2019年2月10日に舞い込んできた
多頭飼育崩壊レスキューで
当初元飼い主が
放棄を決めていた10頭の他に
後になって出てきた6頭が居ました。
その中の1頭がクインちゃんでした。
おそらくクインちゃんが
〝始まりの犬〟
ペットショップ出身の純粋なマルチーズで
マイクロチップも入っていました。
年齢は6歳ぐらい。
私とトリマーさんの関係で
なんとかたった3日の期限内に
15頭を引き出すことができたのですが
クインちゃんへの里親・預かり希望が無く
我が家でも引き出した子7頭がいたため
(内3頭は希望者無しの子達)
連れて来ることができなかったのです。
そんな中、元飼い主から電話があり...
「どうしても、もう1頭も助けて欲しい」
と言われました。
悩みましたがトリマーさんが
預かりを申し出て下さったので
クインちゃんを迎えに行きました。
迎えに行って愕然としました。
クインちゃんの腹部には
大小の乳腺腫瘍が無数にできていました。
かかる医療費のことを考えると
これは私だけの判断では連れて帰れない。
しかしタイミング悪く
トリマーさんに連絡が取れず
その日は引き取る事ができませんでした。
とても悔しい思いが込み上げました。
トリマーさんと連絡が取れて状況を説明。
トリマーさんの助けたいという意志。
また親しい友人達から
協力させて欲しいという心強い言葉。
相談したお世話になっている獣医さんから
保護価格での手術費額のお返事。
これまで全て自費で回してきましたが
(基本の医療費は里親様負担)
初めて
皆さんに寄付を募らせていただきました。
そしてたった1日で目標額(8万円)を達成。
本当に本当に有り難かったです。
翌日にはクインちゃんを迎えに行くことが
できたのです。
最初はかなり警戒して
ガウガウ咬みついてきたクインちゃん。
元飼い主も
咬まれる事があると言っていました。
でも抱っこしてあげてしまうと
もうすぐに慣れました。
寄付の受け付けはストップしたのですが
その後も
「送りたかったのだけど間に合わなくて」
とお気持ちをいただきました。
また里親様からのご寄付もありました。
クインちゃんはすぐに
トリマーさんのお宅にも馴染みました。
無駄吠えとおトイレの課題はありつつも
鋭かった顔つきは
どんどん穏やかになっていきました。
とても肥っていて
範囲の広い手術の縫合が厳しい状態のため
ダイエットも頑張って...
手術の日を迎えました。
幸いなことに内臓への転移は無く
獣医さんのご厚意で
抜糸が済むまで入院となりました。
乳腺腫瘍・避妊手術・スケーリング
をお願いしました。
あまりにも腫瘍が大きく複数あり
複雑な切開となりました。
そして退院!!!
その後
ワクチンやちょっとした診察などは
トリマーさんがお世話になっている
近くの獣医さんへ。。。
ここまでの明細がこちらです。
しかし約半月後
小さなシコリが発見されたのです。
再発です。
再手術はトリマーさんの通いやすい
近くの獣医さんでお願いしました。
病理検査は陰性でしたが
またすぐに別のところに再発を確認。
1ヶ月後に再々手術。。。
(この再々手術は保護主負担で行いました)
↓白黒ニャン子はパコちゃんです✨↓
3回も手術を頑張ったクインちゃん。
以降も毎日トリマーさんが
細かくボディチェックをしてくださり
再発は無く
理解ある里親さんが現れるのを待ちながら
元気に過ごしていました。
保護当時の面影が無いくらい
可愛く穏やかなお顔になりました!
保護から1年と3ヶ月...
先日、トリマーさんから
「このまま我が家でお迎えしたい」
というとても嬉しいお申し出をいただき
クインちゃんの里親募集は
終了致しました!
クインちゃんはもうすっかり
トリマーさんのお宅の子で
また
トリマーさんのお母様にとっても
クインちゃんはなくてはならない
必要な存在になっていると
仰っていました。
トリマーさんのお宅はすぐご近所ですので
元気にお母様とお散歩している姿も
ちょこちょこ見かけます。
お互いがお互いを必要とする
最高の家族。
クインちゃん幸せだね!!!
このブログは
レスキュー当時
InstagramとFacebookに公開した写真を
そのまま使っております。
収支の明細が分かりづらいと思い
改めてノートにまとめました。
最後になりましたが
改めまして
クインちゃんのために
沢山のご支援を有難うございました!
沢山の皆様が救って下さった命です。
これまで見守り
応援して下さったこと
心より感謝申し上げます。