パピとママ映画のblog

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愛唄 -約束のナクヒト★★・5

2019年02月14日 | アクション映画ーア行

キセキ ーあの日のソビトー」の製作チームが再びGReeeeNの楽曲をモチーフに贈る青春ストーリー。主演は横浜流星、清原果耶、飯島寛騎。監督は「映画 ひみつのアッコちゃん」「海月姫」の川村泰祐。

あらすじ:平凡で無気力な毎日を送り、恋を知らないまま大人になったトオル。ある日突然、人生のカウントダウンを告げられ自暴自棄になるも、元バンドマンの旧友・龍也との再会と、偶然出会った一編の詩によって生きる意欲が芽生え、恋する勇気を手にする。やがてトオルはその詩を手掛けた少女・凪とめぐり会うが、ある事情から今は詩を綴ることをやめていた。そんな凪には、誰も知らないある秘密があったのだが…。

<感想>GReeeeNが構築した世界観を体現したのは、今熱い注目を浴びる若手実力派の3人。「虹色デイズ」の横浜流星、「3月のライオン」の清原果耶、「仮面ライダーエグゼイド」の飯島寛騎が、まっすぐな演技でキャラクターに真実味を与えた。さらに飯島は、キーポイントとなる歌唱シーンをリアルにするため、2カ月間ギターの猛特訓と歌唱練習に明け暮れたという。彼らの本気が、見る者の心を強く揺さぶります。

同じGReeeeNでも「キセキ」は手堅い斎藤ひろしの脚本と、菅田くん、松坂さんの好演で良かったですが、今回のは脚本にこのバンド名が記され、役者もちょっと地味になり、それと安易な難病映画になっていた。

難病ものは昔からあったが、最近は余命ものが目に付くようで、本作も一方が余命三か月の若者がいて、他方には難病で何年も病院暮らしをしている少女がいた。そして、彼と彼女を結び付けるアイテムとしては、少女がかつて書いた詩があるという。

その詩に絡んで俳優業に一度は挫折をした経験を持つ、かつての天才子役が登場すれば、脇役のエピソードも膨らむという仕掛けになっていた。

それにだ、女子高生の制服を調達して、ヒロインと学校に侵入したり、夜明けを見に行く場面も、彼女の願望とそれを実現させるために手立てを考える経緯を飛ばしているのだ。

主人公の妄執に見えてしまうところと、後半は重症患者を外へ連れ出して、寿命を縮めさせるおなじみのパターンを繰り返すのだ。病も命も感動のために奉仕させられているようだった。

だから、無茶な設定、しかしそれがいいとしても、ダブル難病ものって。天才詩人の病人の美少女が、詩に飽きてしまい今は数式に凝っているというのが実におかしいのだ。

もう一人の病人が、突然の死期宣告でヘンになっちゃうのを、彼女が救うとか。というか、お互いに救い合うのだ。それにしても、友人が病人に対して全く同情せず、死期のタイマーを勝手にスマホに設定するのも何だかなぁ~と思った。

もちろんこれは彼なりのエールであって、挫折したバンドマンの再生に、病人詩人の新作が力を与えるという作りになっている。

それと、飛行機雲が巧く使われていたが、CGでしょうね、多分、惜しいな。

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