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神戸のシステム屋ブログ

神戸のソフトウェア開発会社。Access製システムの開発&メンテナンス、Webサービス構築に関する事をつづります。

蔵書管理における棚卸サービス「棚CAN(タナキャン)」【2022年改訂版】

2022-01-31 | システム開発

 

2022.01.31改訂
 

蔵書管理において棚卸しを行う作業は大変な労力を伴います。

近年、それら棚にある蔵書を一瞬にしてスキャンし、棚卸を行えるというサービスが登場していますが、

実際に使用された現場では様々な問題が発生しています。

・専用のバーコードシールが大きすぎて、背の作者情報が隠れて見えない。

・照明の影響を受けて、バーコードを読み取れない商品が多発。

・商品コードに互換性が無い為、店舗間での商品の流通が不可。

・バーコードシールの調達に1か月近くかかる。

・非常に高額。

 
といった状況です。
蔵書管理システムを長年取り扱う弊社の事を知って相談を受け、開発したのが「棚卸管理システム・棚CAN」です。

棚CANの特徴は、

・非常に小さなバーコードを使用し、タイトル情報の邪魔をしない。

・照明の影響を受けないので、バーコードの読み損ないが激減。

・商品コードにISBNを使用。店舗間での商品の流通が可能に。

・バーコードシールに一般のシールを使用している為、お客様にてシールの印刷が可能。

・非常に安価。

 
以上に加え、
 
・スマホアプリでは不可能な、電波が届かない場所でも使用可能。 

・有線スキャナ、無線スキャナなど一次元(縦線)バーコードで登録可能。

 

というメリットがあり、大量の蔵書を抱えているマンガ喫茶やネットカフェ等で、たくさんのご利用をいただいております。

 

ご興味のあるお客様はお気軽にお問合せ下さい。

 ■お問合せ

株式会社パーツ 岡山事業所

https://comi-pro.com/

086-201-1220 担当:難波(なんば)

 


ISBN13桁時代への対応

2006-11-29 | システム開発
2007年1月から、ISBNが13桁に拡張されます。

■ISBN(国際標準図書番号)規格改定等について お知らせ
http://www.isbn-center.jp/whatsnew/kikaku.html

■13桁ISBN“国内標準ガイドライン”追補版
http://www.isbn-center.jp/whatsnew/guideline060424.html

ISBNとは、本の後ろに表記されているバーコードの事です。
ISBNが13桁になるとどんな影響があるのでしょうか。


ガイドラインを要約すると、

 ・2007年1月以降発売の『新刊本』は、13桁とする。

 ・既刊本は、改装や重版の際に13桁化を行うよう【努力】する。

 ・輸出本は、すべて13桁化を行う。


とあります。ガイドラインでは「光学読み取り機の読み取り基準を厳守する事」とあり、
バーコードは変化ありませんので、「流通上の支障は無い」としています。

つまり、「10桁と13桁のISBNが混在するけど、流通上のインターフェイスに問題は無い」としており、
個々のシステムにおいては論旨されていません。

しかし、今発売中の本が重版され、13桁のISBNになった場合、書店には、旧体系のISBNと新体系のISBNが混在し、そのまま管理するとデータの重複が起こったり、ISBNの不一致が起こり、商品マスタが無い事になると予想されます。



では、アマゾンはどうなのでしょう?
アマゾンでは書籍のASINコードはISBNコードと同一です。ASINという商品コードにおいて、同一の商品が10桁のキーと13桁のキーが混在するわけです。

この件について、アマゾンは2006年9月28日に、
「amazon web services DEVELOPER CONNECTION」というWebサイト上で開発者からの質問に対して回答しています。

■2007年からの和書のASINについて
http://developer.amazonwebservices.com/connect/thread.jspa?messageID=44865

要約すると、
 ・認識しているが、どうするかは検討中

という事のようです。10桁、13桁どちらで問い合わせても支障がないようなAPI仕様にしてもらえば混乱が無くてよいですね。


というわけで、ISBNをキーとして扱う以上、内部的には、10桁か13桁に統一して管理し、
入出力部分でISBNの10桁化、もしくは13桁化を行ってから処理するのが望ましいと考えます。



■システム部分の方針■


既存ISBNでのやり取りが、まだまだ今後も行われると想定しています。
よって、当面は内部的にすべて10桁ISBNで管理し、13桁のISBNも入力段階で10桁化してから処理します。これで内部の整合性は維持できます。

10桁と13桁の使い分けの切り口を考えると、発売日が2007年1月以降の商品に関して13桁とし、それ以前のものは10桁で行うしか無いと思います。
ISBNの出力のインターフェイスにはそのような考慮を行う必要があるかもしれません。

また、アマゾンをはじめとする大手がどのようなインターフェイス仕様とするのかにもよります。外部インターフェースの設計はこれら大手といかに連携できるかが重要かと思いますので、現在のところ、内部10桁化で様子を見るのがベストでしょう。



もし内部を13桁に切り替える必要性が出たとしても、なびコミはISBNの13桁に対応していますので、いつでも切り替えは可能です。

蛇足ですが、なびコミでは本の定価を税抜きと税込み両方を管理していますので、
将来の消費税率変更にも即座に対応できます

将来を見据えた設計も、なびコミが最新のシステムとしてのこだわりです。



なびコミのご試用・詳しい資料をご希望の方はこちらまで。
http://www.navi-comi.com/otoiawase.html

有限会社パーツ SAKINAGA

略語(俗称)によるコミック検索を可能にする

2006-11-07 | システム開発
有限会社パーツの崎永です。

マンガ喫茶向けコミック検索システム『なびコミ』の開発裏話や、マンガ喫茶向けシステムへの強いこだわりをお伝えします。

今回は、
   『略語(俗称)によるコミック検索を可能にする』
をテーマにお届けします。


『なびコミ』における柔軟なコミック検索を実現する要因のひとつとして、略語対応が挙げられます。

例えば、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。
この名称をコミック検索で入力されるお客様は稀ですし、入力されるにしても一苦労です。

この作品は通称「こち亀」で通っており、こういった略語(または俗称)でも『なびコミ』は検索できます。ちなみに、「こちかめ」でも検索できます。

「遊☆戯☆王」についても、『なびコミ』では作品のテイストを崩さないよう、☆印入りで表記していますが、「遊戯王」でも検索にヒットするように対応しています。

「北斗の拳」も原作者である「武論尊」や「ぶろんそん」で検索できます。
他にも「ドーベルマン刑事」「覇-LORD-」「HEAT-灼熱-」「strain」「蒼天の拳」といった作品が「武論尊」で検索可能です。


こういった略語や俗称、原作者名によるコミック検索への対応は、システム開発会社である弊社で行っているのではなく、コミック卸しのミネルバ書店や、コミックのネット販売のアーカムブックスといったプロの業者の手により管理されています。

コミック検索はシステムだけではなく、マスタもそれ以上に重要です。

次回は、『なびコミ』に使用されている最強のコミックマスタについて、詳しく触れてみたいと思います。


なびコミのご試用・詳しい資料をご希望の方はこちらまで。
http://www.navi-comi.com/otoiawase.html

入力に悩まない検索欄の実現

2006-11-02 | システム開発
有限会社パーツの崎永です。

2006年の9月に、マンガ喫茶向けASPサービスといたしまして、コミック検索・発注システム『なびコミ』をリリースいたしました。
http://www.navi-comi.com/


開発に際していろいろなこだわりや苦労、またお客様からいただいたご要望を取り上げていきたいと思います。ご要望対応やこだわりの強化を積極的に行い、業界最高のサービスに育てていきたいと考えています。

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開発は試行錯誤の連続です。
もっとも一番最初にこだわったのは、パソコンに不慣れなお客さん達でも直感で検索できる操作性です。
画面上に「あ い う ・・・」といったボタンを配置するのもひとつの手ですが、画面がそれだけでいっぱいになってしまいますし、逆にパソコンに慣れたお客さんはそんなものを使わないので、やりたくありませんでした。

作者、出版社、タイトルで入力欄を分けるのもしたくありませんでした。
漢字名称とカナ名称の欄を分けたり、まして「カナは必全角ずカタカナで記入してください」と制限するのは論外です。

何も考えないで、頭に思いついた断片的なキーワードを入力することで検索できる、
そんな検索欄に強くこだわりました。

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ポイントを整理しますと、
■漢字・ひらがな・カタカナを意識しない検索を可能にする。
■複数の単語を指定できるようにする。
■間に「・」や「☆」や「=」などの記号があってもなくても検索を可能にする。
■出版社・作者・タイトル・掲載元と何を入れても検索にヒットする。

そして、もっとも重要なのが、

■略語や特殊キーワードによる検索を可能にする。

という点です!
この点については次回、詳しく触れてみたいと思います。


なびコミの試用・詳しい資料をご希望の方はこちらまで。
http://www.navi-comi.com/otoiawase.html

1.マンガ喫茶向け検索発注システムを開発中

2006-08-09 | システム開発

現在マンガ喫茶複合カフェ店舗向けのコミック検索システムを構築中です。
できるだけ直感で操作できるように配慮して設計しています。

コミック商材卸の会社様中古本を中心としたネット買取・販売の会社様システムを構築させていただく事により、蓄積されたノウハウの集大成でもあります。

検索システムだけではなく、管理機能ではコミックの発注や新刊の管理もできます。
コミックのマスタは随時最新のものに更新されますので、マンガ喫茶の店舗様がメンテナンスに手をとられることはありません。

当システムは2006年9月にリリースいたします。
まずは年内100店舗導入を目指します。


航空会社の新システム

2006-05-17 | システム開発
ANAが国内線に関するシステムを全面刷新する。

現在はメインフレーム上で開発言語FORTRANによって開発された
システムが稼働中。予約・発券・搭乗すべてをable-Dというシステムで管理している。なんと1万台の端末が繋がり、1日最大650万件の処理をする、まさにメインフレームならではの力技だ。

2012年稼働を目指し、今年4月から200億円かけて新システムの開発が始まっている。WindowsサーバまたはUNIXサーバ(おそらくUNIXになるだろうと推測)上で稼働し、開発言語はJAVAで行われる。米ユニシス製のパッケージ「AirCore」のカスタマイズとなる。実に6年がかりの壮大なリニューアルである。


リアルタイムな更新処理の話をするとき、よく飛行機や新幹線の
予約システムを例に挙げ、そのプロセスを説明する。
それを理解することが、リアルタイムな処理を求めるクライアントの良き判断材料となる。

リアルタイムな環境もメインフレームやUNIXが中心なわけだが、オープン系での構築話は非常に興味をそそる。しかし6年後には開発状況は一変していると思われ、より柔軟な設計が求められるだろう。パッケージのカスタマイズで6年がかりというのはちょっと動きが重いように感じるが、失敗は許されない大プロジェクトとなる事は間違いない。


日本ユニシスによるニュースリリース


IT100選(IT百撰)の優秀企業賞に選ばれました

2006-03-08 | システム開発
弊社クライアントである有限会社アーカムさんが、このたびIT100選(IT百撰)の優秀企業賞に選ばれました
おめでとうございます!

IT100選は関西の経済団体の共同プロジェクトで、ITを活用している優秀な企業を1年に1度、認定・表彰するもので、アーカムさんが応募されました。

アーカムシステムは、コミック本を主軸にCD・DVDなどの中古商材を管理するシステムで、買取・在庫管理・ネットでの販売・大口注文処理などを行います。

拠点間をローカル環境下で同一のマスタを管理するために、マスタ配信・マスタ受信機能も備えています。

また書籍に関しては、セット管理機能が他社より優れている機能で、任意に自由なセット構成をいくつでも組む事が可能です。

また、マンガ喫茶の卸し販売用機能として、卸し商材の見積機能、新刊案内、新刊カレンダーといったマンガ喫茶向け機能も充実しています。

他にもまだまだ優秀な機能があるのですが、またの機会にしたいと思います。
何はともあれ、おめでとうございました。


IEブラウザを起動~AccessVBAでシステム開発4

2005-12-06 | システム開発

今回は、Accessのボタンで目的のURLをインターネットエクスプローラで表示する方法をご紹介する。

通常はハイパーリンクを張る事で簡単に実現できるが、動的に表示したい場合や、独立した画面で複数表示したい場合には当関数は役立つだろう。

今回も有限会社パーツの業務システム開発で実際に使用されている共用関数だ。

■U_BrouseIE インターネットエクスプローラ表示
《使用方法》URLを引数として渡し、IEで表示する。

Call U_BrouseIE("http://www.parts-soft.com")

 《関数》
Public Sub U_BrouseIE(ByVal I_URL As String)
'IE表示
  Dim objIE As Object
 
  Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.application")
  objIE.Navigate I_URL
  objIE.Visible = True
  Set objIE = Nothing
End Sub

カンタンな関数だが、割と重宝する関数だ。
ブラウザをIEではなくFireFoxにしたりすることで、デザイナーの方のブラウザチェック機能を作る、などの用途も可能だ。


消費税率を返す関数~AccessVBAでシステム構築3

2005-12-05 | システム開発

消費税率のアップが検討されている。
ということは、数年後には必ず消費税アップは実施される。

システムの寿命はおよそ3年~5年。
固定資産として原価償却する事も考えて、そのくらいのスパンになる。

であると将来の税率アップを見込んだシステム作りが必要となる。
税込価格の算出に、本体価格*1.05としてしまうのはお勧めしない。
仮に消費税が10%になったとして、業務終了後に税率を力技で1.10に変更したとしても、システムで1週間前の売上を再計算させることはできない。

ここは柔軟に税率を返す関数を使用することが望ましい。
今回も有限会社パーツの業務システム開発で実際に使用されている共用関数をご紹介する。

■U_GetZei 消費税率取得
《使用方法》指定日を引数として渡し、指定日時点の税率を返す。

'2005/12/5時点の消費税を取得する
wZeiritu = U_Marume(2005/12/5)

 《関数》
Function U_GetZei(ByVal I_day As Date) As Single
'消費税率取得
  Select Case I_day
    Case Is >= #4/1/1997# 'H09
      U_GetZei = 0.05
    Case Is >= #4/1/1989# 'H01
      U_GetZei = 0.03
    Case Else
      U_GetZei = 0
  End Select
End Function

過去の3%時点の計算にも対応している。

ちなみに将来の税率移行時に備えるのであれば、今から項目に税率と税額の欄を売上データ上に保持しておくのもお勧めする。



AccessVBAでシステム構築 Vol.2 桁丸め

2005-12-02 | システム開発

前回に引き続き、有限会社パーツの業務システム開発で実際に使用されている共用関数をご紹介してみようと思う。

第2回目は『桁丸めの処理』

円未満を切り捨てるのでしたら、 Int(変数)Fix(変数) といった関数が便利です。
うちでは官公庁向け財務パッケージの開発も行っているので、1億円未満を切り捨てたり、10万円単位に丸める処理をよく行います。

また、家のローンなどでよく見かける元利が一定額である「元利金等償還」方式の計算には「賦金率」という小数点第3位までの率を算出します。

このような背景から、桁のまるめ処理を関数で安全に行い、保守性を高めることにしました。

コンセプトは以下のとおりです。

 ■まるめを行う桁位置(小数点を含む)を指定できること。
 ■切捨てができること。
 ■切り上げができること。
 ■四捨五入が出来ること。

関数は以下のとおりです。

■U_Marume 桁まるめ関数

《使用方法》
引数に、まるめを行う値、丸める桁位置、丸め方を渡して呼び出す。
次の画面へ行くボタンで関数を呼び出す。

 '10万未満を切り上げる
wMarumeGankin = U_Marume(wGankin, -5, cnKiriage)

 '円未満を切り捨てる切り捨てる
wMarumeGankin = U_Marume(wGankin, 0, cnKirisute)

 '小数点第3位を四捨五入する
wMarumeGankin = U_Marume(wGankin, 3, cnKirisute)

 《関数》
'まるめ区分 Enum typeMarume cnNone = 0 '何もしない cnKirisute = 1 '切捨て cnKiriage = 2 '切上げ cnSishagonyu = 3 '四捨五入 End Enum Function U_Marume(ByVal I_Num As Variant, ByVal I_Keta As Integer, ByVal I_Shori As Byte) As Variant '桁まるめ処理 'I_Num :数字 'I_Keta :丸め位置 'I_Shori :処理(0:何もしない、1:切り捨て、2:切り上げ、3:四捨五入) Dim wKingaku As Variant Dim wshift As Variant Dim WMODE As Byte Const MARU_CUT As Byte = 0 Const MARU_45 As Byte = 5 Const MARU_UP As Byte = 9 If I_Shori = 0 Then U_Marume = CDec(I_Num) Exit Function End If Select Case I_Shori Case 1 WMODE = MARU_CUT Case 2 WMODE = MARU_UP Case 3 WMODE = MARU_45 Case Else Exit Function End Select wKingaku = CDec(I_Num) wshift = CDec(10 ^ (I_Keta + 1)) U_Marume = CDec(Fix((wKingaku * wshift + CDec(WMODE)) / 10) / CDec(wshift / 10)) End Function


 
もし使われた場合はご報告いただければ嬉しいです。
しかし、いかなる責任も負いませんのでご理解のほどを^^