ひっくり返ったおもちゃ箱

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映画「建築学概論」

2014-02-06 | 映画 か行
韓国映画「建築学概論」をDVDで観ました。
ちょっとスンヨンに辛口すぎたので、(2/6朝)反省して加筆修正しました…って、やっぱりけなしてるんですけどね(^^ゞ





監督 イ・ヨンジュ
出演 オム・テウン ハン・ガイン イ・ジェフン ジス

あらすじ
建築学科に通う大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は、“建築学概論”の授業で音楽科の女子学生ソヨン(スジ)に出会い、一目で恋に落ちた。しかし、恋に奥手 なスンミンはなかなか告白できないまま、小さな誤解からソヨンと遠ざかってしまう。それから15年後、建築士になったスンミン(オム・テウン)の前に、ソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、家を建てて欲しいと言う。その建築の過程で次第に明らかになるソヨンの素性。そして、よみがえる記憶と新たに生まれる温かな感情。しかしスンミンには婚約者がいた-。(公式HPより)


”初恋ブーム”は社会現象に!
韓国で公開されるや、恋愛映画にも関わらず特に男性たちから“これは自分たちの物語だ”と熱狂的な支持を得て、これまでの恋愛映画の記録(「私の頭の中の消しゴム」256万人、「私たちの幸せな時間」313万人)を6年ぶりに塗り替えた本作。2012年流行語大賞では映画部門で唯一選出され、韓国映画振興委員会のイベントでは一般投票『もう一度見たい映画NO.1』に選ばれ、その社会現象はまだ続いている。(公式HPより)


評判どおり、とても切なく、もどかしく、若さゆえのためらい、戸惑いなどがよく描かれている映画だと思いました。
「あ~わかるわかる」とうなずける思いもあったりして。

過去(思い出)と現代が交互に展開されて「で、この二人なんで別れたの?で、どうなるの?」と最後まで画面から目が離せません。


過去のスンミン、イ・ジェフン。



過去のソヨン、スジ。




この過去の二人がとても良かったヽ(´▽`)/
初々しくてね~ずっと眺めていたいような気持ちになりました。



現代のスンミンはオム・テウン

こういう、もっさい役は天下一品ですね、彼(褒めてます)


同じく現代のソヨン、ハン・ガイン。




「建築学概論」というテーマのように、建物が美しく、景色もまたとても美しかったです。監督の思いが画面のあちこちに見られました…。








と、ここまでは無難な感想で…ここから率直な感想を書きます~。
我ながら「根性悪いなぁ」と思いますし、ネタバレもしますので未見の方、この映画が好きな方はここで引き返してくださいね。























この映画、今までの韓国の恋愛映画の記録を塗り替えたんですってね。
それも男性から圧倒的な支持を得たとか……


昔、好きだった女の子が会いに来てくれて、昔の約束どおり彼女の家を作り、婚約者はヤキモチを焼く。
家は完成し、昔、言えなかった「好きだ」という言葉を伝えることができ、また自分も彼女の初恋の相手だったと分かる。
二人の思いは15年の時を経て通じ合い、またそこから、それぞれの人生を歩みはじめる…という話です。


昔の情けな~~~い自分を、彼女が好いてくれてたのよね~。
大好きで憧れてて、でもその思いすら伝えられなくて、勝手に傷ついて、自分の方から「消えてくれ」(だったよね?)と離れてしまった、その彼女が15年経って「どうしているのか気になって」と会いに来る…。
で、彼女の家を作るんですねぇ~それは、きっとスンミンの愛情の結晶なんだろうな。
あちこちに工夫が成された、すごく住みやすい、あったかいいい家で~スヨンはいつもスンミンの愛に包まれて暮らしていくんだろうな。


…という展開、これはオッサン達には、たまらんでしょうね。( ̄∀ ̄)

男性、特に過去にコンプレックスを持ったオッサンに都合のいい話だなぁ~。とオバさんは思ったのであります(おい)




でもね~、スヨン(女の子)サイドから見てみたら…
いいなぁ~と思ってた男の子から、いきなり、冷たく突き放されたわけですよ?
わけわかんないですよね…ま、若い時はそういうわけわかんない事も多々あるけどね。


酔って前後不覚になった彼女が、男の先輩に部屋に連れ込まれそうになってるのを見てて、何も出来ない男(スンヨン)は…アウトだなぁ。

1、彼女が先輩を好きだと思ってる
2、自分の生い立ち、生活環境等にコンプレックスがある
3、それを先輩と彼女に笑われた等で卑屈になっていた…としても。
…ここは男の子には何らかの行動を起こしてほしいんですよ、オバさんはね!

部屋の戸をドンドン叩いて邪魔して、先輩に殴られるくらいの根性を見せて欲しいよね。
そこで何もできなくて、一人で傷ついて、勝手に「クソ女」扱い…って、ソヨンが可哀想な気もする。

どうなんですかね、これが普通の男の子なんでしょうか?
ここで邪魔して欲しいオバさんの願望は「いや~無理無理!」な事なのかしら。

確かにソヨンも無防備だったし、あそこで先輩に食われちゃった(おい)としても自業自得なんだけど。
それを見てて何も出来ない男って…ううううむ…と思っちゃうわけですよ。
…というわけで、スンミン、却下。(ひどい)




でも。この若スンミン、いい味、出てますねぇ~。
 はい、もう一回。
ホントに情けなくて、彼のお母さんじゃなくてもゲンコツの一つ二つ入れたくなるけど、なんか憎めないのは…やっぱりイ・ジェフンだからかしら。
話にはあれこれツッコミましたが、役者さんたちの演技は素敵でしたよ~。
画面から伝わるとても雰囲気も良かった。




ソヨンは離婚してて、スンミンには金持ちで美人の婚約者が居てアメリカに行っちゃうわけでしょ?
ま、ここで婚約者と別れて、スヨンとくっついたら、それはそれでまた興ざめだけど。
スンミンの愛のこもった家にスヨンは住みつづける~彼女の心にはずっとスンミンが居て…って、いい気分だろうなぁ…。
スンミン、良かばっかりやもね!と思ってしまった次第です。

昔は情けなかったけど~今はすごく頑張ってて、こんなにいい家も作れるようになったんだ。
だから、みんなも頑張れ!~という応援歌的なものなのかなぁ?(深読みしすぎ?)



要は、オッサン達の初恋に対する夢、希望、ロマンがいっぱい詰まった映画だった。ということで(笑)



なので、ソヨンさん、この後、う~~~~~~~~んといい男と恋愛してほしいなぁ。
そして嫁の尻にしかれっぱなしのスンミンが帰国した時に「家の様子を見に来た」とかなんとか言ってやって来て、二人のツーショットを見てがっくりするとかね(笑)






あ、そうそう、昔、スンミンが「捨てろ」と言ったTシャツをお母さんが着てて、それに彼がぐっと来てたけど~。
子供が着なくなった服って、おかんの制服なのよね(笑)
私の仕事着は子供たちの高校時代のジャージなんですが、これが丈夫なのよ~捨てるには勿体ないもんねー。
お母さんにしてみれば、それは自然なことなんだよ、きっと。

だから、泣かなくていいよ、アメリカで元気で頑張って、マメにお母さんに連絡してあげなさいね~。
…そして専門家なんだから、家の門はちゃんと直してあげなさいよ。


と、以上、大変、ひねくれた感想でした。
失礼しました~~~(^^ゞ




2 コメント

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そのとーーーり! (りんこさん)
2017-03-17 16:30:49
なんとなく飛んで来たページで、全くそのとーーり!と思える感想に出会い、思わずコメント。そんな昔の映画のコメント気づかんだろ、とも思いますが。

あの映画のどこがいいのか、見たときから、さっぱりわからなかった。そう、オヤジからしてみりゃ最高の話しだけど、女の子主人公にしてみりゃひどい話よ。
あんな別荘?で腐ってないで、もっといい男探しなよー!っていうのが、映画館出たときの感想でした。

失礼致しました。
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りんこさん (P姐)
2017-03-18 19:04:44
りんこさん、コメントありがとうございます~嬉しく拝見しました。
>なんとなく飛んで来たページで、全くそのとーーり!と思える感想に出会い。。。おおお、りんこさんも同じように感じられたんですね~嬉しいです。

>そう、オヤジからしてみりゃ最高の話しだけど、女の子主人公にしてみりゃひどい話よ。。。。ですよね~~!ですよねですよね!
ホント、おやじに都合のよい話ですよねぇ~~。
>あんな別荘?で腐ってないで、もっといい男探しなよー!っていうのが、映画館出たときの感想でした。。。分かります、私も全く同感でした。

もっといい男と一緒に過ごす彼女を見て、がっくりするスンミン、見てみたいですね~(笑)
同じ感想の方がいらして良かったわ~コメント、ありがとうございました^^
また良かったら遊びにきてくださいませ。
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