素晴らしい。
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丸山ケルンまで来ると、行程は三分の二が終わったことになる。
ガスが上がってきて、急に白の世界に突入。
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雲の流れが早く、時折青空が顔を出すけれど、ガスの方が優勢だ。
台風の影響なのか? そうなのか?
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2554m地点まできた。
以前は、ここから尾根の左斜面にトラバースルートがついていたが、通行止めになっていた。
近年の台風等で崩れてしまったのだろうか。
ルートは、積雪期と同じように痩せ尾根を直登するように変わっていた。
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山女子は、高度感にちょっとビビっていたが、危険なところはすぐに終わる。
主稜線までは、あと少しだ。
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主稜線にたどり着くと、パッとガスが晴れて唐松岳が姿を現した。
歓声を上げたその直後、またガスに巻かれて白の世界へ逆戻り。
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予定では、山小屋前のベンチでランチを楽しむ予定だったが、若者は早くピークを踏みたいと言う。
ガスガスなのは承知の上で、先に進むことにした。
次第に風が強くなり、ガスもどんどん流れていく。
下山してきた人が、「帽子は吹き飛ばされるから、脱いでいた方がいい。」とアドバイスをくれた。
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12時30分、唐松岳頂上(2696m)到着。
おつかれさま~。
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風は強いけど、寒いというより涼しい。
極度の暑がり・汗かき体質の自分にとっては、ちょうどいいくらいだ。
せっかくなので、ガスが晴れるのを待ってみることにした。
あとから登ってくる人は、「今日はもう無理そうだね」なんてつぶやきながら、名残惜しそうに山頂を後にする。
40分待ったが、全く晴れそうな気配がない。
あきらめて下山を始めると、いきなりガスが切れて青空が広がった。
歓喜の雄たけびを上げながら、走って山頂に戻る。
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立山、劒、白馬三山、そして遠く日本海が見渡せた。
果報は寝て待て。
寝てはいないが、粘った甲斐があった。
あっという間にガスの世界が戻ってきたが、見るべきものは目に焼き付けた。
満足したので、足取り軽く山小屋へと下って行った。
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テント場は、なかなかの盛況ぶりだ。
かなり下の方までテントが見える。
トイレに行くには山小屋まで登ってくる必要があるので、大変だろうなぁといつも思っているの図。
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唐松岳頂上山荘前は多くの登山者でにぎわっていた。
みんな思い思いに休憩を楽しみ、ガスが晴れるのを待っていた。
我らもランチの支度をしながら、のんびり過ごした。
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石の上にも三年。
ベンチの上にも1時間。
信じる者は救われる。
突然、すっきりと晴れ始めた。
これは素晴らしい。
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唐松岳に乾杯!
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立山・劒に乾杯!
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この時間に山頂に行けばよかったね~、なんて話しつつも、山はどこで見ても素晴らしい。
数日前までは、台風で行けないかもと思っていたくらいだから、こんな有意義な時間を過ごせたことは奇跡に近い。
自分の晴れ男パワーは、まだまだ健在である。
今日は、唐松岳頂上山荘にお世話になる。
受付もスムーズに進み、本館の相部屋に入った。
先日の白馬山荘ほどではないが、ここもかなり広い。
おまけに、ベッド上段の4人スペースを3人で使うことができたので、大の字になって寝ることができた。
超快適!
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本館二階の喫茶室で乾杯!
窓から北アルプスの雄姿を眺めながら飲むビールは格別だ。
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夕食は、17時40分から。
ごはんとお味噌汁はお代わり自由。
もりもりとおかわりをして、美味しくいただきました。
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外は次第に風が強くなりガスが流れ始めたが、何とか日没を眺めることができた。
いい一日だった。
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小屋の間を吹き抜ける風の唸りがすごくて、なかなか寝つけなかったが、いつの間にか眠りに落ちていた。
突如、若者のケータイが鳴り響き、1時に目を覚ました。
風の音はまだ止んでいなかったが、外に出てみると夜空は晴れ渡っていて、無数の星たちが瞬いていた。
二日目。
今日は、8月11日「山の日」だ。
ご来光を拝むために、4時40分に小屋の裏手へ登る。
もうすでに多くの登山者が雲海の向こうをじっと眺めている。
5時少し前に金色に輝く太陽の姿を現した。
おはよう、日本。
おめでとう、山の日。
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周囲の山々がモルゲンロートに染まっていく。
わずか数分のショーが始まりだ。
唐松岳、白馬三山、五竜岳、立山、劒が、次々とオレンジ色に染まっていった。
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立山・劒のモルゲンロートは、先月白馬岳から見た。
なんか既視感たっぷりだけど、いいものは何回見てもいい!
朝食は、6時から。
温かいお味噌汁が美味しい。
またもやおかわりしてしまった。
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一晩お世話になった唐松岳頂上山荘にお礼を言って、7時に下山開始。
ケガをしないように、慎重に下山しましょう。
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昨日登ってきたルートを降りていく。
最初だけ痩せ尾根の下りになるので、慎重に。
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昨日はあんなに風があって涼しかったのに、今日は全くの無風快晴。
下りでも大汗をかいてしまう。
不帰鹼と白馬三山の大パノラマを楽しんでいこう。
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丸山ケルンからの下りでは、綿毛になったチングルマの群生が見事だった。
昨日は、気づかなかった~(笑)
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無風の恩恵である八方池の逆さ白馬連峰を今日ならば見られるはず!
少しずつガスが上がってきたので、八方池へ急ぐ。
やった! 映っている!!
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少し雲がかかってしまったが、池にはきれいに白馬連峰が映っている。
白い雲も夏らしくていいじゃないか。
若者たちも感動していた。
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山の日ということもあり、登ってくる登山者が昨日と比較にならないくらい多かったが、八方池からはハイカーや観光客がごちゃ混ぜになり、大賑わいのトレイルだった。
人の流れに乗って下っていくと、すぐに八方池山荘が見えてきた。
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二日間にわたる夏山登山も無事に終了。
やるべきことができ、見るべきものを見られた。
とても満足度の高い山行になった。
下山後は、八方の湯へ。
ゴンドラを降りた時に100円割引券をもらったので、850円のところ750円で入れた。
このあたりの温泉は、どこも温度が高め。
日に焼けた顔と腕がヒリヒリと痛かった。
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風呂から出ると腹が減る。
いつもの道の駅・白馬へ。
蕎麦を手繰りながら、秋山の話に花が咲いたことは言うまでもない。
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若者たちとの山行も22回を数えている。
山の知識も増えてきて、それぞれ一人で行ってみたい山があるようだ。
独り立ちへの意欲が出てきたことは喜ばしいことである。
ぜひ安全に十分気を付けて、自分の山を楽しんでほしい。
今年は、山小屋泊で唐松岳に行くことにした。
みんな仕事を調整しながら休みを合わせたのはいいけれど、台風6号&7号の襲来で直前までどきどきしながら当日を迎えた。
日ごろの行いが良いせいで(?)、台風の影響がほとんどない最高の二日間になった。
8月10日の未明に東京を出発し、7時に八方第3駐車場に到着。
大混雑の予想に反してガラガラな駐車場で拍子抜けした。
荷物を整えてゴンドラ駅に向かう。
朝から真夏の太陽が照り付けていて、すでに汗だくだ。
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八方アルペンルートはゴンドラとリフトを計3本乗り継いで八方池山荘までアプローチできる。
ここまでくれば風が爽やかで、汗もすっと引いていく。
ちなみに、八方アルペンルートの料金は、往復で3300円。
モンベル会員だと、ここから150円安くなる。
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身支度とトイレを済ませたら、ゆるりと参りましょう。
8時スタート。
抜けるような夏空と涼風に身を任せ、のんびりと歩き出す。
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台風の影響は多少あるのだろうか。
風はやや強く、雲の流れもとても速い。
これじゃあ、八方池の逆さ白馬連峰は期待できないかもね、なんて話しながら歩を進めた。
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第3ケルンまでくれば、八方池はすぐそこだ。
顔に見えるケルンは、今日もイケメンだった。
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はい、きました! どーんと大絶景!
写真だとわかりづらいが、八方池はさざ波が立っていた。
これでは、鏡面にならない。
休憩をとりつつ、しばらく待っていたが、風は止まなかった。
逆さ白馬は、帰りのお楽しみにしよう。
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花の盛りはほぼ過ぎていたが、それでも目を楽しませてくれる程度には咲いていた。
相変わらず、花の名前が覚えられない。
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下の樺に入ると日陰が涼しい。
えっちらおっちらと登ると、扇雪渓に着いた。
雪渓はだいぶ小さくなっていた。
ここでまた休憩。
休憩ばっかり。(笑)
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扇雪渓からダケカンバの急登が少し続く。
このあたりが上の樺だ。
樹林帯を抜けると完全に森林限界となり、ハイマツ帯へと植生が変わる。
相変わらず夏空が素晴らしい。
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丸山ケルンまで来ると、行程は三分の二が終わったことになる。
ガスが上がってきて、急に白の世界に突入。
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雲の流れが早く、時折青空が顔を出すけれど、ガスの方が優勢だ。
台風の影響なのか? そうなのか?
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2554m地点まできた。
以前は、ここから尾根の左斜面にトラバースルートがついていたが、通行止めになっていた。
近年の台風等で崩れてしまったのだろうか。
ルートは、積雪期と同じように痩せ尾根を直登するように変わっていた。
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山女子は、高度感にちょっとビビっていたが、危険なところはすぐに終わる。
主稜線までは、あと少しだ。
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主稜線にたどり着くと、パッとガスが晴れて唐松岳が姿を現した。
歓声を上げたその直後、またガスに巻かれて白の世界へ逆戻り。
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予定では、山小屋前のベンチでランチを楽しむ予定だったが、若者は早くピークを踏みたいと言う。
ガスガスなのは承知の上で、先に進むことにした。
次第に風が強くなり、ガスもどんどん流れていく。
下山してきた人が、「帽子は吹き飛ばされるから、脱いでいた方がいい。」とアドバイスをくれた。
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12時30分、唐松岳頂上(2696m)到着。
おつかれさま~。
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風は強いけど、寒いというより涼しい。
極度の暑がり・汗かき体質の自分にとっては、ちょうどいいくらいだ。
せっかくなので、ガスが晴れるのを待ってみることにした。
あとから登ってくる人は、「今日はもう無理そうだね」なんてつぶやきながら、名残惜しそうに山頂を後にする。
40分待ったが、全く晴れそうな気配がない。
あきらめて下山を始めると、いきなりガスが切れて青空が広がった。
歓喜の雄たけびを上げながら、走って山頂に戻る。
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立山、劒、白馬三山、そして遠く日本海が見渡せた。
果報は寝て待て。
寝てはいないが、粘った甲斐があった。
あっという間にガスの世界が戻ってきたが、見るべきものは目に焼き付けた。
満足したので、足取り軽く山小屋へと下って行った。
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テント場は、なかなかの盛況ぶりだ。
かなり下の方までテントが見える。
トイレに行くには山小屋まで登ってくる必要があるので、大変だろうなぁといつも思っているの図。
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唐松岳頂上山荘前は多くの登山者でにぎわっていた。
みんな思い思いに休憩を楽しみ、ガスが晴れるのを待っていた。
我らもランチの支度をしながら、のんびり過ごした。
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石の上にも三年。
ベンチの上にも1時間。
信じる者は救われる。
突然、すっきりと晴れ始めた。
これは素晴らしい。
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唐松岳に乾杯!
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立山・劒に乾杯!
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この時間に山頂に行けばよかったね~、なんて話しつつも、山はどこで見ても素晴らしい。
数日前までは、台風で行けないかもと思っていたくらいだから、こんな有意義な時間を過ごせたことは奇跡に近い。
自分の晴れ男パワーは、まだまだ健在である。
今日は、唐松岳頂上山荘にお世話になる。
受付もスムーズに進み、本館の相部屋に入った。
先日の白馬山荘ほどではないが、ここもかなり広い。
おまけに、ベッド上段の4人スペースを3人で使うことができたので、大の字になって寝ることができた。
超快適!
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本館二階の喫茶室で乾杯!
窓から北アルプスの雄姿を眺めながら飲むビールは格別だ。
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夕食は、17時40分から。
ごはんとお味噌汁はお代わり自由。
もりもりとおかわりをして、美味しくいただきました。
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外は次第に風が強くなりガスが流れ始めたが、何とか日没を眺めることができた。
いい一日だった。
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小屋の間を吹き抜ける風の唸りがすごくて、なかなか寝つけなかったが、いつの間にか眠りに落ちていた。
突如、若者のケータイが鳴り響き、1時に目を覚ました。
風の音はまだ止んでいなかったが、外に出てみると夜空は晴れ渡っていて、無数の星たちが瞬いていた。
二日目。
今日は、8月11日「山の日」だ。
ご来光を拝むために、4時40分に小屋の裏手へ登る。
もうすでに多くの登山者が雲海の向こうをじっと眺めている。
5時少し前に金色に輝く太陽の姿を現した。
おはよう、日本。
おめでとう、山の日。
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周囲の山々がモルゲンロートに染まっていく。
わずか数分のショーが始まりだ。
唐松岳、白馬三山、五竜岳、立山、劒が、次々とオレンジ色に染まっていった。
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立山・劒のモルゲンロートは、先月白馬岳から見た。
なんか既視感たっぷりだけど、いいものは何回見てもいい!
朝食は、6時から。
温かいお味噌汁が美味しい。
またもやおかわりしてしまった。
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一晩お世話になった唐松岳頂上山荘にお礼を言って、7時に下山開始。
ケガをしないように、慎重に下山しましょう。
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昨日登ってきたルートを降りていく。
最初だけ痩せ尾根の下りになるので、慎重に。
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昨日はあんなに風があって涼しかったのに、今日は全くの無風快晴。
下りでも大汗をかいてしまう。
不帰鹼と白馬三山の大パノラマを楽しんでいこう。
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丸山ケルンからの下りでは、綿毛になったチングルマの群生が見事だった。
昨日は、気づかなかった~(笑)
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無風の恩恵である八方池の逆さ白馬連峰を今日ならば見られるはず!
少しずつガスが上がってきたので、八方池へ急ぐ。
やった! 映っている!!
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少し雲がかかってしまったが、池にはきれいに白馬連峰が映っている。
白い雲も夏らしくていいじゃないか。
若者たちも感動していた。
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山の日ということもあり、登ってくる登山者が昨日と比較にならないくらい多かったが、八方池からはハイカーや観光客がごちゃ混ぜになり、大賑わいのトレイルだった。
人の流れに乗って下っていくと、すぐに八方池山荘が見えてきた。
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二日間にわたる夏山登山も無事に終了。
やるべきことができ、見るべきものを見られた。
とても満足度の高い山行になった。
下山後は、八方の湯へ。
ゴンドラを降りた時に100円割引券をもらったので、850円のところ750円で入れた。
このあたりの温泉は、どこも温度が高め。
日に焼けた顔と腕がヒリヒリと痛かった。
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風呂から出ると腹が減る。
いつもの道の駅・白馬へ。
蕎麦を手繰りながら、秋山の話に花が咲いたことは言うまでもない。
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若者たちとの山行も22回を数えている。
山の知識も増えてきて、それぞれ一人で行ってみたい山があるようだ。
独り立ちへの意欲が出てきたことは喜ばしいことである。
ぜひ安全に十分気を付けて、自分の山を楽しんでほしい。
倶楽部渓谷は15人程でやっております。
フライフィッシングとトレッキングをしてます。
倶楽部渓谷 隊長
はじめまして、こんにちは!
楽しく読ませてもらっております。
私は登山と渓流ルアーフィッシングをメインに遊んでおります。
どうぞよろしくお願いいたします。
ご来光と雲海はてっぺんで迎えて朝に眺めるのが格別ですよねえ!
こんにちは!
台風の接近でダメかと思われた山行でしたが、思いがけない好天に恵まれました。
雲海の上から出てくるご来光は、夏山らしくて最高でした。