パピとママ映画のblog

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メイズ・ランナー ★★★★

2015年05月22日 | アクション映画ーマ行
アメリカのベストセラー小説を基に、謎の巨大迷路に放り込まれた若者たちが決死の脱出劇に挑むサスペンス大作の第1弾。さまざまな死のトラップが仕掛けられ、どんどん変化していく巨大な迷路(メイズ)を、知力・体力を駆使して駆け抜ける若者たちの運命、そして迷路に隠された秘密が描かれる。キャストには、『インターンシップ』のディラン・オブライエン、『17歳のエンディングノート』などのカヤ・スコデラーリオらがそろう。
あらすじ:そびえ立つ壁や毎晩変化する構造を持つ謎の巨大迷路に月に1度、自分の名前以外何も覚えていないランナーが送り込まれてくる。やがて団結し始めた彼らは迷路の仕組みを調査し脱出法を見いだそうとするが、迷路の扉が閉まる夜までに帰還しないと命の保証はない。生き残りを懸け巨大迷路に隠された謎を解き明かそうとするランナーたちの運命は……。

<感想>目覚めるとそこは巨大な壁に囲まれた空間だった。上昇するリフトの中で目覚めたトーマス、主人公のトーマスにはディラン・オブライエンが扮していて勇気のある活躍ぶりに感心しました。高い壁と迷路に囲まれた広場「グレード」には、毎月一回、生活物資とともに記憶を失った新入りが送り込まれてくるという。一切の記憶はなく、壁の外には迷路が続き、夜になると狂暴な怪物が徘徊する。怪物は出てこないけれど、「ハンガー・ゲームに似ているような、あちらも巨大な壁の中に住民が住んでいる。

一体誰が、何の為に、そんな過酷な状況に追い込まれた若者たちが繰り広げる極限のサバイバルムービーなのだ。実際に高さ4.8メートル強の巨大な壁のセットを実際に建設して撮影。作られたセットは視覚効果で約6倍に引き伸ばして驚異のビジアルを生み出した。それに、可動式の壁を組み替えることで複雑な構造を、蔦など装飾を変化させることで迷路を建造するという前代未聞のセットと、大自然を舞台にしたロケーション。
そして、最新のVFXで見事に映像化されている。視覚効果出身の監督ならではの迷路内外の斬新なビジュアルには、驚嘆するしかない。原作は全3部作のスケールで描かれ、今作はその第1部となる。

閉鎖された場所で展開する若者たちの対立や、友情ドラマ、張りめぐらされた謎を解明しながら進むゲーム感覚の物語。迷路内に潜む死のトラップをかわしながら走り回るサバイバル・アクション。あらゆる要素が絶妙にミックスされて、最後までアドレナリン上昇しっぱなしのエンタメ大作になっている。こういうの大好きだから、面白かったです。
手あらい歓迎を受けながらも「グレード」の掟を憶えていくトーマス。そんな時に、探索部隊のランナーとともに迷路に出たリーダーが怪物の毒牙に刺されてしまう。トーマスは助けるべく壁の中へと入っていく。本当に勇気のある行動には驚かされる。リーダーの体を蔦の葉に絡めて結び壁に吊るす。それでも、蜘蛛型の怪物は壁を這うというか、蜘蛛の糸みたいなべたべたした粘りのある液体を出して、壁を伝ってくるのだ。

最後にリフトで来たテレサという女が、手に2本の青い注射液を持っていた。その注射をリーダーに打つと、元気になるのだ。トーマスも自暴自棄になり、自分も餌食になろうとするも、その注射で元気になる。
グレードを囲む壁には、日の出とともに開き、日没に閉まる扉がある。その先にダンジョンには仕掛けがあり、夜間に壁の内部にいる者は命を落とす。迷路を構成する内壁は毎夜、轟音を響かせて移動している。ランナーたちは、日々迷路へ入り調査結果を手製の模型に反映して移動パターンの分析を試みるのだが。
決死の行動で夜の迷路からの生還を果たすトーマス。しかし、保守派のギャリーが文句を言う。さらには謎の解明のために手掛かりもあった。そして、突如動き始めたリフトから女の姿が、気絶していた彼女、テレサはうわごとでトーマスの名前をつぶやく。

壊滅寸前のグレードの村、迷路へ行くのか残るのかが、運命の決断に。トーマスの登場により壊されていくグレードの法則。広場へと侵入してきた怪物により集落は壊滅状態になってしまう。この怪物は“グリーバーズ“と呼び、「スターシップ・トゥルーパーズ」に出てきた蜘蛛型の化物に似ていた。腹には筒状の探知機のようなものが。それを手に、壁の中を進んでいくトーマスたち。

若者たちは、外に打って出ようとするトーマスたちと、居残るという保守派のギャリー。グレード内で暮らし続けることこそ安全だと信じる少年。だから、グレード内に危険を持ちこむトーマスを敵対視する。演じているのは、「ナルニア国物語第3章」と「リトル・ランボーズ」に出ていたウィル・ポールターが、

それに同じく「リトル・ランボーズ」に出ていたトーマス・ブロディ=サングスターが、可愛い顔立ちが全然変わってない。
そして、迷路の探索を続けるランナーの一人で、ルールを破っても脱出を試みるトーマスに目をかけ、ランナーへと招き入れる。リーダーのアルビーの危機をトーマスと共に救い、迷路の謎の一端に触れる勇気ある若者ミンホに、キー・ホン・リーが、グレードに送り込まれた最初の女性テレサには、「トワイライト・サーガ」シリーズのクリステン・スチュワートにちょい似ているナカヤ・スコデラリオが、どうやら彼女はトーマスとこのプロジェクトに関わりがあるようだ。それに、ぽっちゃりとした顔立ちのチャックが、トーマスを励ましてくれ癒し系になっている。

夜になると時間ごとにその姿を変える迷路。単に迷うだけでなく、移動する巨大な壁に圧殺される危険も。鋭い鉄の刃がスライドしてくるゾーンなど危険なトラップが満載なのだ。だから観ているこっちも冷や汗もの。
いつまでも壁の真ん中のグレードにいるわけにはいかない。殺される危険も顧みずに突き進むトーマスたち。始めは12人だったのが、途中で怪物“グリーバーズ“に襲われて命を落としてしまう者も。

トーマスの消された記憶には、時おりフラッシュバックする実験室の風景が、そして「WICKED(ウィキッド)」という言葉は何を意味するのか。トーマスたちが、迷路を突き進むと、ドアの向こうには、この迷路を作り彼らを拉致した存在へと繋がるのだ。そこへ到達した彼らのところへ、あの保守派の反対していたギャリーが来ていたのに驚いた。そして、拳銃でトーマスたちを撃とうとするのだ。あのぽっちゃり顔のチャックが、ギャリーに投げ槍を、そして、拳銃で撃たれてしまうチャック。
ラストに明かされる彼らのこれからのことを。それに迷路を克服して突き進んだ若者には、生き延びる権利が与えられるようである。この衝撃なラストは、劇場でご覧ください。そして、第2章の予告もあるので、帰らないでね。
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