「狐の剃刀(きつねのかみそり)」とは、変わった名前ですね。
高幡不動尊金剛寺の緑豊かな樹々の足元にも咲くそうですが、紫陽花の季節と紅葉の季節にしか
訪れたことがないので、狐の剃刀は「名札」しか観たことがありません。
昨年は気づかなかったのですが、早朝散歩の途中で出会うことができました。
意外な場所に意外な花が...思いがけない贈り物のようです。
鮮やかなオレンジ色が木々の緑に映えます。 | |
花のすぐ下の部分が丸みを帯びています。 この部分が、秋になる頃に実になります。 艶のある真っ黒な実が、1つの花に3つずつできる様子も 個性的で目を惹きます。 場所をしっかりと覚えておいて、種の観察もできたら 嬉しいです。 | |
狐の剃刀は、彼岸花科の植物です。
そう言われてみれば、色は違っても花姿の雰囲気は似ていますね。
花が咲いている間は、葉の姿が見えないところも同じです。
そして...花後に細い葉が茂ってくるところも彼岸花と同じです。
「狐の〇〇」と名付けられた植物は、いろいろありますね。
どことなく何かの花に似ている...そんなときにご本家の花の名前の前に「狐の」と付けることが
多いようですが、狐の剃刀の場合は細い葉の形状が剃刀を連想するから...とのことです。
「狐の〇〇」...何となく...それなりにきれいだけれど「ご本家には敵わない。」
そんな風な微妙な意味合いが含まれているようで、お気の毒なような気もします。
花の形そのものは、彼岸花より控えめなおとなしい印象です。
彼岸花が個性的な花姿なのは、毎年感じています。
何と言っても長い雄しべが大胆に伸びて、猫のひげに例えられたりもしますが、猫さんたちのひげより
ずっとずっと奔放に伸びているように見えます。
狐の剃刀は花姿だけを見ると、薄紫のアガパンサスと似ているようにも見えます。
衣服と一緒で、色違いになると形が似ていても、印象が変わりますね。
そして、アガパンサスは1年中...常に葉が茂っていますけれどね。
彼岸花科の花たちは、ある日突然に、茎も葉もない地面から茎が真っすぐ伸びて、先端に花芽が付いていますね。
何も見えない場所に突然、姿を表す不思議な花たちです。
新型コロナウイルス禍の収束の日を、1日も早く迎えることができますように...
真に平和な世界を築くことができますように...
狐の剃刀(きつねのかみそり)について
湿度の高い蒸し暑い日が続いています。
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