千葉県佐倉市は天正18年に徳川家康の関東に入りのとき家臣三浦義次が佐倉、酒井家次が臼井、北条氏勝が弥富に領主として配置されました。慶長15年に5代目領主として佐倉(本佐倉)に入った土井利勝は、新たに鹿島山に佐倉城を築きます。佐倉城は江戸城の東方を固める諸大名の城となり、土井氏以後九家二十代にわたり藩主が交代します。中でも、幕末の藩主堀田正篤(正睦)は、佐倉順天堂、成徳書院(佐倉高等学校の前身)をつくるなど、医学、英学、蘭学などの学問に力を注ぎ、一方で子育を奨励し、領内の人口増加を図るなど優れた藩主の一人として知られています。
デジブック 『佐倉城址公園』
デジブック 『佐倉城址公園』