電車の中で読もうと買ったが、そのままになっていた。読み始めたら、一気に終わりまで。文豪や文化人といった錚々たるメンバーのラブレターがずらり19通。お堅いイメージのあの人がこんな文章と書くなんて・・・なんて、ギャップを楽しんだり、時代に翻弄された彼らの切羽詰った状況が手に取るようにわかって切なくなったり。なにしろどれも感情のおもむくままに書いた文章だから。ほとんどの登場人物は故人。死後、自分のプライベートが公開されるとは、本人たちも戸惑っているに違いない。それともフィクション以上の恋愛小説が書けて、してやったりと思っていたりして。
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