パピとママ映画のblog

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ダンボ★★★★

2019年04月07日 | アクション映画ータ行

1941年製作の同名ディズニー・アニメをモチーフに、「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」のティム・バートン監督が実写映画化したファンタジー・アドベンチャー。大きすぎる耳で空を飛べるようになった子象のダンボが、様々な人間たちの思惑に翻弄される中で繰り広げる大冒険の行方を、彼と心を通わせていくサーカス団の仲間たちが織りなす人間模様とともに綴る。出演はコリン・ファレル、マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、エヴァ・グリーン。

あらすじ:経営悪化に苦しむサーカス団に象の赤ちゃんが誕生する。その子象は“ダンボ”とあだ名され、大きすぎる耳をみんなに笑われてしまう。そんなある日、元看板スター、ホルトの子どもたちミリーとジョーは、偶然にもダンボが大きな耳を羽ばたいて宙に浮く瞬間を目撃する。空飛ぶ子象の噂は瞬く間に広がり、ダンボで金儲けを企む興行師によって母親と引き離されてしまうダンボだったが…。

<感想>「羽ばたけ!」大きな耳を勇気の翼に変えて――。ディズニーといえばアニメーションだが、近年ではそのアニメーションを実写化する作品が増えてきた。本作もそうで、巨大な耳を持って生まれたがゆえに、サーカス団の皆から仲間外れにされたり、からかいの対象になってきた子象のダンボ。そんなダンボが、その大きな耳で空を飛べることに気づき、コンプレックスを逆手に人気者&ヒーローになっていく成長物語で大ヒットした。

これを元ディズニーのアニメーターで、「アリス・イン・ワンダーランド」などで知られるティム・バートン監督が、オリジナル脚本で実写化した。アニメーション版にはなかった人間の視点、ダンボの世話をするホルト親子の物語なども絡ませて、これまでにない家族の再生物語として不朽の名作を甦らせている。

また、バートン映画好きにはたまらない、エヴァ・グリーンやマイケル・キートン、サーカスの団長マックスに、ダニー・デヴィートといった常連組が出演。

さらには、コリン・ファレルがホルト役でバートン映画に初参加。そんな個性の強い俳優陣に負けないキュートさを見せるダンボの造形も見事ですよ。

サーカスの看板スターだったホルトは、留守中に最愛の妻を亡くし、残された2人の子供、ミリーとジョーと共に、ダンボの世話係として任される。始めはダンボに、火消しのショーをさせる。テントの中に松明を燃やし、それにダンボが鼻で水を汲み、消火するということに。しかし、失敗することもあったのです。

ある日のこと、ミリーとジョーが元気づけるため遊んでいると、言葉を失う出来事が起きる。大きな羽をミリーがダンボの鼻の前に持っていくと、ダンボがその大きな耳で飛んだのですね。

ダンボの世話をしていたホルト家の子供たちの前で、ダンボは大空へと舞い上がる。“欠点”だと思われていた大きな耳は、個性であり強さだったのだ。ここではやはり興奮してしまい、拍手をしたい気分になりましたね。

“空を飛ぶ子象”の噂は瞬く間に広がり、ダンボとホルトの一家は、大都会ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」へ招かれたのです。そこで、テーマパーク「ドリームランド」の曲芸師、コレットのエヴァ・グリーン。空中ブランコの名手であるが、空を飛ぶダンボの背中に乗り、テントの上を飛び回る練習をする。始めは、ネットもなしで危険だというのに、コレットは自分から申し出てダンボの上に乗り、テントの上を飛ぶのだった。

空を飛ぶ子象の噂を聞いた興行師は、金儲けのため陰謀を画策する。愛する母親のジャンボと引き離されてしまうダンボ。それに、母親の象を殺処分しようとするのですからね。

寂しそうなダンボを救うため、仲間たちの大作戦が始まる。ホルト家の子供たちは、ダンボを母親のいるところへ連れて行こうと計画を実行します。マイケル・キートンがやり手の企業家に扮して、ニューヨークの巨大テーマパーク「ドリームランド」の経営者を演じている。

さすがにティム・バートン監督の演出だけあって、実写映画化のダンボが誕生するところからして、質感があって巧いですね。貧しいサーカス一座の哀愁と笑いもよく描かれていて、やがて一同が金のある大舞台に移行してゆく場面では、メリハリがあって見事でした。

サーカスのテントの群衆の頭上を、ダンボが大耳で風をきって飛んでいくのを見ると、感無量ですよね。

母親を亡くした姉弟と、母親と引き離されたダンボ、腕を失った曲馬師の父親と巨大な耳を持ったダンボ。人間のキャラたちとダンボの境遇を重ねた展開は、ウェルメイドしているが、空を飛ぶだけで終わりのアニメ版と比べれば、内容が充実していて泣けてくる。とってもかわいらしいダンボに癒され、ダイナミックな飛行シーンに心は躍り、温かなドラマに涙が溢れて来る。純粋無垢な子どもたちはもちろんのこと、大人たちにも夢見る心を取り戻させてくれる“至福”の時間をどうぞご覧ください。

 

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